半分・・・自分の将来をみた
[No.50] posted by アマゾン99世
ラストは驚くと同時にぐっと胸にくるものがありました。
映画の冒頭から、娘の結婚式のスピーチまで、すべて自分に共感、というか自分もしてきたことと重ねてしまって、とても人ごととは思えないシーンがたくさんありました。
(娘はいますがまだ2歳)
会社でも自宅でも「いい男」「いい夫」、それを演じている自分がいます。
実際は、それが積もり積もって、妻のDVも相まってうつ病を患ってしまったのですが、それでも共感できるシーンがたくさん。
まぁ、今現在30代ですけど、幸い(?)一人暮らしできるだけの力量はあるので、シュミットのようにうろたえることは少ないでしょうが、
それでも自分の感情のはけ口がない、という状況には耐えられるかどうか自信がない。
だからこそ、最後の手紙に涙する姿に、とっても自分の姿をみているようで、感動・・・とも違うけど、胸を揺さぶられるものがありました。
ジャック・ニコルソン・・・いい俳優です。
人と人との「絆の大切さ」
[No.49] posted by 宮内 久夫
企業や産業サイドからみれば「団塊世代の定年問題」も、それぞれの立場から見るとひとつひとつのドラマです。
ストーリーとしては非常に地味です。笑いはありますがペーソスに満ちていて、しかも劇的な感動はありません。同じ設定でも、劇的な構成は出来たのでしょうが、あえてそうしなかったことにこの映画の意味があるような気がします。ジャック・ニコルソン、いい味出してます。彼じゃないと単なる悲劇で終ってしまったかも。ちょっと他には思い当たりませんねぇ。
結局、この映画が(訴えたいではなく)残したもの、それは人と人との「絆の大切さ」ということでしょうか?もちろん、それぞれの方で、思いは異なると思いますが・・・。そして、「正しいこと」とは結局「信じること」でしか、正しいことの正当性は保てない。そんなありきたりの、どこにでもありそうな、ちょっと心に沁みる映画でした。
主人公と同じアクチュアリーです。
100.0% (3 / 3)
[No.48] posted by アクチュアリー
主人公と同じ職業ですので自分の老後がどう描かれているかに興味があって見ました(原作の設定は法律家でもっと若い女性とよろしくやっています)。2度映画館で見て最後の主人公の涙の意味が私なりにわかりました。主人公は自分の人生が何の意味もないと感じ、全編を通して怒りを抑え続けています。このあたりの演技がジャックニコルソンのはまり役です。最後に辛抱に辛抱を重ねて自分の娘の結婚式で、祝辞を述べます。娘の家族ときたら我々が見てもどうにも賛成できないような家族です。どれだけ辛抱して祝辞を述べたか。祝辞のあとトイレに駆け込んで一気に用を足します。その後フォスターチャイルドからの手紙を読んで人生の意味を知ります。自分は報われなかった人生であったと思っていたが、本当は人に何をしてもらったかではなく、何をしてあげることができたか、ではないかと。彼は娘が望む結婚を賛成してあげて娘もその夫の家族も幸せにしてあげれたのです。母にも薦めました。
今出会えてよかった。転ばぬ先の杖。
0.0% (0 / 3)
[No.47] posted by kagekiyo
本作は、我々日本人も真っ青の、
会社一筋に生きてきた平凡な男が定年後に味わう悲哀を、
リアルかつユーモラス(むしろブラック・ユーモア。)に描くものです。
あるいは、会社人間にとっては究極のホラー作品かもしれません。
保険会社を今まさに定年退職したウォーレン(ジャック・ニコルソン)。
盛大なお別れパーティーを皮切りに、輝かしい第二の人生が始まるかと思いきや、
後見しようと目論んでいた後任者には煙たがられ、
キャンピング・カーで二人旅に出ることを心待ちにする老妻の言動にはイラつかされ、
何より最愛の娘は、自分の嫌う男と愛し合い、結婚しようとしている。
そして、ある出来事をきっかけに、ウォーレンは疎外感を募らせるようになる…。
小さな手抜きやすれ違いも、何十年も積み重ねているうちに修復不可能になってしまう。
月並みですが、仕事と家庭のバランスを大切に、ということでしょうか。
蛇足。ウォーレンが自宅のトイレで身勝手に振舞う(笑)シーンは、
怪作「ウルフ」(ミシェル・ファイファー共演)を意識しているような…。
アメリカ文化の一側面
0.0% (0 / 7)
[No.46] posted by Rough and Ready
この映画を十分に理解するためには、実はかなりの知識が必要。そもそも、ネブラスカ州オマハがどういうところかを知っていなければ全くお話にならないのだが、『生きる』はもちろんのこと、『マラットの死』なんかもネタとして使われているので、中途半端な知識しかない人が観て楽しめるわけがない。デイリークインがネタ元だったりする場面や、実在の企業や団体も使われていて、実はアメリカ中部の文化的背景が満載の映画なのです。
ついでながら、この映画はFox TVの人気アニメ『ファミリーガイ』なんかでも例の入浴シーンがネタとして使われていたり、米国人との普段の会話の中でも言及されることがあったりするので、アメリカの知識階級の間ではかなり広く知られていて、日本での受容のされ方とはかなり異なる映画であるということは知っておいた方が良いと思う。
日本版で英語字幕がないというのはかなりのマイナス。本当に楽しみたい人はアメリカ版を購入しましょう。リージョンが問題になるかもしれませんが。
