火垂(ほた)るの墓 [DVD]

  • [俳優]辰巳努
  • [原著]野坂昭如

カテゴリ:
DVD (88分)
発売元:
ワーナー・ホーム・ビデオ (2000/12/16)
定価:
¥ 3,129 (税込)
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評価: 4.5

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父は出征で消息が知れず、空襲で母と家を亡くした兄妹が、親戚の家に引き取られるも邪魔者扱いされ、やがて防空壕に移り住み、ふたりきりで生きようとするのだが…。原作者・野坂昭如に「アニメ恐るべし」と言わしめた、高畑勲監督の傑作反戦アニメ。

ホタルの光と人の命を重ね合わせた趣向もうまいが、ドロップ飴の缶といったアイテムの使い方も憎いくらいにすばらしい。しかし、そのあまりのリアルで冷徹な描写の数々に、もはや涙を越えて拒否反応すら示す観客も続出。なにせ初公開時の同時上映が『となりのトトロ』だっただけに、どちらを先に観るかで個々の評価が大いに異なってしまうほどだった。いわゆる声優を用いない高畑映画独自のキャスティングも、この作品あたりから定着していくことになる。(的田也寸志)

2008
11/22
Sat

戦争体験者の減少。日本の教育。8/15の意識。

0.0% (0 / 1)
[No.59] posted by みしん

この作品を見たのは、私が小学生1年だったと思う。この作品の前に見たのが、トトロだったので、見る前は楽しみだった。

自分にとっては、戦争が絡んだ作品というのは、この作品が初めてだった。怖くて、見るに耐えない作品だった。最後まで見たが、登場人物の状況は悪化していくだけだった。強く印象に残る作品だった。

その同時期にドラえもんの「ぞうとおじさん」というアニメを見た。空襲に怯える人々と、疎開先でひどい生活を送る子供、戦争の為に動物園のスタッフが動物を射殺するという場面が描かれて、戦争への憎しみが高まった。

それから、小、中、高等学校の授業でも、戦争を扱った授業をたくさん習った。

小学3年生の時の国語の授業、防空壕の中で身を潜めるモノクロのイラストが印象的な「ちいちゃんのかげおくり」は、戦時下での家族愛が描かれていて、音読し、泣いた。

小学校の社会の授業では空襲で焼け野原になった町の写真を見て、また、ビデオで空襲後の町の様子を見て、また戦時中の人々の貧しい生活を知り、自分の祖父祖母が生きていた時代にこんなひどいことがあったという驚きと、現代を生きる我々若者はこんな生き方をしていて果たして良いのかと自問自答し、悩んだ。

中学、高校の社会科、国語でも毎年のように戦争を授業で扱った。日本の誤った行動の数々を習った。特攻隊として自らが爆弾になる、そして亡くなった人々の気持ちを考えてみた。ハワイに旅行する日本人、「パールハーバーを忘れるな」、外国では日本をどう思っているのだろうか。今の日本を戦火から守っているものは、自分が思っているよりも遥かに脆弱なもののように感じる。

日本の戦争体験者は年々少なくなる。毎年8/15を迎えて思うこと、「年々ニュースや新聞で戦争を取り扱わなくなっている」ということ。「戦争は絶対やってはいけない」。以上。

2008
08/06
Wed

某掲示板にて

90.0% (9 / 10)
[No.58] posted by  

あまりにも的を射たレスがありましたので全文転載させていただきます。


 656 名前:この子の名無しのお祝いに 投稿日:2007/11/14(水) 04:22:10 ID:jaFCbkSU

 この作品を批判する多くの人にありがちなのは、
 登場人物の行動についてであり、
 その殆どは極めて個人的な固定観念から発生する偏見である事に気がついていない。

 例えば
 「清太が働かず叔母の言う事に従わなかった事が悪い。結果、妹を死なせた」とか
 「叔母が子供たちに辛辣な態度で接した事が許せない。鬼のような人間だ」など、
 とにかく何かに罪を擦り付ける事で決着をつけたがっている、納得したがっているだけであ る。

