中味がとぼしい
37.5% (6 / 16)
[No.4] posted by 鉛筆を持つボクサー
映画としての完成度はきわめてひくい。リアリズム映画とされているけれど、ドラマチックに仕上げていないというのが、その理由であるのならば、くそリアリズムという言葉が本作には当てはまる。
戦争のきびしい現実をフィルムに写しかえたというが、とてもそうはみえない。ドイツ軍の占領下で、新聞を出すのは危険と困難を伴うはずだが、それには何もふれていない。地下組織の活動を綿密に描いた場面はなかった。
ドイツ軍の将校や司祭の言葉は紋切り型で、都合よく逃げたり捕まったり、製作者の態度は誠実とはいえない。戦争の非を告発するのに性急なだけで、とうていリアリズム作品とは言えない。
過大評価じゃ?
38.9% (7 / 18)
[No.3] posted by モウリ
当時の社会状況とか、これをきっかけにしたロッセリーニ&バーグマンのスキャンダルとか、そういうことで評価されすぎなんじゃないか?
「シンドラーのリスト」に影響与えてそうなシーンというのがいくつかあったし、いいシーンは散見された。
キュメンタリー・タッチの名作
68.8% (11 / 16)
[No.2] posted by ビックス
第二次大戦末期、反ファシズム運動に殉じたドン・モロジーニ神父のドキュメンタリーを密かに作っていたロッセリーニが、祖国解放の後「地上」に上がって、路線変更して作成した劇映画である。
十分な撮影環境の整わない中での映画作りであったにもかかわらず、否、むしろそういう状況であったればこそ出来上がった映画といえるかもしれない。
鮮烈な映像に打たれて、自分の求めていた映画はこれだと、ハリウッドの名声も家族をも捨てて、監督の下に走ったイングリッド・バーグマンの逸話は有名である。
かくも感情を動かされるのは何故か
77.3% (17 / 22)
[No.1] posted by onoto_magna
ナチ占領下のローマ。次々と逮捕され処刑されるパルチザン。物語はこれだけである。ただファシズム政権下で撮影された反ファシズム映画、俳優のほとんども実際のパルチザン。いわゆる「ネオリアリスモ」の代表作といわれる所以だが、たとえばデ・シーカなどが撮った作品とは明らかに違う。──結婚式当日の朝、新郎を連行するナチ。彼を追いかけて射殺される新婦。駆け寄る子供と神父。なぜこの映像に、かくも感情を動かされるのか? 10年ほど前に初めて見てから未だに答えは出ない。それでも、この映画が何かの激しい力を持っていることだけは間違いないと思う。色々な人に見てもらいたい、傑作中の傑作。1945年=昭和20年公開作品。