“白い悪役”パトリック・スチュワート
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[No.1] posted by Name@Name
「パトリック・スチュワートは悪役が似合う。」
ピカード艦長を見ても、プロフェッサーXを見ても、友人はかたくなに自説を曲げない。
そういう彼女のオススメが、この『陰謀のセオリー』
メル・ギブソンも、ジュリア・ロバーツにもあまり興味のない私。ひとえにパトリックでセレクトしました。
パトさんは、政府機関の黒幕という思いっきり怪しい役柄です。敵なのか味方なのかイマイチよくわからん謎めいた雰囲気。有無を言わせぬ存在感。
しかし、パトさんの初登場シーン! インパクトありました!
取調室のような場所で主人公(メル・ギブソン)と二人。
椅子に拘束された主人公に
「誰に話したのだ?思い出してもらおう」
と、低い凄みのある声で話しかけながら迫ってくる。逆光になっていて、顔はほとんどわからない。そして、そこに自白剤らしき物の注射器をもった右手がアップで映り・・
抑揚のない凄みのある声。
「話してもらおう」
「な、何なんだそれは」
「脳に聞く薬だ」
で、おもむろに主人公の腕を取り注射を・・
というシーンなんですが、怖かったです・・・部屋暗くしてみてたから、余計。ずっと逆光になってて、表情も何もわからないのに。声だけで充分過ぎるほど怖かった。
この人の声が、“帝王の声”と評されるのもむべなるかな。ここはぜひ、吹き替えではなく、パトリック氏の声を堪能していただきたい場面。
けれども、X-menの教授や、ピカード艦長みたあとだと、落差がすごいです。が、こういうパトさん、素敵です。悪の魅力とでもいいますか。
映画好きの友人に言わせると、“悪役”というのは大きく分けて二種類ある、といいます。
まず、出てきたときから、“こいつ悪役”とすぐ判り、それが最後まで覆らない、いわば“黄門様に出てくる悪代官”タイプ。(彼女いわく『黒い悪役』)
次に、主人公の敵なんだか味方なんだかわからない、微妙なポジションをとりつつ、最後には敵方にまわる“お家騒動の悪家老”タイプ。(同じく、『白い悪役』)
この映画でのパトさんは典型的な『白い悪役』でした。ヒロインをあっという間に口説き落として味方につけ、主人公を追い詰める道具にしちゃったとこなんか、まさに『白い悪役』の存在感、バッチリ!
しかも、この『白い悪役』に人を得ると、ストーリーがぐっと厚みを増しますね。単なるB級陰謀映画が、ぐっと面白くなってました。
Mr.スポック的に言えば「魅惑的だ」でしょうか。