- [アーティスト]スピッツ
- [その他]草野正宗
- カテゴリ:
- CD (38分)
- 発売元:
- ユニバーサルJ (2002/10/16)
- 定価:
¥ 2,500 (税込)- 価格:
- ¥ 2,191 (税込)
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ディスク1
- ウサギのバイク
- 日曜日
- 名前をつけてやる
- 鈴虫を飼う
- ミーコとギター
- プール
- 胸に咲いた黄色い花
- 待ち合わせ
- あわ
- 恋のうた
- 魔女旅に出る
狂ってる最高傑作
このアルバムは収録時間40分弱。そんな短い時間でこれほどのまとまりのあるアルバムは珍しい。
歌詞はデビューアルバムと同様、変態的なものばかりです。「恋のうた」はストレートなラブソングですが、他の曲はよくわかんない歌詞です。でも、そんな曲にスピッツの魅力があるんです。一曲ごとに壮大なパワーがあるわけではなく、完結してない曲を集めたからこその名盤だと思います。「魔女、旅に出る」以外はシングルにならずに正解です。このアルバムの中だからこそ響いてきます。
なんかこれからもっと好きになりそうなアルバムです。長くないので聞きやすい。無駄なアレンジを排除している姿勢が潔いです。
全曲の流れがすごくいい。前は「この曲がいい」とか考えていたんですが、気づいたら全部好きになってました。なかなかこんな名作には会えません。
かわいいあれこれと一緒に妖しい場所にトリップ
このアルバムは、1曲目「ウサギのバイク」であっという間に常ならぬどこかの世界につれていかれてしまう。
そこはまるで徹夜明けの頭の中みたいな、ぼんやりしてるのに変に冴えわたるような妖しい空間だ。
名前をつけてやったり、鈴虫を飼ったり、胸に黄色い花が咲いたりの、どんよりしたかわいい夢うつつのような世界を聴きすすむ。
すると急に「恋のうた」でいったんそこから引っ張り出される。
引っ張り出されて、現実感と幸福感あふれるとてもストレートな「恋のうた」を浴びて目が醒める。
そして最後に魔女が旅に出るっていうので、また混沌とした妖しい場所につれ戻されて・・・。
という感じでしょうかね〜。
ところで、「恋のうた」から「魔女旅に出る」へのつながりは何度聴いても神がかり的。
曲と曲の間の空白がこれほど生きているってめったにないかもしれない。
空白までもが鑑賞のツボ。星5つでも足りないほどの名盤です。
せつない
スピッツというバンドはご存知の通り、多くのヒット作を持っている。
しかしこの作品はヒット作を送り出すだいぶ前の話。
当然、多くの人はブレーク後の「ハチミツ」などを多く聴いていると思う。
だけどこのアルバムもぜひ聴いて欲しい。
何が良いかというと、実はよくわかっていない。正直に言えば一曲の質で言えば「ハチミツ」の足元に及ばないと思う。
しいて言えば、この独特のドロドロで、それでいて爽やかな雰囲気がいい。
例えば、青春時代に自転車で遠出したときみたいに涼しげで、ちょっぴり切ない、そんな風景が浮かんでくるような。
やっぱり説明し難いよ。そんなちょっと変な名盤なんだ。これは。
「歩道にへばり付いたガムのように」美しくなりたい。
俺にとってのパンクは、ピストルズでもディスチャージでもラモーンズでもテレビジョンでもブルーハーツでもなく、このアルバム。
チ〇ポな妄想の中でボンヤリする歩道にへばり付いたガムのままで、極上のメロディを響かせる、アナーキー イン ザ ジャパンって感じ。
…自分でも何言ってるのか良く分かりませんが、とにかくヤバくて美しくて素敵なアルバムです。
初期の大傑作
スピッツの初期3作はどれも傑作なのだが、特に第2作である今作は完成度的に図抜けている印象がある。しかしレコーディングがあまりに順調だったため、当のメンバーにはあまり制作過程の記憶がないらしい。それもそのはず、本作は前作から僅か8ヶ月でリリースされている。
初期スピッツ特有の一癖あるメロディーと、ロックバンドとしてのタフさと、シュゲイザー的な微かに霞がかったサウンドとがうまく共存している。一方詩は幻想的、空想的で力みというものと全く無縁である。そしてそれらが奇跡的なまでに、絶妙に解け合っている。そういった11曲が織りなすこのマスターピースは、聴く者を魅了する独特の色彩を放っている。
1曲目、川の流れのようなアルペジオのイントロを聴いた途端に理論や方法論は意味をなくし、終始美しい旋律に身を委ねることになる。アルバムとしての流れも良い。抑え目な1曲目から一気にアッパーな2曲目に突き抜け、かと思うとメロディーの立った名曲が2曲続き、いきなりパンク調の曲に。そのまま名作「プール」になだれ込む。何度聴いてもここまでの流れは完璧である。後半は後半で気の抜けた、どこかクセと毒気を孕んだ楽曲が続く。そしてラスト「魔女旅に出る」でハッピー、かつ切なく幕を閉じる。収録時間は38分台と短く、何度も繰り返し聴きたくなる。まるでそれが意図されているかのようでもある。
