- [著]中原 圭介
- カテゴリ:
- 単行本(ソフトカバー) (269頁)
- ISBN:
- 4894513102
- 発売元:
- フォレスト出版 (2008/07/18)
- 価格:
- ¥ 1,575 (税込)
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〜中級者までの超良心的な必読書
本書の重要なポイントである下記ポイントに関しては皆さんが的確なレビューを書いてくださっていますのでその部分は割愛します。
・国際分散長期投資の弱点
・為替・世界経済の動向の押さえ方
・これからの日本経済の展望
・投資信託を例にした金融商品の選び方
・実践的なポートフォリオの例
本書は何より初級者〜中級者に最良の書となっています。言葉を変えればタイトルにあるように超良心的な書と言えます。初心者〜中級者が分かる言葉で、陥りやすい間違いを具体的な資料を例を挙げながら気づかせてくれます。また使っている資料も必要最小限に簡易化してポイントを把握しやすいようにしてくれています。
お勧めのポートフォリオにレバレッジ無しのFXではなく、外貨預金が入っているところをみても、読み手のレベルを意識し、読み手が迷うことのないようにという気配りが感じられます。
こういった良心的な書き方を最初から最後まで貫き、その中で中原さんの資産運用の考え方をわかりやすく述べている、本当に改心の一書だと思います。
個人的には、資産運用に必要なものは「企業分析・成長性調査では無く捉利なのだ」という中原さんが実践され続けている一番重要な部分に関して、その捉利のタイミングのとり方についてまできちんと書かれていて、しかも初心者〜中級者でも簡単に実践できるレベルまで落とし込まれている部分に心底感服しました。
また、上級者にとっては内容が少し物足りないように思えるかも知れませんが、中原さんの資産運用に関する考え方や、世界動向・為替動向の捉え方等見るべき部分は多いので一読をお勧めいたします。
次回作品では是非、思いっきり上級者に特化した、ある意味読み手を意識しない、中原さんの全てをぶつけるような内容を是非期待したいと思います。
金融界のコペルニクス
今年初めに拝聴した日本ファイナンシャルアカデミー主催のセミナーでの
内容をさらに詳しく丁寧に説明して書籍にした内容だった。
僕は「資産運用の世界では中原氏は現代のコペルニクスである」と思っている。
以前から金融工学と反する投資手法で実績を積み上げてきた氏だからこそ
書ける内容であり、その要素は前著や前々著でも感じ取ることができた。
セミナーでも「公に金融工学を否定するとバッシングがすごいから控えている」
とおっしゃっていたが、今回の本は銀行証券や金融工学関係者の批判を覚悟で
書いたことだろう。
金融工学でお化粧をした様々な金融商品の化けの皮は剥がれ、今でこそ多くの人が
金融工学はインチキだと言っているが、中原氏がサブプライムショック前から
金融工学や国際分散投資の弱点を逸早く指摘していたのは賞賛すべきだろう。
氏の金融工学は当てにならない、経済や金融市場の予測には歴史や哲学や人間心理が
不可欠な要素となるという持論がやさしい説明で書かれている。投資家必見の本
だと断言したい。
この国の経済を立て直す指針がわかる
経済に興味がない人々でも理解しやすい簡単な文章で書かれている。
資産運用というタイトルだが、経済が苦手な僕でも引き込まれてしまう内容だった。
仲原さんは日本経済の問題点を洗い出し、それが日本の制度のすべてに
悪影響を与えていると指摘している。まさにそのとおりだと思った。
同時に、日本の政治家が何もしていないことに憤りを感じた。
この本は投資をやらない人々にも、願わくば全ての有権者にも読んでもらいたい。
官僚の間違った政策にNOを突きつけるために、僕たちひとりひとりが賢くならないといけない。
新しい常識
一般的に普及している株式投資に関する常識が覆されました。
僕にとって革命的な出来事でした。長期投資はリスクが低い、企業価値は変わらない、
銘柄選びは重要などすべて誤りであることが論理的に正論で語られています。
新興企業は突然ビジネスモデルが崩壊したり、業績拡大中でも財務基盤の弱さから
突然倒産するという箇所を読んで「まさかそれはないだろう」と思いましたが、
読んだ直後にゼファーが黒字倒産しその後もバタバタと新興企業が倒産していきました。
ものすごいリアルに感じました。
資産運用の基本編や外貨預金の章においても、今までの常識は使えないものが多く、
グローバル経済での新しい常識がたくさん語られていて非常に勉強になりました。
不朽の資産運用本
グローバル金融の本質が学べたことは大きいです。
世界のマネーがどのような特徴を持ちどのような相関関係で動いているのか、よくわかりました。
世界経済を予測できなくては、日本経済を予測しても意味がないと中原さんは主張しています。
世界経済の流れには日本も逆らえないからだというのです。
資産運用には世界経済の予測がいちばん重要で、世界経済のシンプルな予測方法を教えてくれています。
常勝のポートホォリオはシンプルな考え方であるのに、奥が深い運用方法でした。
基本のポートホォリオ加え、3つのポートホォリオ戦略を組み合わせることで、
柔軟な運用が身に付けられるようになると思います。
私たち一人一人が賢くなって、新しい金融リテラシー=捉利の考え方を普及していく必要があります。
捉利が複利を上回る理論として金融業界に定着していくことによって、
金融機関の利益とは相反するが、私たち投資家の利益はその分増えることは間違いありません。
まだすべてを理解できてはいませんが、
繰り返し読んで究極の資産運用法を少しずつ身につけていける自信が持てました。
中原さんの著作にはいつも感激させられています。
経済ルネッサンス以降の資産運用
著者の基本的考え方は以下のとおりです。
