女性賛歌
[No.13] posted by eixo
面白かった!
ストーリーは、ある事件で、17歳の息子を亡くしてしまうシングルマザーのマヌエラ。彼女は絶望の中にいて、「父のことを知りたい」と言っていた息子の願いをかなえるため、なにもかも置いて、青春時代を過ごしたバルセロナに向かう。そこで、性同一障害で、手術をし、売春婦である昔の友人をたずね、そして、様々な人たちに出会い、更に、息子の事故のきっかけとなった女優とかかわることになり。。。
実は、この映画、以前、仕事をしつつ見たことがあったのですが、「帰郷」を観てから、ちゃんと、見直そうと思い、一応、二度目でした。大体のストーリーをわかっていながら見たのに、改めて、細やかな心情などがわかり、とても感動しました。
最大のテーマは、苦しい状況にありながら、逞しく、やさしく、美しい女性達への賛歌。素晴らしかった!この監督の映画、全て、制覇したいです!楽しみです!
女性にこそ観てほしい作品
[No.12] posted by トビアス
映画中女性ばかりが出てきます。女性達の母性や優しさ、そして友情を描いた作品です。事故で息子を亡くした母親マヌエラが、息子の考えていたことを胸にバルセロナへ向かいます。そこで薬物に依存している女優やエイズにかかり妊娠しているシスター、そして女になりたい男などいろいろな人々に出会い、人間関係を築き助け合いながら映画は進行していきます。様々な境遇を持った女性たちのストーリーが交錯するところが映画の見所ではないでしょうか。順風満帆な女性など一人もいないのですが、皆強く生きている姿に心打たれました。自分も頑張らねばと勇気づけられる気持になります。映画の物語の進行の仕方やテンポに全くミスやずれがないような洗練された映画です。さすがは有名な監督さんが作った映画だと思いました。女性には是非観てほしい作品です。
ペネロペの美しささえ小さく見せてしまう、女の生き様。
100.0% (1 / 1)
[No.11] posted by Addicted to Hugh
展開が非常にテンポよくスリリングでいかにも劇場型の
作品なのだが、不思議とわざとらしさを感じない。
この映画の魅力は個人的に、母親役のセシリア・ロス。
最初、息子と二人のシーンなどを見ると、ただ息子を
溺愛する一人の中年女であったのが、映画の最後には
かくも美しい一人の女に見えてくる。
映画を見る前はペネロペ・クルスの美しさに注目しよう
と意気込んでいたが、なんのなんの。
ペネロペは確かに若く美しいが、それを遥かに凌駕するだけの
セシリアの魅力が、ストーリーを追うごとに増すことに驚きです。
女の魅力は若さではなく、深さであることを教えてくれる一作。
「おとこ」「おんな」
66.7% (4 / 6)
[No.10] posted by sow-seed
結論から言うと、とてもおもしろかった。アルモドバルさん、あなたは素敵だ。
女性が主人公で、けっこう男より逞しく感じるというのは、アクションなどではありがちだが、これは女性でしかあらわせない逞しさではないかと思う。
しかも、程度の悪いアクションなどよりはるかに展開がスリリング。その映像の密度ありつつも軽妙なセンスとで、ワクワクさせる進行だから、扱われている「命」のテーマについて完全に煮詰めて理解されなくても充分楽しめるだろう。
子供に対する愛情、と言葉にすれば陳腐だが、それはこの映画では男どもが想像し得ないくらいに深く、それは支配ではなく受容である、という真理に到達している。
いわゆる、差別用語かもしれないと心配するのがばかばかしいが、「おかま」さんの深淵を垣間見せてもらえたような、これは同胞人間に対する「親愛」の薫り満ちて、気持ちのよい鑑賞だった。その役者さんがまた素晴らしいから説得力がある。
ああ、かれらは「よろこばせたい、よろこんでほしい」のだと。
世界は戦争や暴力の場面では「おとこ」ばかりが圧倒的に支配的だ。
なんとなくも、おすぎが、「おとこ」「おんな」と発音するのかのごとくが腑に落ちた気がする。
アルモドバルは、「生きることは、悲しみと喜び、そして受け入れてこその親愛により、こんなにもうつくしくなる」と男達に教えたいかのようだ。
女たちへの賛歌
[No.9] posted by かなり悪いオヤジ
この作品に登場する人物はほとんど女性ばかり。女性の、女性による、女性のための映画だ。かといって、「スタンド・アップ」のように男性によるセクシャルハラスメントにピリピリしている女性のお話ではない。主人公をはじめとする登場人物はすべて、女性であることをあるがままに受け入れ、皆女性としとして誇りを持って生きている。はなっから男性に頼ることなど眼中にはない。
この映画のユニークな点は、男から女へ性転換した人物も女性の範疇にとらえ、<同じ仲間>と見ている点にある。数少ない男性登場人物の中に、認知症にかかった父親がいる。かの父親が娘の名前も顔も忘れ去っているのに対し、性転換した父親は自分の息子の顔を一目見ようと、病に犯された体をひきずってまで会いにこようとする。
血を分けた子供に対する愛情は、女性にとって何事にも変えがたい大切なものであることがひしひしと伝わってくる作品だ。たとえ血を分け与えた人物が元男性の性転換者だったとしても、生粋の男たちよりもその愛は数十倍深いことを教えられた気がした。
女性、或いは母性であることの生甲斐!
