バルトの楽園 [DVD]

  • [監督]出目昌伸
  • [俳優]松平健
  • [俳優]ブルーノ・ガンツ
  • [俳優]阿部寛
  • [俳優]高島礼子
  • [俳優]國村隼
  • [俳優]大後寿々花
  • [俳優]中山忍
  • [その他]池辺晋一郎
  • [脚本]古田求

カテゴリ:
DVD (134分)
発売元:
東映 (2006/12/08)
定価:
¥ 3,990 (税込)
価格:
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10,754 位
評価: 3.5
2008
10/28
Tue

WW1時代の日本を描いた作品は珍しい。

[No.24] posted by あやねこだいすき

WW1における史実を元にした物語。日露戦争〜WW1で我が国は、俘虜の取り扱いについて国際的にも高い評価を受けていた(日露戦争は「ハーグ陸戦条約」が適用された最初の大戦争)。事に板東収容所は、松江所長の人道的な指揮の下、世界でも有数の人道的収容所となっていた。
 恐らく、光人NF文庫の『板東俘虜収容所物語』がベースとなっていると思うので、興味がある諸兄は是非一読して欲しい。

 様々な登場人物の「ごった煮的」な物語構成なので、2回ほどみてやっとつかみ所が見えてくる。しかし、飽くまで事実に準じた作りになっており、久留米収容所に於ける俘虜に対する粗雑な扱いや、当時の日本人のドイツに対する感情(敵国としての敵愾心と、先進国として憧れる心)や、国破れた軍人らの心情を分かり易く伝えていると思う(ドイツ俘虜がヤケ酒してるシーンなど)。日本軍の旧型の軍刀や、45式軍衣が見られるのも面白い。

 ただ、マニアな目線で見てしまうと、少々物足りないかも知れない。
 青島での戦闘シーンが余りにもお粗末であること。同盟側の俘虜が実は一枚岩ではなく、ポーランド系、ハンガリー系、エルザス・ロートリンゲン系、イタリア系俘虜との間で対立や暴力事件が起き、その扱いが問題となっていたこと(これはパリ講和会議後深刻になる)、スペイン風邪が猖獗を極め、俘虜、衛兵、板東住民にも多くの犠牲が出たこと(司令官が墓参りしているシーンがあるが、彼らはスペイン風邪の犠牲になった俘虜達である)、また、あまりにも明治政府を悪いイメージに描いていること等・・・。

 音楽的には、男声合唱による第九は貴重であるし、興味深い。しかし、あの小編成オケに重ねる音声がダイナミックすぎるのと、トランペットが独逸式ではなく、フランス式であったことが気になった(板東ではフランス式しか入手できなかったものと脳内補完)。

 とはいえ、日本に於けるドイツ俘虜の扱いについてよく分かる映画であり、高い資料価値が有ると思う。

2008
06/29
Sun

これを原点として今の日本国を見直そう。

80.0% (4 / 5)
[No.23] posted by おじいさん

 無条件に 「希望」が手に入る。涙があふれ出る。
 日本国においてこのような「事実」があったのか。
 驚き。
 嘘八百でも良い。
 会津藩士の死に損ないを父としてもち、育った男が大日本帝国の陸軍にて生き残った。
 使命は青島(チンタオ)のドイツ軍捕虜収容所の所長。
 陸軍内部での会津出身者の位置づけがわかる。
 会津出身者の希望の星、松江豊寿 を演じるは松平健、あの時期に かような 状況があったとしたら。日本国住民とドイツの捕虜との不思議なる交流をつくっていたとは。
 不思議な収容所は 四国は 徳島県の板東で誕生した。
 奇跡の話が 山盛り。
 涙流しながらこの作品を観た。
 ここが『原点』であらねばならない。
 今の日本国の状況を この作品を視て とらえ直す、すごい世界が浮かんでくる。
 最後はベートベンの『第九』を演奏するドイツ人たち。
 すごい。
 必見。
 まさしく夢物語。
 しかし、今 私たちが必要なのは『理想の社会』である。

2008
06/03
Tue

涙のおかげでエンドロールを見なかった私は勝ち組

33.3% (1 / 3)
[No.22] posted by アホ毛 2.0

まあ、タイトル通りです。

シナリオや演技などは普通は殆ど気になりませんでしょう。
何故かと言えば物語に引き込まれるから。本当に感動しますよ、これ。
・・・ただしエンドロールはちょっと頂けないですね。少し強引過ぎる気がします。
エンドロールの際は目をつむって感動の余韻に浸ることをお勧めします。

