- [俳優]ジャック・ナンス
- [俳優]シャーロット・スチュワート
- [俳優]アレン・ジョゼフ
- [俳優]デヴィッド・リンチ
- カテゴリ:
- DVD (89分)
- 発売元:
- パイオニアLDC (2002/08/23)
- 定価:
¥ 3,990 (税込)- 在庫状況:
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ユーズド商品:¥ 7,200 より
極めて純粋な欲望と自辱,
作品への批評としてしばしば物語や現実との考証、スタッフロール直前の結果ばかりが取りざたされているものを見聞きする。確かに娯楽として成立させる上で、これらは決して軽視出来ないものであることは確かだが、それらを同じ物差しで測って良いというものでもない。また、娯楽を楽しむのであれば、より自らが楽しもうと貪欲であるべきだ。難しい事じゃない。映画が我々に何を見せたがっているのは何だろう?と少しばかり歩み寄れば、少なからず得られるもののみかたである。
さて、このイレイザーヘッドだが、この映像を見て既視感を抱かなかっただろうか?私は昨晩寝ている最中に、似たものを体感していた。夢だ。それも本作は悪夢という、デビッドリンチらしい良い意味での悪意でもって演出されていた。夢とは不条理そのものだ。どんな不思議で無根拠な出来事が、夢では当然の如く展開される。それが悪夢ならばなおさらの事である。
夢の中に色はない、物語も、結論も、テーマさえも存在しない、しかしそれが本質だ。
この映像は、映像であったから表現しえたもの。その必然性をもった映画なのだ。
映画が終了し、幕が閉じられ、照明が着けられた時、我々観客は「あ、夢か……」と、ただほっと胸をなで下ろせば良いのだ。しかし、自分の夢をこれほどあけすけにできるとは、デビッドリンチという人は、本当にマゾヒスティックで、愛せる人間だなあ。これは、私の個人的見解にすぎないが。
執着的な人物の振る舞い、脅迫的効果音、そしてステージ。あらためて見ると、確かに「原点」であることがわかる
リンチの映画のなかでも一番気色悪い作品といえるだろう。
全編にわたって出てくる胎児は、実際にリンチが作ったもので本物の牛か羊の胎児を使ったとされている程皮膚のぬめりといい、眼、口、鼻とも非常にリアルで気の弱い女性などはちょっと見れないのではないだろうか。
いつの時代なのかよくわからない。人工チキンなどという言葉が出てくるから未来なのか、でも線路脇のワーキングクラスの貧しいアパートに住む男が主人公。好きでもない女との間に出来てしまった恐ろしい姿をした子供のおかげで結婚するハメになるが女は子供の猫のような鳴り止まない泣き声に神経衰弱になり早々に出て行ってしまう。
リンチの作品にでてくる人物達の行動には理由がなく、なにかに執着しているかのように衝動的な行動にでるときもあれば、自己満足的な幸せを表現することもある。また後の作品では効果音として使われる自然から採った脅迫的なノイズが、全編に流れている。
マルホランド・ドライブ、ブルーベルベットで出てくる「ステージ」もここでは登場する。リンチにとってはこの「ステージ」は何を意味するのだろうか。何かの「転換点」の象徴のようにも思えるのだが。
この作品を今あらためてみると、そういった要素が濃く出ており、リンチの原点としての作品であることを強く認識することができる。
完全版で追加されたのはおそらく幻想のシーンだと思う。古い記憶なのでさだかではないが、鉛筆工場のシーンはオリジナルではなかったような気がする。タイトルの元になったシーンであるが、なにか取ってつけたようなシーンで、あってもなくても良いと思う。
エンドレスな不安
これ、三回くらい見ました。「言えてる」んですよね、映像が。分かりやすい話ではなく、映像も訳分からんくせに。誰もが見る(であろう)睡眠中の支離滅裂で不条理な悪夢・そういう感じが出過ぎ。下手に怖がらそうとストーリー性持たせた作り過ぎのホラーより余程怖い。何故なら人間何が一番怖いって、訳分からない不安とか訳分からない事そのもの・ではないでしょうか? うっとうしい声で泣き続ける部屋の隅の「子供」・奥さんは堪り兼ねてしまいには出て行き、どんなにグロくてもくそ可愛く無くても一応己の子供なんだからと、根気強く世話して居た主人公・・しまいにブチ切れて殺してしまいますが、その後、不安な顔の主人公のバックに巨大化した子供の顔が画面一杯に映るラストシーンは壮絶。不安なもの、うざい物を始末したって解決にはならない、時には短絡的解決は数倍になって押し寄せて来る・私の場合は、そんな風に見えました。これみたってしょうがないんだけど、なんか心の中のかさぶたをひっぺがすような、そんな気持ちで動く事も出来ずじーっと見てしまう。他の方はどう感じたか分かりませんが私はそんな風に見えました。快感は一つも有りません。不快を確認する映画でした。
奇形児ではない
DVDブルーベルベットにある特典で監督や俳優の話を聞き、リンチ監督の映画に興味を持ちました。イレイザーヘッドは、監督の悪夢だと思います。映画紹介には、主人公の彼女が奇形児を産むと紹介されていますが、それは映画に出てくる赤子があまりにも印象的な姿をしているからです。しかし、奇形児という表現は赤子の見た目でしかなく、映画の主旨から外れていると思います。赤子が奇形だ、ということを意味する会話や表現は一切ありません。主人公ヘンリーの、自分の子供だと受け入れたくない心から生まれてしまった妄想の中の姿です。現実逃避が生んだ妄想から赤子殺しに繋がる過程をを監督の感性で映画にしています。
