金鵬王朝 陸小鳳伝奇シリーズ 1

  • [著]古龍
  • [著]阿部 敦子
  • [著]岡崎 由美

カテゴリ:
新書 (334頁)
ISBN:
4898273149
発売元:
早稲田出版 (2006/05)
価格:
¥ 1,365 (税込)
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29,406 位
評価: 4.5
2007
11/07
Wed

爽快な武侠活劇!

[No.3] posted by だいすけ

金庸ものの主人公はお人好しすぎて騙されたりとかイライラが多いんだけど、古龍の主人公は世慣れた達人が多くて、素早く本編に入れていい感じ。まあその代わり成長物語みたいのは難しいんだろうけど、それを補ってあまりある爽快感があります。
文体もなかなかハードボイルドかつコミカルでいい感じ。作者の古龍自体波瀾万丈な人生を送ったらしいけど、そういう経験がにじみ出てくるようないい文章を書いてます。訳もそれを生かしてるのか、雰囲気出ててグーです。
ミステリ仕立てで真相が明らかになる展開もワクワクしました。あくまで「仕立て」で、複雑すぎない所が疲れなくていいし。

2006
07/14
Fri

四本眉毛の快男児が活躍する謎解き武侠小説

100.0% (13 / 13)
[No.2] posted by Abyssal

 陸小鳳シリーズの第1作。以前に小学館文庫で「陸小鳳伝奇」として出たバージョンでは省略された部分も訳されている(次巻以降「そこ」が重要な伏線であったりするので注意が必要)。
 快男児・陸小鳳とその友人(そして敵)たちは皆キャラが立っている。特に主人公・陸小鳳は単に強くて頭が回るだけでなく、他の古龍の作品の主人公と比べてもコミカルな魅力がある好漢である。
 さらに物語の描写もめまぐるしく変わって飽きない。2,3ページごとに明らかになる新事実が、さらに2,3ページ進むごとにひっくり返っていくのだ。そして古龍の作品では珍しくないがこの作品も謎解きミステリーとしても読むことができる。
 少し注意しなくてはいけないことがある。一見すると唐突だったり、この作品の中で解決されない事件などがあるように思えるが次以降の巻を読み薦めていくうちに実はこの巻から張られていた伏線であったことがわかる。シリーズ物の醍醐味だ。そういった意味でシリーズの始まりであるこの巻は重要である。

2006
05/24
Wed

男臭さ満載、ハードボイルド武侠小説!

92.9% (13 / 14)
[No.1] posted by 馬吸無

金庸と古龍は武侠小説とひとくくりにされてしまいますが、二人の作品は水と油ほどにカラーが異なります。

金庸は漫画であれば少年誌。うら若い少年のビルゥングスロマンであり、青少年の教育に向いている健全な描写が持ち味です。人物描写は達人など老人や悪役が優れています。また、とても長い物語が多くなっております。

一方古龍は、漫画であれば青年誌。はじめからほぼ最強の男たちが、謎と強敵撃破のために篤い友情、そして裏切りの絆に結ばれて戦う物語です。お色気もお水ぽいお姐さんもあり、ミステリ要素もあり。人物描写は影のあるハードボイルドヒーローと悪女が優れた造型であります。また比較的短く読みやすいのも特徴です。

本作品は刊行されている古龍作品中でも読みやすい部類に入り、続刊も予定されています。古龍入門として是非是非。装丁画もイメージ通りでうれしいところです。


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