2008
05/31
Sat

最近の東映大作は大味。

50.0% (1 / 2)
[No.21] posted by katsuya30

本作を観終わった後の感想は、まず「北の零年」を彷彿させたことだった。あまり良い印象ではなくて、何か大味だなあ、という感じ。両方ともに大後寿々花が出ている、からではなくて、「北の零年」は行定監督入魂の大作なのに、一緒に組むはずだった戦友・篠田昇を失いあたまから失速気味だった雰囲気と似ているからだ。本作の監督は70歳を超えても意気軒昂な名匠・出目昌伸。でも、黒澤組や三船と組んでいた迫力はなく、総花的でとっ散らかってるイメージしかなかった。主役の松平健は途中からフラリと現われ、最後は第九演奏を最後まで聞かずに去っていく。共演のブルーノ・ガンツも存在感が薄く、出目監督はこの俳優の凄味を把握していなかったのではないか。他にも青いコンタクトをしてがんばった大後寿々花や國村隼、阿部寛などの豪華共演陣の扱いも乱雑気味で、もったいなかった。阿部寛なんて中盤までは何をやらかすか!といういい雰囲気だったのに、後半はほとんど登場さえしない。あと、何千人収容という板東収容所のオープンセットがショボすぎる。見た限りせいぜい数百人しかいなかったが、気のせいか。第九を聞いていたのも200人くらいかな。確かに東横映画の時代からこの会社の大作は大味ではある。でも最近の観客は色々なメディアで観ることができるので、後々の保存を考えたらもう少し堅く作ったほうがよいのでは(笑)。星3つ。

2007
10/06
Sat

たたかいのない 戦争えいが

0.0% (0 / 1)
[No.20] posted by aki

第一次大戦中の捕虜収容所のドイツ軍捕虜。それも日本にある収容所の話。戦時下、人々のこころがすさんでいる中こんな収容所があったことがすばらしい。
なぜ人は戦争をおこすのだろう。
一対一で会えば言葉が話せなくとも伝わるものがあるのに〜と思う。
見ていて「戦場にかける橋」という映画を思い出した。
第2次世界大戦下のビルマ戦線における日本軍による連合軍捕虜収容所。こちらは、イギリス軍捕虜と日本の収容所の話だが、国内ということで町の人たちとの交流なども描かれており、これはこれで良かった。
が・・・テーマはすばらしいのに映画としては、全体にちょっと物足りなさを感じた。
もっとうまく掘り下げられれば良かったように思う。手作りの見るからに稚拙なヴァイオリンがあんな音を出すはずないし、収容所内の物資が不足している中での楽団が、あんなすばらしい演奏と合唱ができるのはむしろおかしい。
もっと手作り感のある演奏のほうがリアリティーがある。
それに最後のカラヤンの演奏。
むりくり日本人の”第9”好きにつなぐ必要性が全くないし、テーマとしてすばらしいだけにちょっとがっかり〜かなっ

2007
09/25
Tue

すっとんきょうなナレーターとカラヤン第九は要らなかった。

42.9% (3 / 7)
[No.19] posted by まりあ

期待して見たのに・・・」「はぁ〜」とため息をついた映画でした。
ノベライズの小説で涙したので、物凄く期待しました。ブルーノ・ガンツに松平健という素晴らしい役者さんを持って来ているんですもの。ただ映画が始まって、すっとんきょうな男性ナレーターの声で感動がお笑いに変わってしまった気がします。(T。T)
後は最後のカラヤン第九。あれは不要だったと思います。上手な第九は聴きたくない。映画が描くところの「ドイツさん」の魂の叫びの第九で充分だったのです。最後でまた「あーあ」とため息をついてしまいました。
けれども脇役が良かった。特に、志を役の大後寿々花ちゃん、高木繁役の国村隼、カルル役のオリバーブーツ、「うまさん」役の平田満、そして松江の妻歌子役の高島礼子・・・と、結構脇役が良い味を出してます。個人的にはカルルと志をちゃんのシーン、うまさんのドイツ兵に対する消化しきれない感情を描いたシーン、カルルが脱走して、民家で手当てを受けるシーンが好きです。素朴な場面は本当に美しい感動的な物語なのに、なんでカラヤンとすっとんきょうなナレーターを入れたかなあ?そう言う点で辛いけど☆3つ!