こわーいお話,
ストーリーを追っていくと、ET,MIB,白黒で台詞の少ないところなどは「π」など、いろいろな作品が頭をかすめました。観るとおちこみます。楽しい娯楽作品ではありません。観てはいけないものを、密かに覗き見したような気分になります。
一度自分の目で味わってみてください。
デヴィッド・リンチの原点
近年に見られるアメリカ映画とは全く違うスタイル。少ないセリフと、モノクロ映像でみせる映画本来の撮り方、映像で物語を語るカルト映画である。見る人によっては生理的に嫌悪感を感じる映像とインダストリアルノイズの連続。まさにリンチ映画の原点がここにある。
無機質な世界で精子と卵子が受精し子供が生まれる。世話をする主人公の垣間見る狂気の世界と生命を否定するかの様に思われる天使のいる天国。それを外示的表現と共示的表現の繰り返しで見事に映像表現した傑作。見る人の感性に訴えかける映画のひとつである。映画を学びたい人にはお薦めの作品である。この映画を観た後、「エレファントマン」を観ると、単純な感動作品では終わらせてはいけない何かを感じる。それがリンチ監督のテーマなのかも知れない。
ストーリーはありません
個人的には星5つですが誰もが楽しめるものではないので4つにしておきます。「この映像の意味は何か?」「これは何を表しているのか?」等の難しい見方をするのも良いと思いますが、面白い映像がたくさんあるので、ストーリーとか意味とか考えないで、音楽を聴くのと同じ感覚で映像を観ても楽しいです。私は頭の良い方ではないので、そうやって楽しんでいます♪
ストーリーを楽しみたいとか、意味がはっきりわからなくちゃ厭、という方は見ない方が良いでしょう。でも映像、面白いですよ。意外とレンタルショップに入ってたりします。私はレンタルで見て惚れ込み、翌日即買いしました。。
陰鬱な抽象芸術
この映画は、非日常の陰鬱な裏世界の雰囲気を醸し出している。
ただ、自分にとっては、理不尽で脈絡のない(と思われる)展開があまりにも多いので、見た後はやや消化不良気味だった。
当時(70年代)のアメリカ社会の行き過ぎた風潮の裏返し(反動)を、消しゴム男の無意識の世界の中に表現したのだろうか。
(もしそうだとすると、旬を過ぎてやや賞味期限切れの感があるような気がしないでもないが)
いびつな狂気が全編をおおっているようで、細かい部分の演出の意味はあまり分からなかったが、狂気・不条理におおわれた映画だということは強く印象に残った。
無条件に楽しめる娯楽映画を期待してみると裏切られると思うので、抽象的映像芸術と割りきって見た方がいいのかもしれない。
「私」というゾンビ
デイヴィッド・リンチはこの作品で創作を支える自己の内面と向き合ってい
る。この作品は誰のために撮られたのでもない、暗い告白、孤独な自問自答である。
血糊のように陰惨な黒と冷たい蛍光灯の白。聞こえてくる全ての音が神経を衰
弱させる。聞きたくない音まで聞いてしまう鋭敏な作家の自意識は彼の肉体を流
れる暗い血液の音まで聞き取るかのようだ。何が己の創作を支えているのか。誰
のために創るのか。神でもない、人でもない。自分のためですらないかもしれな
い。無気味な才能の悪魔がぽっかりと口を開けている。リンチはそれを覗いてみ
る。彼にも底は見えやしないのだ。だが、悪魔であることだけは分かっている。
不安な作家の神経は主人公ヘンリー(=リンチ)に臍の緒のお化けのような子
供(=内面が産んだ作品)を授ける。ヘンリーは気味悪く思いながらも育ててい
る。親であるから可愛く思えることもある。ある晩、ヘンリーはいつのまにか子
供に体を乗っ取られる悪夢を見る。そして遂にヘンリーは子供の殺害を試みる。
しかし・・・。
主人公ヘンリーの姿はリンチの姿であり、「私」=個の内面に囚われ続ける現
代人のそれでもある。'In heaven, everything is fine' 歌声が悲しく響く。果
たしてリンチは自身を救えただろうか。
同氏による「エレファントマン」はこの問いに対する一つの逆説的な解答であ
る。しかしそれは現代社会に生きる私達にはあまりに難しい解答に思えるのだ
が・・・。
かなりのフェチ用作品
~モノクロ、ほとんどセリフなし、工場の騒音っぽい音、画面が全般に暗い、などなど・・。言葉は悪いが、精神病院の中にいるような感覚になる。たいていの映画は鑑賞者に喜怒哀楽のどれかの感情を起こさせると思うが、この映画はそんな次元の内容ではない。強いて言えば、夢の中にいるような感覚。みなさんは夢の内容を覚えてますか?何か漠然とした・・なんて~~いうか・・頭の中では思い出してるんだけど、人に説明する事ができにくい・・というのが夢だと思いますが、この映画は夢の中ってこんな感じだなぁ~と思わせてくれます。素晴らしい映画だと思いますが、星4つにしたのは奇形の赤ちゃんは結構グロいできだったのに、ラストの首チョンパはあまりにもチャチだから。ただそれだけの理由。それだけで星1つ無くなる程~~、すごい映画だという事です。余談ですが、スチームの中に居た、ほっぺがきしょいキュート?なお姉さんに当時は惚れてました。~
