ジェイコブス・ラダー [DVD]

  • [監督]エイドリアン・ライン
  • [俳優]ティム・ロビンス
  • [俳優]エリザベス・ペーニャ
  • [俳優]ダニー・アイエロ
  • [俳優]マコーレ・カルキン

カテゴリ:
DVD (116分)
発売元:
パイオニアLDC (1999/12/10)
定価:
¥ 4,935 (税込)
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29,168 位
評価: 4.5
2008
02/07
Thu

覚悟が必要

100.0% (3 / 3)
[No.15] posted by AAA

 主人公ジェイコブはある時、日常生活の中に「人間のような」幻影を見るようになる。その幻影が自分に殺意を抱いていることを知り、ジェイコブは錯乱してしまう。
ベトナム戦争時代に共に戦った戦友も同じく幻影を見るようになったことを知り、
戦争時に投与された薬物が原因だという結論に達するのだが・・・
 
 この映画、あまりに悲惨な運命を辿る主人公を、観客はただただ見守るしかない。
耐えても耐えても、出口が見えない・・・
 今は亡きモーリス・ジャールが手掛けた音楽が素晴らしいです。
ここまで絶望的で美しい音楽を作れる人が他に何人いるでしょうか?
 エイドリアン・ライン監督の作品ですが、「危険な情事」や「運命の女」
とは全く異質。主人公が体験する地獄を見ることになるので、鑑賞にはそれ
なりの覚悟が必要です。
 DVDには上映時にカットされた映像が収録されていますが、本編同様に非常に
出来が良いです。好きな人はDVDを買ってでも見る価値があります。

2008
01/16
Wed

大味

0.0% (0 / 6)
[No.14] posted by 日本刀をもって迫り来る老人

まぁ、アメリカの映画はこんなもんだろくらいにしか
思わなかったのは僕だけでしょうか…。
アメリカの隠蔽主義を学ぶには、そこそこいい教材
になるかもしれません。

2007
12/19
Wed

オチが全て

0.0% (0 / 4)
[No.13] posted by しー

いやいや難しい展開の映画でした。(良い意味でね)
時系列のいじりと、現実と夢(妄想)の行き来が激しく、「絶対おかしい」と気づきながらも、その答えはなかなかもらえない。

最後にどんでん返しで答えてくれるのだろうという期待通り、最後の3分で決着がつきました。
これ系の映画が最近は多いですが、90年の作品なので、元祖的映画なのかもしれませんね

2007
09/12
Wed

現実と悪夢の境界

100.0% (4 / 4)
[No.12] posted by badcom

 劇場で見たときはエイドリアン・ライン監督特有の汚いんだか綺麗なんだかよく分からない独特の掠れたような映像に酔いながら何でこの映画を見ようと思ったんだっけ、と後悔しながら見ていたのですが、シナリオが予想外にも陰険な展開を見せるにつれて、生理的嫌悪を書き立てるほどの異質な筋立てに皮膚を粟立たせながら見入りました。
 生理的嫌悪さえも感じるような独特の『美しい』映像と、視聴者をも悪夢の世界にひきずり込むシナリオのトリックにぞっとしながら、好きになれないけれどもとてつもなく興味深いものを見てると引き込まれました。辻褄合わせのように整合していくシナリオは、ありがちのつまらないネタだったので★ひとつ減じますが、それを補って余りある異質さが面白かったです。特に氷の浴槽のシーンは主人公の絶望が際立つのに同調して、今まで見ていた映画はいったいなんだったのかと戦慄を感じました。映画の形がするりと別の、ものすごく気持ち悪いものに変わったというか。
 とにかく生理的嫌悪を煽る映画です。見ているときはひたすら嫌だとしか思わなかったのに、見終わってみるとシーンのひとつひとつが実に印象的で、10年近く経った今でも鮮明に蘇ります。決して好きとは言いがたいのですが、好きな映画を聞かれたらこの映画の名前を挙げています。

2007
09/07
Fri

まるでサイレントヒル!

80.0% (4 / 5)
[No.11] posted by くじら探し

ゲーム《サイレントヒル》のファンだった僕は、この作品がサイレントヒルの世界観の元になった映画の一つと知り購入しました。
冒頭からゲームそのままに地下鉄に閉じ込められるシーンがあり、日常からいつの間にか異常な世界に迷い込む展開や人の形をしているが何かがおかしい異形のバケモノ。深く入り込むにつれ壁は崩れ、天井は消え、巨大な換気扇が不気味に回る病院。どれを取ってもサイレントヒルそのもの。
《実写版サイレントヒル》と言っても良い程です。(サイレントヒル自体、後に映画化されましたが)

2006
12/23
Sat

醸し出される恐怖

50.0% (3 / 6)
[No.10] posted by takabo

ベトナム戦争の兵士であった主人公ジェイコブの体験する悪夢を描いた作品です。その悪夢はしかし日常生活に潜んでおり、ときおり強烈に現れては消える。それによりアメリカ映画にしては珍しいちらちらと醸し出されるような恐怖が演出されます。ベトナム戦争、日常、そしてもう一つの日常といった3種類の時間が、夢から目覚める瞬間のように交錯します。題名から、そして見ている間にもうすうすと事の顛末に気づかされますが、それでも最後まで飽きさせません。映像も綺麗、演技も良い、脚本も良い、丁寧につくられた一流の娯楽作品です。主演のティム・ロビンスはミスティックリバーでアカデミー賞助演男優賞を取りましたが、当時から上手い人だったようです。一応ホラーに分類されますが、ミステリー・サスペンス、反戦映画とも言そうです。映画関係サイトでの評判も上々のようです。