2007
09/03
Mon

苦悩のないまま歓喜にいたる

33.3% (2 / 6)
[No.18] posted by かなり悪いオヤジ

旧態然とした日本企業のサラリーマンとして勤まるかどうかの適正がはかれる映画だ。戦争美化の本作品(文部省推薦)を見て素直に感動できる人は、十分やっていける資質を備えている。しかし、善良で親切な人間しか登場しないこの映画を見て、「んなわけねぇだろ」と思ってしまった人はそういった企業への就職は考え直した方がいい。

日本人が描いたドイツ人俘虜の物語は実際の史実に基づいている。会津出身の松平健が一人存在感のある演技を見せていたが、『ベルリン天使の詩』の堕天使、名優ブルーノ・ガンツのヤル気のない演技は目をおおわんばかりだ。日本をなめているとしか思えない。

ラストの第9演奏会がメインであるにもかかわらず、途中クラシックにまつわるお話はほとんど出てこない。どちらかというと、ドイツ人俘虜にやさしい日本人にスポットを当てているためバランスが極めて悪いのだ。ドラマ展開を楽団員中心に描くべきところを、本物の演奏家を役者に起用したがために多分演技力に問題があったのだろう。

ドイツ人俘虜の苦悩があまり描かれていないまま歓喜にいたってしまった映画ではあるが、第9の演奏シーンはなかなかいい。演奏に戦争のドキュメンタリーフィルムを重ね、俘虜が故郷ドイツを思い出し打ち震えるシーンにはグッときた。わざわざカラヤンのフィルムまで持ち出して、ドイツと日本の音楽交流を強調するエンドロールには多少わざとらしさを感じたが、クラシック音楽に対するドイツ人の思い入れの強さが伝わってくる作品だ。

2007
08/29
Wed

反戦映画の最高峰

50.0% (1 / 2)
[No.17] posted by なおき1313

このところ立て続けに戦争映画を見、また過去にも見ているのだけども、その中でも最高峰だと思います。なぜなら、私が知る限り唯一、
どうすれば戦争を起こさないかの答えを明確に描いた映画だからです。
反戦映画は作り方を間違えると、平和な時代に生まれて良かったと、運の問題にしかなりません。優れた作品でやっと、戦争は絶対に
あってはならないと考えさせられます。しかし、この映画はさらにその先、どうすれば戦争が無くなるか、に踏み込んでいます。人間
と人間のふれ合い、他者の尊重がその答えとして描かれています。言葉で言えば簡単ですが、その段階に行き着けない人がいるから戦争が起こるのでしょう。
では、どのようにすればその段階に行き着くのか。その描き方も秀逸です。過去の作品では戦時中にしては進歩的な軍人の思想的背景を、留学経験や外国
かぶれを要因としています。しかし、この映画では自分の出身地と親からの教えを要因としています。この意味は深い。この二つを持たない人はいない=人は
誰でもその段階に至れることを示唆しているからです。
この視点で見ると、この映画に感動できると思います。過剰な演出を排除し、変に芸術家を気取っていない、ストレートな演出も好感が持てました。

2007
08/24
Fri

見所はヒゲか?

33.3% (2 / 6)
[No.16] posted by カッタルコフスキー

日本映画の悪いところがてんこ盛りで出たという感じ。
ウェットでベタベタ。センチなところと外国人に対する気遣いが耐えられないほど。

中村彰彦の「二つの山河」にあった会津人松江の雰囲気がこの映画のせいで
(むろんマツケンのせいではない)雲散霧消してしまった。

特に会津のシーンは全く不要。

2007
04/09
Mon

ドイツさんが残してくれたもの

81.3% (13 / 16)
[No.15] posted by nappunsaram

舞台は第一次世界大戦時の徳島県坂東の捕虜収容所です。ここの所長松江を演じたのがご存知松平健です。会津藩士の実直で暖かな人柄から人望厚い役どころを見事に演じています。
文部科学省推薦で,文化庁の芸術文化振興基金からも支援を受けて制作された作品ですから,小学生の子どもたちが見ても十分に理解できるような組み立てになっています。保護者皆さんはが当時の時代背景などを少し勉強しておかれると子どもさんに尊敬されると思いますよ。
捕虜収容所でベートーベンの第九を演奏したという実話がベースとなっていますが,それだけではなく,地元民とドイツさんとの技術・文化の交流も描かれていて感心させられます。
ただ,音楽が非常にきれい(現代的な音色)で,とても当時の楽器を使った演奏とは思えません。出来れば当時の楽器が奏でた音色の再現を試みてほしかったです。(星一つ減の理由)
いつの世も「音楽に国境は無い」というのを感じさせてくれるいい映画でした。
おまけ:当時のドイツさんが残したものは,知識や技術,文化ばかりではなく,外来種としてコスモスの花を残しました。今では日本中で秋を彩っていますが,日本のコスモスの起源は坂東にあったのです。ご存知でしたか。


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