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オーストラリア出身のピーター・ウィアー監督が、1900年に実際に起きた事件をもとに映画化し、その名を世界に知らしめた出世作。規律を重んじる名門女子学園で、生徒たちがピクニックに出かける。しかし、行き先の岩山で、3人の生徒と老教師が岩と岩の間に吸い込まれるように、姿を消してしまう。当日の出来事と、彼女たちの日常が交錯する、ファンタジーとリアルが同居した不思議なサスペンス。
実際の事件でも失踪の原因が謎だったとうに、映画も真相を突き止めるわけではない。むしろ女子生徒同士の友情とも恋愛ともとれる関係や、彼女たちの死に対する甘美な憧れ、レイチェル・ロバーツが好演する教師の厳格さと危うさなど、少女コミックのような空気感が充満。失踪の原因に対し、観る者のイマジネーションをかき立てることに成功している。フリルの付いた天使を思わせる制服や、風になびく金髪をとらえた映像は、徹底的に繊細でリリカル。現実から一歩浮き上がった世界が、観ていて心地よい。この感覚は、後のソフィア・コッポラ監督の『ヴァージン・スーサイズ』などにも受け継がれている。(斉藤博昭)
謎の失踪事件
100.0% (1 / 1)
[No.10] posted by Jack
実際にオーストラリアで起きた、少女失踪事件を題材に作られた映画という事で、前々から興味があったので購入しました。 私は実際の事件の詳細は知りませんが、 事実が映画の通りなら、実に不思議な事件だと思います・・・ピクニックへ行った女子学生と教師達・・・女子生徒の内の4人が岩を見て来ると言って出掛けます・・・がその中の1人がついていけず?戻ってきます。しかも、途中で教師の1人がズロースだけで歩いているのを目撃し、その教師まで失踪してしまいます(この教師はかなり知的でベテランです)・・・そして、事件が起きて一週間後に、失踪した少女の中の1人が生きて発見されます・・・しかも体についた傷が不自然で、本人は何も覚えていないという・・・真実は今だに解明されていないそうです。 私は、ビデオ版の方はみていませんが、映像も美しいし映画としての出来は中々だと思います。 2度、3度とみる事をお勧めします。事件に興味がある方はどうぞ・・・事件の真相を知りたいと思いました。
派手な演出は全く無いのに重苦しい雰囲気を醸す・・見事としかいいようがありません
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[No.9] posted by くみお
内容は1900年2月14日、オーストラリアのとある名門寄宿制女学院の生徒10数名と女教師が岩山へキャンプに出かけます。しかしそこで彼女達は“神隠し”に遭遇するのでした・・最初正直、退屈だなと思って見ていたのですが、段々なんともいえぬ不気味な雰囲気に知らぬ間にひきこまれていました。CGも特殊メイクも残酷シーンも全く無いのに、映像技(特に岩山の陰影を人の顔のように見させる所等)と含みを持たせた謎の発言等で見事になんともいえない重く異様な空気を最後まで漂わす技は見事としかいいようがありません。また、神隠しに伴い変化していく女校長、女教師、女生徒達の心理描写も描かれ、事件のみに焦点をあてている幾多のミステリー作品とは違い、なんとも人間臭い部分も巧みに表現されていて、その為に内容にも厚みが付き、ただのミステリー作品には終わっていない所は流石ピーターウィラー監督だと思いました。それと作中にガン○ムのとあるシーンに影響を与えたとおぼしきシーンが登場したり、映画全体の雰囲気がサ○ぺリアに少なからず似ている所からも、おそらく影響を与えていたのではないかと思いました(そう考えると凄い・・)。ちなみに映像はリマスターされていて、ものすごく美しいです。あと派手な映像や目まぐるしい展開のハリウッド映画にならされてる方は間違っても買わないように。見てて腹立つだけだと思いますから・・
不思議
100.0% (2 / 2)
[No.8] posted by ホトケ
なんだか不思議なお話で、よくわかりませんでしたが、ぼんやりと頭を使わずに眺めてみました。謎を追及するでもなく、解決するでもなく、女の子を見ているうちに終わってしまいました。
納得のいくリマスター、再編集版
90.9% (30 / 33)
[No.7] posted by 森の中
作品の評価ではなく、商品の評価をしたいと思います。
リマスターされた本品は、画,音ともリマスタリングを確実に実感出来るクオリティーになっています。1層ディスクですが、日本語音声や特典(予告編のみ収録)を排してデータ量を確保することにより、まずまずの品質を得ています。オリジナルのやや黄色を帯びた色彩(これが演出意図なのかどうかは不明)を払拭する為に、彩度を上げ過ぎてややキツイ色合と感じる部分もありますが、一般的には素直にこちらの方が良いと思えるでしょう。
惜しむらくは、画面がオリジナル公開版での4:3スタンダードサイズから、16:9のビスタ・サイズに変更(単に上下をカットしただけ)になっている点です。このバージョンで初めて見る人ならば違和感は無いと思いますが、4:3版を知っている自分には、作品の奥行きが減ったような感じがして残念な気分になります。この作品に限らず、昔の作品がリマスタリングされると、ワイドテレビに対応させる為に上下を切ったサイズに変えてしまう事が多い現状は少々悲しい思いがします。
最後に、ディレクターズ・カット版ということで、カットや編集の変更をされた部分について触れますが、個人的には本版の方がより簡潔になり、主題に沿った映画となったように思います。数分に及ぶカットの他に、数秒程度の編集(場面を前後させる等)が幾つか行われていますが、一部(数秒部分)を除いてどれも理に適ったものでした。
オリジナル版の廃盤DVDがオークション等で高値で取引されているようですが、余程の思い入れのある人以外にはそれ程の価値は無いでしょう。
第二作は?