ラストシーンの涙。
33.3% (1 / 3)
[No.45] posted by bluesman
ラストシーンが何を意味するのかずっと考えていたのだけど、ようやく分かった気がした。
あくまで、個人の感想です。
主人公は定年退職して以来、ずっと周囲の人たちとの距離感を掴めずにいた。
もしかしたら会社人間だった頃からずっとそうだったのかもしれないけど、組織にいることでそれが保たれていた気がする。
思いがけず妻までをも失ってしまい、彼は迷走を始める。
周囲の人たちはけっして悪い人ばかりではないのだけれど、主人公が警戒しすぎたり、甘えすぎたりすることで次々と失敗を重ねていってしまうのだ。
社会からすっかり取り残されてしまった夜、川のほとりに停めた独り身には必要以上に大きなキャンピングカーの屋根の上で彼はようやく「分かった気になる」。
いまこそ自分は正義のために生きるべきである、との確信。
それは愛娘を、自分の理解できない価値観の人間から守ること、である。
いまここに自分が生きている意味が理解できた、そんな朝だった。
しかしその目的は、したたかな人間たちに巻き込まれてついぞ達成されることはなかった。
人々の生活は想像以上に多様で、人間臭く、そして思いのほか豊かでもあった。
娘が彼女なりの幸福を手にしようとしていることを認めるほかはなかった。
娘の結婚式では心ならずも感動的なスピーチを、まるで組織にいたときと同じように、周囲に気を遣いながら成功させてしまう。
本当にこれで良かったのだろうか。
なんだか自らけむに巻かれたような気がして彼はひどく疲れ、荒れた我が家に戻ってくる。
留守中溜まっていた手紙の中にアフリカの少年の絵を見つける。
彼が涙したのは、組織だの、社会だの、そんな複雑でややこしい世界で何とか生きてこようと努力してきた自分にくらべ、アフリカ大地の貧しい少年の描いた世界が、あまりにもシンプルで、そして幸福に溢れているかをまざまざと見せつけられたからであった。
さんさんと陽が降り注ぎ、描かれた親子はぐしゃぐしゃに表現されるほどの固い結びつきで手をつなぎ、笑っているのだった。
自分がこれまでの人生でやってきたことはいったい何だったのだろう。
そしてその少年は、自分の幸福を願っているのだという。
幸福とは、いったい何だったのだろう。
自らの人生への後悔と娘が作り出した新しい家族への喜びが混然と溢れてくる。
そういう涙であったような気がした。
名作である。
いい作品です
100.0% (2 / 2)
[No.44] posted by タカ
定年退職して会社に行って邪魔者扱い。娘の結婚相手は最悪、
思ったことはあまりはっきり言えないと、
そりゃあ不平や不満はたまるし、愚痴りたくなるよなー思いました。
そんな社会や家族の不満の手紙を受け取っても、個人的には受け取りたくないですね。
でも なんか笑ってしまいます。そういう不満を顔で語っているジャック・ニコルソンは
さすがだなーと関心してしまいます。もちろんキャシー・ベイツの演技も良かったと
思います。ラストもグッとくるものがあっていい映画だと思いますし お勧めです。
漠然とした時間の中で
83.3% (5 / 6)
[No.43] posted by Paul 創man
仕事一筋で生きてきた男の定年退職後の葛藤を
時にシニカルに時にユーモア溢れて描いている傑作。
妻を失う悲しさ、娘が嫁ぐ寂しさ、アフリカの少年
への援助、漠然と淡々と流れ行く時間の中を名優
ジャック・ニコルソンが渋くチャーミングに演じてる。
この人はサイコものとかを演じることが多かったけど
こうゆう平凡すぎるおっさんをやらせても何か滲み出てくる
ものがあっていいです。ラストシーンの少年から送られてきた
絵の場面ではおもわず泣けたよ。
シュミットの悪あがきに、ハラハラ、、、。
80.0% (4 / 5)
[No.42] posted by カディス
しがない中間管理職で定年退職したシュミット、心の拠り所を求めてフォスター・プラン(養父制度)に参加するシュミットは、アフリカの少年への手紙に彼の心情を吐露する。追い討ちをかけるような妻の急死、さらに降って湧いたような娘の結婚、どでかいキャンピングカーを駆ってあわてて娘の住むデンバーへ、あとは文字どおりのロード・ムービーが展開する。
老齢に達した人間の喪失と孤独、保守性からくる脅迫観念が肥大化していくのを、若い観客は嫌悪しつつもハラハラと見守り、老いた観客はその姿を自らに重ね合わせることだろう。
スタッフ、キャストとも錚々たる顔ぶれにも関わらずどこかもどかしさが残るが、それがこの映画の狙いなのかも知れない。
[蛇足]アレクサンダー・ペイン監督作品には、やはりロード・ムービーの「サイドウェイ」があるが、こちらのほうが話にメリハリがあって私としてはオススメだ。
これは傑作!
77.8% (7 / 9)
[No.41] posted by レバンネン
「恋愛小説家」でかなり見直したジャック・ニコルソン、素晴らしい!
なんということはないストーリーだが、主人公の心の揺れが身につまされるように届き共感の嵐。本当にすごい俳優。
なんとはなしに書き出した手紙で、隠していた自分の本当の気持ちを露にすることになり自分でも驚くところ、娘の結婚を賛成できないのに最後の最後ではそれを隠し良き花嫁の父を演じるところ、そして、本当に心が震えるのはラストシーン。
親子3世代一緒に見ることをお薦めする。