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マルサとは、国税局査察官の通称。税務署調査員の板倉亮子(宮本信子)はやがてマルサとなって、ラブホテルなどを経営する実業家・権藤(山崎努)の脱税を暴くべく暗躍する。
伊丹十三監督の第3作目にして最高傑作の呼び声も高いエンタテインメント快作。オカッパ頭にそばかすと、身なりこそ変だが極上のキャリアウーマンを宮本信子が快演。脱税を暴くマルサのテクニックもウンチク風に描かれていくあたりも、伊丹映画の真骨頂たるものだが、脱税する側の理屈もまた妙に説得力があるのが奥深くてよい。そもそもは『お葬式』で得た利益の半分以上が税金として国に持っていかれたことから、伊丹監督が税に興味を抱いたのが企画の発端とか。キネマ旬報ベスト・テン第1位などその年の映画賞を独占。宮本信子も数々の主演女優賞に輝いた。海外でも高く評価され、実現こそしなかったが、アメリカでリメイクといった企画も持ち上がったほどである。(増當竜也)