71.4% (5 / 7)
[No.8] posted by Replica
臓器コーディネーター、マヌエラの生甲斐。カンポで再開する旧友アグラードの生甲斐。
HIVに感染し、複雑な親子関係を乗越えて出産する修道女ロサの生甲斐。そして『欲望
という名の電車』のブランチ・デュボアを演じる、女しか愛せない大女優ウマ・ロッホの
生甲斐。その恋人で麻薬中毒の新進女優ニナ・クルスの生甲斐…etc
女性であるがゆえに、或いは女性でありたいがゆえに織り成される切実な人生模様の風景
は、あまりにも美しいバルセロナの背景に対比しているかのように、ゆっくりと静かに、
そして時に滑稽で陳腐に映し出されます。
全ての母親、そして全ての女性に捧げられたオマージュであることは、使い古された言葉
ではあるが、確かにそうとしか言えない物語でもあるということを実感させられる作品で
す。生甲斐を追い求め、掴み取り、守り抜く…誰もが実感できるテーマだと思います。
一番つらい女性の心の葛藤満載?
50.0% (6 / 12)
[No.7] posted by i_will_survive
最初に本を読みました。
本がすごく印象的で、映画も観てみました・・・。
本に書かれていないところが役者さんの見せ所だと思いますが、
名女優が出演していることもあって、とっても味があって、
あまり本とのギャップが無かったと思います。
私はまだ子供を持ったことが無いし、妊娠したこともないけれど、
この映画には女性が一生に味わう心の葛藤の一番つらいところが
描かれているような気がしました。
物語的には、異様にうまく行き過ぎてしまう部分があります。
それゆえ、ちょっと不自然な気もします。
私は経験したことのないことばかりで、もし自分がこうだったら・・・
と思うとつらいことだらけの映画ですが、上記のとおり「うまくいってしまう」ので、勇気付けられるところもあります。
男性や、子育てを経験していらっしゃる女性は違った見方をされる
と思います。「うまく行きすぎ」ではありますが、
文学的にというか、ストーリー的にきれいにまとまってて、いい作品です。
ちょっと難しいが見ごたえのある映画だと思う
50.0% (6 / 12)
[No.6] posted by tomomisaekiphd
この映画を理解することはちょっと難しい。女装をした男性との恋は成り立つのか、知識が欠如していたために、想像しようとしても想像しきれない、相手を理解しようとしても理解しきれないもどかしさがあるのだ。マヌエラやロサの愛した男が一般的な性指向を持っている人だったら、たとえ麻薬中毒者であったり、女性が子どもを身ごもったことも知らず姿をくらますような風来坊であったりしても、この映画に対するハードルはもっと低かったと思う。知識の欠如はこのように、偏見や差別を生む。自分自身や家族に関わりがある事象である場合には特に大火に見舞われたかのごとくに感じてしまうことだろう。ロサのおかあさんの怒り、嘆き、とまどいも共感できる。
マヌエラの生きかたは、そのような知識の欠如による偏見や差別を幾分、緩和してくれる。ロサのおかあさんが娘や孫に対する愛を取り戻したように、この映画の鑑賞者も一般的な性指向を持たない人に対する偏見や差別が少し和らぐかもしれない。ちょっと難しいが見ごたえのある映画だと思う。
えっ・・・
13.2% (5 / 38)
[No.5] posted by PON
これが絶賛されたアカデミー賞映画ですか・・・
なんというか・・・・。見た後にあまり心に残ったものがなかったというのが正直な感想です。べつに面白くないわけじゃないんですが、特にまた見たいという訳でもない。
ただ、新鮮さはありました。斬新さも。主演の人がかわいかったし(それで見れたとこもあるかもしれませんけど、笑)
ただ、前から気になっていたし、見れてよかったと思います。
あら・・・
20.9% (9 / 43)
[No.4] posted by りりてとら
正直に言います。私はこの作品の良さがあまり分かりませんでした。
レビューの評価は見ての通り、高いし、評判も悪くない映画です。
ただ、非常に、ものすごくクセがある作品でした。
ハリウッドや日本映画に毒された私みたいな人は注意して・・・
観たことは後悔していません。
新しい領域でした。ペネロペクルスが愛らしいし。