- [アーティスト]久保田早紀
- カテゴリ:
- CD (39分)
- 発売元:
- ソニーレコード (1990/09/15)
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ディスク1
- プロローグ…夢がたり
- 朝
- 異邦人
- 帰郷
- ギター弾きを見ませんか
- サラーム
- 白夜
- 夢飛行
- 幻想旅行
- ナルシス
- 星空の少年
愁い秘めた透きとおる声
「久保田早紀」名義のアルバムで最高の1枚。
彼女の声は、きれいに澄んだ中に少し悲しげな愁いを秘めているようで
心の奥にゆっくりと浸透していくやさしさがある。
心地よい調べとやさしい声によって、曲の表す心象風景が具体的なイメージとなって
頭の中に映しだされていく感じ。
特にファーストアルバム「夢がたり」には彼女らしさがよく表れており
素晴らしい出来となっている。
アルバム「夢がたり」から、私の特にお気に入りは……
「朝」、「異邦人」、「帰郷」、「星空の少年」。
その中でも「朝」がいちばん好きかな?
旅とファンタジー
鳥のさえずりから始まる「朝」が一番気に入りました。
歌詞がとてもきれいです。
全体的に旅のイメージがします。
異国の雰囲気が漂う一つの物語を歌で聴いているという感じです。
「星空の少年」は美しくて、悲しい物語です。
幻想的で透明な雰囲気を醸しだしています。
クリスタルのように美しく、澄んでいて、弱弱しい声の魅力
異邦人が入ったこのアルバムですが、全体を通して聴くと異邦人だけが
ちょっと別の曲の感じを持ちます。
他の曲を通して、彼女の声の素晴らしさ、何とも形容しがたい魅力に
正直、こんなすごいアルバムだったんだと28年経った今、改めて
深い感動と驚きを持って聴いています。
彼女の趣味の音楽という独自の世界観、これを当時どれだけの人が
理解し共感できたのだろう。。。
今聴いてもほとんどの曲に古さは感じず、むしろ新鮮です。
不思議な世界に、「久保田早紀ワールド」に入り込んだ、そんな感じです。
音楽シーンの奇跡
多数の女性シンガーが音楽シーンに登場した70年代中盤から80年代初頭。
’79年にデビューし、「異邦人」1曲で裁かれてしまったのが勿体無いくらいの名盤。
「異邦人」での世界観は勿論の事、久保田早紀ならではの独特な歌世界が封じ込められています。
「朝」「ナルシス」「星空の少年」は特に大好きです!
暗くはないんだけど、それ程明るいわけでもない、
微妙に寂しくて神秘的、あったかい孤独感はこの人ならでは!だと思います。
最高傑作のアルバム
このアルバムを貫いているテーマは「魂の遍歴」と言ったところか。
誰もが持っている自分は何者?といった感覚、そして異邦人として異国をさすらい、
そしてたどり着いたのは何処?
大ヒット作の「異邦人」ですらこのアルバムでは物語の一部にすぎないようだ。
「帰郷」で歌われているように「大人の目」をして帰ってこれるのか?
「ナルシス」のような廊下の暗がりは私の記憶にもあったかもしれない、そう今はもう
お前よりずっと年上なのだ。
「星空の少年」なんと美しい曲であることか。
どの曲も自分を幻想の旅にいざない、何度聴いても鳥肌が立つような曲ばかりである。
こーゆーのを「アルバム」と言うんですね。
単に1発屋のまぐれ当たり、と思い込んでいるアナタ!ちゃんと聴いてみてから評価するよーに!!
☆5つなんかじゃ足りない!
久保田早紀の1stアルバムである。
久保田早紀というと「異邦人」のイメージがどうしても強いが、
それ以外の曲もすばらしい出来である。
これほど丁寧なアルバムが、あの時代に作られていたのかと、
いまの時代に聴いても、非常に思うアルバムである。
まず、つくりがとても繊細・・・かつ美しい。
詩の内容や曲も、非常に独自の世界観があり、
ちょっとあとに流行の兆しをみせた、オリエンタルの香りと、
中近東の香りを合わせたような感じのテイストに、
久保田早紀の、飾りっ気のないボーカルが非常にマッチしている。
今の歌謡界には、絶対現れないと思う逸材のアルバムに、
あらためて、アーチスト性とアルバムの良さを感じる。
捨て曲なし!素晴らしきアレンジの世界
もはや説明不要の「異邦人」(未だSANYOのCMで使用中なのも当然であろう)収録の久保田早紀嬢の1stアルバム(情報誌「ぴあ」の読者人気投票"ぴあテン"で1979年アルバム部門第1位にもなった)。 編曲はすべて萩田光雄氏が担当したが、僕はその世界の素晴らしさにも虜になり、無謀にも一時は編曲家の道を志した程である。
ハネケンさんのピアノにポルトガルの空気を感じた「夢がたり」~「朝」、ケーナ・ダルシマの音色さえ中近東の楽器に思えてくる「異邦人」、大陸を越えて吹き抜ける偏西風のようなギターソロの「サラーム」「幻想旅行」、階段の暗がりや部屋の空間まで見えそうな「ナルシス」。久保田嬢の歌の世界を音でここまで再現できるのは、やはり編曲の力があってこそだろう。
アレンジ面で一番好きなのは「白夜」と「星空の少年」だ。鐘の音、星が降り注ぐようなシンセサイザー、そして風のようなフルートとストリングスには、何度聴いても鳥肌が立つほどである。
ドラムのリズムにしても単純な8ビートでなくいくつものパターンで1曲が仕上げられているので、本気で音楽を志す人には参考書としてお勧めしたい。
(それにしても時流とはいえ、打ち込みとパンクがいかに音楽のレベルを落としたかまで、改めて実感してしまうのは僕だけだろうか)
孤高の歌姫
歌声。
こんな歌声の持ち主はなかなかいない。やわらかく、美しく、さびしく、冷たい。
すべて完成された編曲となっていて一流のバックが演奏していて、やはりどうしても異邦人一曲に注目されがち(それが彼女の運命なのだろうが)ではあるが、ほかの曲も彼女のトーンに統一されて、かつ今聞いてもまったく古さを感じないのは驚きだ。
日本の音楽界の評価は彼女を異邦人一曲に封じ込めてしまった感があるが、決してそれだけではない魅力に満ちた初々しいデビューアルバムである。
物足りなかったはずのものが、いま振り返ってみると
まずジャケットの美しさにただただ嘆息。「朝」の透明なdeja vuでしっとりと引き込み。しかしその後はただただ「異邦人」の中近東風に引きずられたのかと思ってしまうほど異国の旅人な部分が続き、やがてそれとはちょっと趣の異なるロマンチックな最後の二曲。初めて聴いたガキの時分には、中近東風テイストはちょっとやりすぎ、ロマンチシズムは多分に甘すぎかなと思っていたのだが、後の彼女を聴いて振り返れば実に自然な志向だった訳で、その当時の雑な聴き方を今になって激しく反省。しかし、こういうレベルの人が現れない日本の歌謡界って、いったい何?
国内最高峰の音楽
国内でよくこれだけの作品が出たものである。ポピュラー音楽としての親しみやすさや洗練度は次作の『天界』も負けていないように思うが、本作は基本的にポピュラー音楽の常識を逸脱している。幼少時よりクラシックピアノの特訓を受けた少女が、ビートルズに夢中になり、ヒッピーカルチャーを肌で体験し、ポピュラー音楽家を目指した成果が本作に集約されている。音も詩も非常に幻想的。オーケストラとバンドを自由自在に操る久保田早紀の作曲能力は欧米アーティストですら類を見ない。