 この作品は反戦映画ではない。
 込められたテーマも無く、特別な意図すら無い。
 ある程度の脚色があるとはいえ、原作者の実体験を当時に忠実に描き、
 映像化しただけのものでしかない。

 この作品は鏡と同じだ。
 この作品を観た人が、悲しみから涙したのなら、それはその人の優しさだ。
 この作品を観てこれが反戦映画だと思う人は、勝手に反戦メッセージを感じただけだ。
 この作品を観て、登場人物に怒りを覚えたのなら、それが偏見の正体だ。

 重ねて言うが、これは反戦映画ではない。

 兄と妹の、切ない人生と救いの無い結末を観て、
 その悲しみを受け止められずに目を逸らす人々。
 それが、登場人物の行動を批判する人たちだ。

 この作品を先入観無く、ただただありのままに観賞し、
 描かれている全ての人物たちを許し、受け入れられるかどうかが重要だ。


以上です。

2008
01/27
Sun

確かに…

100.0% (1 / 1)
[No.57] posted by さき

レビューを少し読ませてもらって、主人公の男の子の弱さを初めて理解しました。

私も1番最初に見た時は、ただただ辛くて、二度と見られないと思うくらいの悲しみでいっぱいでした。
しかし、テレビで度々放送される度、見なくてはいけないんじゃないかという変な義務感に煽られ、嫌な気持ちを押しのけて、今まで数回だけ見る事ができました。
主人公の性格をあらためて考えると、確かに弱いかもしれない。でも、それを、こうした方がよかったんじゃないかなんて、私には言えないと思いました。 見た者を想像させる余白はたくさんあって、本当の"セイタ"さんの心情ははっきりとは断定できませんが、当時の事も知らず、戦争の知識もさほど無い者にとって、この映画はあまりにもリアルで、人物が自然で、こうなるほかなかったんじゃないかと思わせられました。
確かに教訓として、セイタさんのように、現実から逃げてはいけないと学ぶのが賢いのだと思いますが、私が主人公と同じ立場で果たして違う結果を生む事が出来るかどうかは分かりません。その歳で浅はか過ぎるとの言葉もありましたが、妹の事、大切に思っていたのは私は本当だと思います。ただそれに頭、気持ちと体がついて行ってなかったのでしょうね。当時としては、中身が幼かったのかもしれません。それが本当に彼の性格のせいだけなのでしょうか。そこが疑問に残りました。
もちろん、つらいけど一度は見てほしい、素晴らしい映画だと思います。

2008
01/06
Sun

清太は一生懸命生きた

100.0% (2 / 2)
[No.56] posted by 唆埜

まず清太が戦争を生きようとしなかったなどというレビューはこの映画を全く理解していない人の意見だと思います。清太と節子が死んでしまったのは、清太の判断で2人が親戚の家をでていってしまったのが原因だというのはわかります。本来なら清太は親戚のおばさんに謝って、家事の手伝いなどをして何とか家に住まさせてもらうべきでした。でもなぜそうしようとしなかったのか。その理由はただ一つ、清太がまだ"子供"だったからだと思います。それは本編をみる限り、清太の家庭が裕福でおそらく特に何不自由なく生活してきたのが関係しているはずです。常識や礼儀を覚える早さは家庭や周りの環境で個人差があります。つまり清太は親戚の家に住まさせてもらうためにすべき事をしなかったのではなく、まだ知らなかっただけで、家を出ていったのも、おばさんを嫌がっていた節子のために子供の清太が考えてだした決断なのだと思います。確かに清太の判断は正しくなかっのかもしれない。でも、それでも清太は節子とずっと生きていけると思っていたはずだし、節子のために必死に走り回り、必死に生き抜こうとしていました。そんな妹思いの優しい少年が最後はあんな可哀想な姿で死んでいきました。当時はそんな清太と同じような境遇の子供がたくさんいたんじゃないでしょうか。この映画は清太が戦争時代を生き抜こうとしなかった話でも、清太のだらしなさを象徴した話でも決してないと思います。

