ゴダールのマリア 完全版 [DVD]

  • [俳優]ブリュノ・クレメール
  • [俳優]ジャン=リュック・ゴダール
  • [俳優]フランソワ・ミュジー
  • [俳優]アンヌ=マリー・ミエヴィル
  • [俳優]ジャン=ベルナール・ムヌー
  • [俳優]ジャック・フィルマン
  • [俳優]ヨハン・セバスティアン・バッハ
  • [俳優]ミリアム・ルーセル

カテゴリ:
DVD (107分)
発売元:
紀伊國屋書店 (2003/03/20)
定価:
¥ 5,040 (税込)
価格:
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処女受胎によるキリスト誕生という、聖なる伝説を超大胆に“ゴダール化”したニュービジョン。完全版はゴダールの実生活でのパートナーであったアンヌ=マリー・ミエヴィルの短編『マリーの本』が冒頭に付けられ、本作と二部構成のドラマになっている。
『ゴダールのマリア』は、マリア=マリー(ミリアム・ルーセル)はバスケット部に所属する高校生、恋人のジョセフ(ティエリ・ロード)は変わり者のタクシー運転手、マリアに受胎告知をする天使ガブリエル(フィリップ・ラスコット)は髭顔のオッサンという大胆キャスティング。宗教的な色合いよりも、処女にもかかわらず妊娠してしまったマリーの戸惑いと深い苦悩、強く愛するがゆえマリーの妊娠に不信感を抱き、処女受胎だと知った後もその事実を受け入れられないジョセフの苦悩が鮮やかに描かれていく。苦しさからマリーの同級生のジュリエット(ジュリエット・ビノシュ)とデートするジョセフの前に天使ガブリエルが現れて、彼を平手打ちして叱咤激励するなど、思い切った演出は見もの。母性とエロスを併せ持つマリー役のミリアム・ルーセルの美しさには圧巻だ。
冒頭に併録されている『マリーの本』は、 11歳のマリー(レベッカ・ハンプトン)が両親の度重なる罵り合い、別居に巻き込まれる様をつづった25分の短編。少女期のエキセントリックなあやうさが躍動感あふれる映像で繊細に描かれていく。(茂木直美)

2008
12/20
Sat

聖なることの意味を問う逸品

100.0% (1 / 1)
[No.5] posted by クマサン

ゴダール、80年代。といえば、解りにくい作品といったイメージが強いのですが、これはわかりやすい。しかも情緒いっぱいの映画。聖母マリアが体験する受胎告知の現代版といったところですが、ジョゼフがしがないタクシー運転手、マリアがバスケットボールの選手、そして大天使ガブリエルが浮浪者風のいでたちで登場するなど、まったくもってゴダール風なのが嬉しい。

圧巻は主人公マリアが覚えもないのに妊娠し、ジョゼフの理解を得ようとしながら、おなかの子供を意識することを通して、人間存在の不可解さ、生命の奥深さを内観するあたり。このあたりのゴダール監督の空や月明かり、飛行機などのイメージを駆使した演出が冴え渡ります。時を追うにつれたふくよかになっていくマリアのおなかはエロティックさを超越して神々しい美しさまで感じてしまいます。

無論、マリアがなぜ妊娠してしまったかについての現代的かつ科学的な立証は成されませんが、そのあたりが逆に現代社会の限界、科学文明の無力さをさりげなく観る者に感じさせる、これは聖なることをどのように人間としてとらえたらよいのかという問題を我々に投げかける逸品。

2007
09/16
Sun

迷宮ワールドへようこそ

66.7% (2 / 3)
[No.4] posted by のびた君

宗教に挑戦した問題作品である。提示したレベルが高すぎて、難解かも知れませんが台詞の詩、音楽の物語、映像のメッセージ、芝居の人間関係の交差等、見所一杯だ。ゴダールの女の美しさを表現した最高傑作だろう!女性のヘアーがとてつもなく綺麗だ。ゴダールの性の表現の過激さに驚く。

2004
12/04
Sat

ゴダール初心者必見!

26.3% (5 / 19)
[No.3] posted by おそ松

ゴダールの映画は情緒が無いんですね。ゴダールの作中人物は記号なんです。例えばきれいな映像であってもそれは記号なんですね。ゴダール映画の目に入るものは全て記号なんです。そして情緒は音楽なんです。その理解がないとゴダール映画は難解なんです。これはそんなゴダールの映画理論がとても上手く表現できた映画です。それ故、他のものに比べて解り易いのかも。これは私にもゴダール映画のベスト3に入る映画です。

2003
12/24
Wed

申し分なし

18.2% (6 / 33)
[No.2] posted by プリンス・プリンス

精神分析学、神学、バッハ、フランス語の素養が多少でもあれば、十分に楽しめる作品。そうでなくても、映像と音楽の力で圧倒されることは間違いない。
衒学趣味の友人が何かにつけてゴダール、ゴダール言っているが、なぜかこの作品を薦めるものはいない。お里が知れる。

 この作品は諸般の事情で本国フランスでは商品化されていないため、友人の依頼により取り寄せたことがあった。

2003
04/16
Wed

映画にしかできない「絢爛豪華」

61.3% (19 / 31)
[No.1]

 とかく解読する言葉ばかりが周囲に集まってしまいがちなゴダールの映画群の中で、
純粋に映画というメディアにしか出来ない美しさを追求してみせた
珠玉のような作品だと思っています。

 唐突なシーンが連続する色の洪水の中で、
マリア役のミリアム・ルセルの顔は異常な程に美しいし、
風や水の音、音楽、人の声、靴音、それぞれの素材が
散乱しながらもそれぞれが打ち消し合うのではなく

「立って」煌めくように降り注ぐ。

ゴダールの映画は玩具箱をひっくり返したようにいつも華やかですが。
映画における「絢爛豪華」とはこういうことを言うんじゃないでしょうか。カネのかかったものなど何にも映っていないのに、物凄く贅沢な美術品を鑑賞したと同じ気分になりました。


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