本作が人知れず世に放たれるのは、ヒット作を量産する態勢に入る5年も前のことだ。若さで乗り切っている面もあるし、バンドサウンドもなんとなく拙い。しかしながら、彼らが以後このような淡い空気感を持った作品を発表できていないのも事実である。それゆえ本作を聴く意義は未だに大きいのである。
楽しい感じが伝わってくる
全体的に尖った曲がないので、さらっと聞けてします
でも、かといって何も起きないわけではない。
つまり「アルバムの流れ方」が正しいというか、ちゃんとしてる感じがします。
曲単体で評価するのは難しいけど「あわ」は、プールに耳を浸してる感覚がして泳いでるような そんな感じがします。
日曜日には必ず聞いてしまいますw
ポップの礎
最高傑作との呼び声も高い1991年発表の2ndアルバム。
前作の「絶望的な欲望ポップ」を全面で肯定した上で、
スピッツとしての詞・曲・音の美しい側面を徹底し
二律背反的魅力が最も顕著に感じられる一枚。
変態性はより愉快に、時に気品良く綴られ、
あっけらかんとした爽やかさの上で気持ちよく歌われる。
楽しいのに破滅的で、でも全然壊れていない。
ドライブ感と浮遊感と、メランコリックと、
何よりスピッツ的甘酸っぱさに満ち溢れている。
アルバムの中の、暑い季節のまぶしい光に立ち眩んで
サイケデリックにも感じてしまう。
そして何より感動したのが、
「1曲のために全曲があり、全曲の為に1曲がある」
と言う事。これに関しては、後は実際に聴いて確かめて貰いたい。
何の敷居もなく奥深くまで潜っていけるこの芸術性、
曲単位を褒める事が馬鹿馬鹿しくなる、アルバムとしての説得力、
そして、作る上で何の障害・思い入れもなく
自然体でこれを完成させてしまうスピッツに敬服。
かわいくてひねくれてて、毒をひっそりもって
このアルバムが一番好きだという人も多い、2nd。私も、ごく素直に明るくてかわいくてひねくれてて(素直にひねくれてるってのも矛盾した表現だが)、大好きなアルバム。
この「名前をつけてやる」ってタイトル。スピッツは歌詞から曲タイトルから終始こんなんばっかだったから私は別に何とも思っていなかったんだが、知人に「『名前をつけて“やる”』てすごいタイトルだな」と言われ初めて気付いた。普通じゃないってな。
前作が冬を感じるアルバムなら今作は夏。て歌詞そのまんまだがでも歌詞の中の一フレーズがアルバム全体の雰囲気まで彩っている。
「ミーコとギター」とか「待ち合わせ」とかアッパーな曲も良い。今のスピッツだと早い曲やろうとするとあえて早い曲、て感じで遅めな曲とどうしても二極化されてしまうけど、この頃はまだ早い曲も遅い曲も自然に一緒になっていた。ジャケットや中の写真そしてもちろん中身も、かわいさと毒がいい具合に入り混じりあって他にはないスピッツの世界が出来上がっていた。
一番好き?
まだまだ解散しないだろう、
何より解散して欲しくないので
一応一番好き"かも"という評価です。
1stはまだギタポって感じでしたが、
今作はいろんな要素が追加されて、
crispyに次ぐぐらい豊かな音が鳴っています。
そして何より注目すべきはこの変態っぷり!
かわいい声でごまかされてるような感じですが、
このキュートっていう感覚の感触が違う。
ジャケットを交えて話せば、可愛いだけじゃなくて
何かおかしい、どこか正常になれてない。
これはなんて言えばいいのか。
少年でも少女でもないピュアっぷりですね。
「恋のうた」なんか、こいつ本当に抑えきれないんじゃないかって
聴いててちょっと心配になってしまいます。
素朴だけどキレイ
どてーんとしたネコのジャケットや、自信満々な感じのタイトルが印象的なスピッツの2ndアルバム。
40分弱と短いアルバムですが、その中に収録されているのは、軽やかなメロディーが心地よい「胸に咲いた黄色い花」「プール」、ロック色が強い「名前をつけてやる」「まちあわせ」、そして初期のスピッツならではの謎な歌詞が満載の「あわ」「日曜日」など・・・。
こうして色々なテイストの曲が詰め合わさっている一方で、アルバムとしての統一性というか、アルバムという一つの作品としての“芯”もバッチリ通っているからスゴイです!
これを聴きながら過ごしていると、日常の何気ない景色が、どこか懐かしく輝いて見えるような気がして、ワクワクした気分になったり、少しソワソワしたり。
聴き手の心の中に、素朴で小さいけれど、キレイな花を咲かせてくれるような感覚です。
私は最近、通学中のお供として、電車の中で重宝して聴いています。
あたたかくなってきた今の季節にもぴったりなのかもしれません☆