2005
07/08
Fri

Jacob's Ladder

58.3% (7 / 12)
[No.9] posted by H.N.シロウ・アマダ

最近、出来の悪いサスペンスが多いと お嘆きのあなたに!必見です。
虚構と現実の境、それさえも超えた者は いったいどちらの世界の「住人」なのでしょう?
また、いずれかの世界が現実なのか・・・

あまりにインパクトが強くてしばらくの間、
この映画の事ばっか考えてたな~(当時)
Jacob's Ladder<いろいろな意味で強い印象を受けました。

2005
04/14
Thu

なーるほどー

18.9% (7 / 37)
[No.8] posted by momoya

この監督の前作「危険な情事」にはまって、予告編を見たときには
ものすごく期待したのを覚えています。
その「危険な情事」の大ヒットで念願のこの作品を作ることが出来たらしいですが、
悲しいかな、初めて見たときにはがっかりしました。重苦しいし、気持ち悪いし、訳わからないし、すっきりしないし。

でも、実はこれって聖書を基にしているというか、登場人物は
聖書に出てくる人(など)たちを表しているんですって。

そりゃ分からない。

アメリカ人の友達と話していたら、ダニー・アイエロJrの役が
天使ガブリエルの象徴だっていうのは誰でもすぐに分かるんだそうで、
キリスト教になじみのない人間とは受け取り方がぜんぜん違う。
彼もこの映画はつまらない、と言っていましたが、つまらない理由が全然違う。
逆にこっちはそれを聞いてこの映画を面白く感じました。
そう思ってみると人の内面を描いた結構すごい映画な気がするぐらいです。

はまる人はすごくはまるらしいですが、二回目以降は
そういったことも考えながら見てみるのも面白いと思いますよ。

一回目つまらなかった人も、それを踏まえて見ると
「二回目なだけに」違う見方が出来て面白く見られるかも。

2005
01/15
Sat

振り出しに戻る

36.4% (12 / 33)
[No.7] posted by ナビィの声

マトリックス以降多く公開されている「仮想現実モノ」のハシリはこれなんじゃないでしょうか?

例えば、デビッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」を見た時は、「なんじゃこれ?ジェイコブズ・ラダーか?」と思ったくらいです。

実は、ストーリー自体はシンプルです。日本人なら多くの人が「これって、あの話じゃん!」と思う話です。見終わってしまえば、誰もがストーリを「ひとこと」で言える話です

でも、見ている時は難解です。よく分かりません。だって、全く脈絡がないんだもの・・・。そりゃそうですよね。アノ話なんだもの。

この映画の良さは「映像の気味悪さ」でしょう。

初めの方の「電車の中の女の人の顔」なんて、ただの女性の顔を映しているだけなのに、ゾッとします。

終わりのほうの手術台に乗せられて運ばれているときに見る「アレ」は、何回見ても手がジトっと汗ばむほどドキドキしてしまいます。

なんなんでしょうね?この「怖さ」は・・・。

やはり、光の魔術師エイドリアン・ラインのカメラのなせる業なのでしょう。

しっかし、「フラッシュダンス」の監督がこれを撮ったなんて、人間てほんとに不思議・・・。

2004
08/29
Sun

呪われた映画化(T.ロビンスは梯子を登った)

65.2% (30 / 46)
[No.6] posted by 伊藤 窿

 今ではこの手のストーリーは色々な場面でお馴染みのものになっていますが、やっぱり米国短編小説界の奇才、A.ビアスの『アウルクリーク橋の一事件』が最も直接的な起源になっていることと思われます(脚本のルービン氏もそれを認めています)。ビアスの怪談集には幽霊が登場するものが多いのですが、最も恐いのは幽霊が一切登場しないこの一編だと言われます。我々もこの映画のラスト、一切幽霊が登場していなかったことに気が付いて、そしてかえって痛ましさを感じて、主人公への同情を禁じ得ないのです。だから最後に主人公が自宅の階段を亡き息子(無垢さを体現するM.カルキンが本当に良い)と昇っていくのを見て、我々も「良かった」と思えるのです。

 こんな救いようのない、悪夢的世界(もとの脚本はかなり宗教色が強かったそうです)の脚本が、その完成度とは別個にして、長い間棚上げされていたというのも理解できる所です。当時は『ターミネーター』や『ダイハード』的な映画バブルの時代だったのですから。しかしあの強引な戦略で知られるカロルコが製作し、常に話題作を撮り続けていたE.ラインが監督して実現に至りました。そこで不思議なのが、幾多の試練を経て、これだけのバックアップを得て完成したこの映画が大ヒットしたという訳でもなかった、ということです。当時の気運に合っていなかった訳でもありません(D.リンチの『ツイン・ピークス』が絶大な支持を得たのはほぼ同時期)。

 この映画に関わった人達はその後一筋縄ではいかない映画人生を送ることになる(M.カルキンの栄光と転落が典型的)のですが、悪魔主義の息もかかったこの映画脚本はどことなく呪われていたのかも知れません。そして「ヤコブの梯子」を登ったT.ロビンスだけは、オスカーを獲得するなど、呪縛から解き放たれているように見えます。まるでこの映画の結末の後を見せられているかのようです。


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