(1)LTCMの破綻、サブプライムショックによって経済学から生まれた金融工学が
実践的には役に立たないことが明確になった。「経済学の破綻」
(2)にも拘わらず、これからの時代では資産運用に明るくなければ、豊かな実りある
人生は送れない。「自己責任の時代」
(3)従って、金融商品、その金融商品を取り扱っている金融機関、実体経済、世界の
お金の流れ等の知識を学ぶことは重要であるが、日本の金融教育は遅れている。
「金融知識の修得」
(4)さらにその先に学んでいくのは、経済学や金融工学ではなく歴史学、哲学、心理学だ。
「人文科学の有効性」
金融工学のように人間をあたかも物理的な分子のように扱い、(金融工学は熱力学に近い)
確率論で相場を予測するのではなく、人間を人間として観察すればその集積である相場も
予測されるはず。というのが、著者の結論のようです。
本文にも、投資信託、債券等は分かりづらい。FXはレバレッジをきかせることになり
博打と同じ。等々、投資のリスクが人間性の面から多様に語られています。
ジュージ・ソロスの「ソロスからの警告」には、
人間と相場は相互に影響しあい均衡水準にとどまることはない。
アラン・グリンスパーンの「波乱の時代・特別編」には
現在のリスク管理には、相場上昇時と暴落時の人間心理の違いが考慮されていない。
と書かれています。
(市場原理主義、金融工学専門家のグリーンスパン氏も人間心理について語り始めました)
本著の題名は「サブプライム後の新資産運用」となっていますが、この「サブプライム後」
という言葉は、人間が物理的な分子ではなく、人間として扱われるべきことがわかった後、
すなわちルネッサンス(人間復興)後の資産運用という意味に思えてなりません。
いろいろ考えさせられました。
これまで定説と言われてきた国際分散投資と長期資産運用について、弱点を述べています。さらに投資信託の活用についても疑問符を投げかけています。次にグローバル金融についての大きな流れの捉え方を解説してくれます。世界経済と日本経済の把握の仕方も解説した後に新しい考え方のポートフォリオを提案しています。特徴は、世界経済の拡大期と後退期では株式投資の保有割合が極端に変わっている点です。景気後退期は、一切株式投資を行わないそうです。また債券投資も入っていないというものです。その後は、ポートフォリオのメインである外貨預金と株式投資について解説しています。
実際の中身を書くと大変なので、やめておきますが、一般のビジネスパーソンで投資のプロではない人が読むことを前提にわかりやすく書かれていると思います。日本の将来についても、冷静に分析しています。ただ、絶望感をあおっているわけではないのですが、これが現実なんですね。日本は1991年からずーっと労働所得が増えていません。それでいて人口が減り続けています。出生率は、先進国でも韓国についで低く、理由は子どもにあまりにもお金がかかりすぎることだということは、もはや周知の事実ですが、改善していっても効果がでるのは10年以上先です。しかも国家の借金は他の先進国に比べて突出して多く、1000兆以上です。とどめが、地震リスク。この先10年、20年と低成長かマイナス成長という感じだそうです。このような状況で、自分や家族の人生を守るために、どうすればいいのか、改めて考えさせられる本でした。
景気の行方が正確に判断できる
昨年の新興国株式投信ブームで銀行や証券会社が無知な顧客に
投資信託を買わせていた最中、中原さんは深刻な金融不況・
景気後退が来るから株式は全部売るようブログで再三警告していた。
ソロスより早くバブル崩壊の問題を詳しく指摘していたように思う。
本書はその中原さんの景気判断の基本的なエッセンスが詰まっている。
素人でも景気判断は難しくないことを論理的に説明してくれ、
経済指標は何を見ればいいかポイントを絞って解説している。
とにかく儲け話ばかりを羅列した投資関連の本が多いなか、
本書では最後にこういった風潮を見事にズバリと斬ってくれている。
「お金の奴隷」になってしまっては本末転倒で、最後の問いかけは
一番大事なことに気付かせてくれた。
使い方次第
カバーからは想像のつかない初心者向け資産運用ハウツー本。
著者は経済を大局的に分析することを主とし、
細かい分析を必要としない外貨預金とインデックスETFを推薦している。
この先、円安になる事は目に見えているので、
外貨預金(FXではない)の比重を高めるよう提言。
私もこの点には非常に賛同できた。
一方で、この本は他の本と全く違う議論を展開している。
・リスク低減の分散投資を否定
・金融工学理論を否定
常勝である分散投資を否定している本はあまり見かけない。
というのも、ここ数年で通貨の相関が高まっているため、
分散投資をしたとしてもあまり意味がないと提言。
ここ最近の円高もあり、この点には大いに賛同できる一方、
円高の際、ポートフォリオに外貨預金の比重が高い場合はどうすればよいか?
著者は、
「一度比重を限りなく小さくしなさい」
とアドバイスしているが、一般投資家はその見切りをつけるタイミングを
一番知りたいのではないだろうか。
その点について全く触れられていないのが非常に残念。
(それを語るレベルの本でないことは承知の上)
そのマイナス点を考慮しても、
一般人にも非常に分かりやすく書かれており、
議論にもとても説得性があるため、
個人的にはオススメできる一冊です。
投資する人は必見
今までの投資の本とは違い、これからの新しい考え方だと思った。
金融の最先端を行っていた投資銀行が倒産したこともあり、今までは違う方法が必要になっている。
特に、投資することだけを勧めるのではなく、休むことや外貨預金で守りも必要だというところに共感した。
他の本では、著者の儲かった経験や情報をもとに書かれていることが多いが、
この本は、外部に発表されている統計資料を使っていることから、信用できる。
この本を読んで、もう一度、投資の戦略を練り直すべきだろう。