16.7% (1 / 6)
[No.6] posted by のこ
原作の第二作がオーストラリアで発売され、解決編だと聞いて丸善などで注文しましたがわかりませんでした。がせなのか、どなたかご存知ないですか?
少女たちが送っていたバレンタインのカードがとても美しくてお気に入りでした。顔を洗うのをバラのお水で洗面器で洗っていたんですよね。
山のてっぺんに洞窟が空いていて、そこに閉じ込められていたのかなぁ。いろいろ考えました。
通常版より短いディレクターズカット
84.2% (16 / 19)
[No.5] posted by スウ
1900年の聖バレンタインの日、ピクニックに出ていた女生徒と
女教師が忽然と消えた実際の事件を題材にした作品。
ミステリでもホラーでもない、少女たちの見せる一瞬の輝きこそ
謎であるという、不思議な余韻に満ちた映画です。
さりげないシーンでもその裏に深い意味が隠されているようで、
何度も見たくなります。
それゆえに、ディレクターズカット版は、通常版より短く、
印象的なシーンのいくつかがなくなっているのにはショックを受けました。
ただ、ビデオで見ていた作品だったので、
DVDの色彩の鮮やかさ、ディテールの再現力、ノートリミングの
画面には感動しました。
それにしても、監督自ら何で、自身の作品を切り刻むのか・・・
とっても綺麗な少女たち・・・それで?
57.1% (12 / 21)
[No.4] posted by Toyo
或る処にとっても綺麗な少女たちがいました。それはそれは綺麗な少女でした。とっても綺麗な少女でした。とにかく、綺麗な少女でした。或る日岩山にピクニックに行ったら、なぜだか全員消えてしまいました。
大まかに書くとこんな映画である。映像は少女たちのうわべの美しさをひたすらなぞっていく。作り手自らが、その中に溺れたかったかのように延々と描写されるキッチュな少女たち。まるで「美少女環境ビデオ」のようだ。それが好きと云う人もいるのかもしれない。しかし、いくらなんでも、ソフトフォーカスのかかった(だったかな?)画面で引率の女教師が、うっとりしながら女生徒の事を「ボッティチェリの天使・・・」だとか何とかつぶやく場面では、私などは見ていて赤面しそうになってしまった。
ひょっとしたら、作り手にはそういった「思春期の少女(の美しさ)」の儚さと「少女の消失」をリンクさせようと云う意図があったのかも知れない。だが、実際の映画には少女らの心理・個性・内面などが全く描写されておらず、商品説明の「ファンタジーとリアルが同居した不思議なサスペンス」にも全然なっていない。少なくとも私には映画的な面白さは感じられかった作品。でも、これ意外と評判いいんだねえ・・・。
美と恐怖と苦しみと
75.0% (12 / 16)
[No.3] posted by 森の鵺
1975年、オーストラリアの映画です。ヴィクトリア調のインテリア、ファッション、純白のレースとフリルのワンピース(制服のようで、みんなデザインが違います)を着た寄宿制女子校の美少女たちが戯れるシーンは、女性も男性も魅了されることでしょう。DVD化されていたのを知り、久しぶりに鑑賞しました。あの頃は、きれいとか不思議とか単純に観ていましたが、先生が「ミランダはボッティチェリのエンジェル」とつぶやいた少女の美しさ、事件後の少女達や目撃者の青年、校長の苦悩などがていねいに描かれています。「ハンギングロック」のカメラワークも恐怖感をあおり、ピアノ、パンフルートの音色、クラシック音楽も効果的です。なにより怖いのは、この話が100年前(2005年時点)に起きた実話だということ。オープニングの映像とナレーションが印象的でした。___見えるものも、私たちの姿も、ただの夢、夢の中の夢___
正真正銘の傑作です。
66.7% (14 / 21)
[No.2] posted by ノビー2474
透明感のある幻想的な不気味さという点では本作を凌ぐ作品は無いと思います。効果的なスロー・モーション、影の使い方、随所に見られる冴えたカメラワーク、照明と影の使い方など「すばらしい!」の一言です。こういう映画を好みの方には強く薦めます。生涯ベスト作の1本です。これは実際にあった未解決の事件を題材にした映画ですが、本当にすばらしいです。少し怖いので、怖がりの方にはお薦めできません。「刑事ジョン・ブック」、「トゥルーマン・ショー」、「マスター・アンド・コマンドー」などのウィアー監督作ですが、自分が観た監督作品の中では本作がベストだと思います。なお、昔現場のハンギングロックに行った事があるのですが、本当に行方不明になりそうな同じような風景が多い場所でした。幸い映画の大ヒット直後でしたので、観光客が多く行方不明にはなりませんでした。
妖精のような女子学生たちはどこへ消えた?
82.4% (14 / 17)
[No.1] posted by はるちい
まるで風景が物語るような映像が印象的なピーター・ウイアー監督が描く、実話をベースにした神隠しのような不可解な失踪劇。前半はセント・ヴァレンタイン・デーに行われた女子学生たちの楽しいピクニックから不気味な岩山での失踪が描かれ、後半はこの失踪により引き起こされた関係者の苦悩や行動が丁寧に描写されています。一幕の夢のような夏の女子学生達のピクニックシーンはリリカルな美しさに満ちていて、特にボッティチェリの天使に例えられたミランダは一度見たら忘れられない妖精のようです。