2008
01/02
Wed

一度は見るべき

0.0% (0 / 7)
[No.55] posted by ヨアヒム

 二度は見なくていい。
 だけど、一度は見ておくべき作品。
 今の世の中だからこそ、これを見るべきだと思った。

2007
12/29
Sat

無慈悲な死が日常的であった戦時中の風景

100.0% (1 / 1)
[No.54] posted by パッション太郎

映画を通じてまさしく痛感するのは、「死」が日常的の風景であった戦時中・終戦直後の個別の「死」の扱われ方のあまりにも無慈悲な「軽さ」である。この映画はその「軽さ」がいかに残酷なものであるかを美しい音楽や風景とともにえぐり出し、我々の心に深く刻み付けてしまう。7歳の娘とともに見たが、泣いたのは私であった。愛する妹や弟を守ることができなかった後悔は、戦争を体験した何十万、何百万の人が覚えていることだろうが、その心情を心の底から受け止め引き継いでいくことが必要であることを再認識する映画である。

2007
11/23
Fri

言葉が出ない

[No.53] posted by MYY

この映画はTVとかで何回も見ていますが、
いつも泣かされています。
清太さんの気持ちを考えると涙が止まりません。

2007
10/05
Fri

ささってヤツのレビューはいらん

55.6% (5 / 9)
[No.52] posted by クロちゃん

こいつのレビューを見ると、愉快犯のような陰湿な思想が垣間見られ、気分を害する。
自分の好きな作品(バガボンド)を批判されるとキレてるレビューには呆れてしまう。

人格破壊されてるような、こいつにこの作品を論ずる資格は無い。

2007
09/21
Fri

男とは…

90.0% (9 / 10)
[No.51] posted by はんべえ

ビデオ化された直後、中学校の授業で見せられて何せみんなトトロのオマケ程度に上映されたことくらいしか知らないものだからその衝撃ときたら…見る前にふざけた態度をとっていた悪ガキでもエンディング後には身動きどころか言葉を発することが出来ずにいたくらいクラス全体が異様な雰囲気に包まれいたのを思い出す。節子と変わらぬ歳の妹がいた自分も多分にもれず号泣した。そして数年後元気だった親父が病死し長男の俺がまだ小学生である妹を守り抜くんだとふと火垂の墓を思い出した。自分にとって節子は妹であり、またこの命果てようとも家族を守ると奮い立たせる教本的作品である。そんな妹も大学卒業まであとわずか。清太よ!お前の分まで妹を守りきってやるぜ

2007
03/16
Fri

どう受け止めるかは人によって違うのでは

83.3% (5 / 6)
[No.50] posted by 夏

この作品は、賛否両論ありますが、私は良い作品だと思っています。
「火垂るの墓」が批判される理由の一つに、清太が親戚の小母さんの家を出て行ってしまったことが上げられると思います。
小母さんの家を出て行かなければ死ぬことはなかったのに…確かにその通りなのですが、それは清太がだした年齢相応の答えで、私なら小母さんの家を出るまねはしなかっただろう、と言う人が居ても、清太の性格がそう決めたのです。一人一人性格は違うわけであって、何も主人公の行動全てに賛成しなくても良いと思います。
また、父親は海軍大佐なのに、何故その給料(?)が貰えなかったのか?という疑問も有ると思いますが、この「火垂るの墓」は、高畑監督が語るように、幼い兄妹が二人だけの楽園を作ろうとしてそれが出来ず、命尽きてしまった物語であり、清太と節子の行動を克明に追って行くことが大事なわけです。従って、父親は海軍大佐なのに…と言う矛盾は、この映画の中では描かなくてもよいのではないでしょうか。

「火垂るの墓」は、制作にかなり手間取ったと聞きます。戦時中と言う特殊な時代を描いたデザイナー、40年前の日本人の顔を再現した作画の方(公開されたのが88年の為)、そして監督…。この作品を鑑賞しているとスタッフの方の苦労が伝わって来ます。確かに間違っている所もありますが、子供たちに戦争を伝えるのには、打ってつけの作品だと思います。


個人の政治的思想や性格によって受け止め方が全く異なる映画ですが、戦争の悲劇を描いた名作であることに違いないでしょう。(「火垂るの墓」は、反戦を訴えかけている作品ではありませ。)


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