偏ってる映画
27.3% (3 / 11)
[No.49] posted by こういち
冤罪から主人公を救うために奮闘する弁護士。
冤罪だということを全く理解しようとしない検事。
主人公達の主張をほとんど聞かない裁判官。
この構造はステレオタイプすぎるし、何より問題なのは映画で描かれているようなことが無いとは言わないが全ての刑事裁判がこの映画のようにおかしいものであると印象付ける映画の作りは考えが偏ってる気がする。
特典ディスクはお勧めです。
100.0% (1 / 1)
[No.48] posted by 弘樹
私達一般人が裁判に参加するいわゆる「裁判員裁判」開始を来年5月に控えて「痴漢冤罪事件」というメッセージ性の強い題材を今、映像化したことはとても意義のあることだと思います。
余計なものは一切拝して脚本と役者、リアルなセットだけで勝負!という感じも伝わってきます。
映画といえば音楽と言えるほど背景に流れる音楽は映画にとって重要ですが、本作ではほとんどそれがなく、徹底してストーリーを追っていきます。
音楽の重要性を否定はしませんが、本作においては物語に引き込まれる一因になっているのではないでしょうか。
また演出やカメラワークも凝ったところがなく、それが「これを伝えたいんだ!」という明確な監督の意思表示にも感じられました。
なんの変哲もないただの日常を過ごしていただけなのに裁判沙汰に巻き込まれてしまう、特に男性には起こりうることです。
その「身近な恐怖」を感じました。
この「スペシャル・エディション」では特典ディスクと「刑法・刑事訴訟法ハンドブック」が付いています。
特典ディスクではアメリカ人レポーターが痴漢の実態を探るべく東京を歩きますが、それによると痴漢は日本特有の犯罪で痴漢を表す英語は存在しないようです。
メイキング「周防正行、裁判を撮る」では周防監督の本作への意気込みが感じられて興味深い内容になっています。
また「周防正行日本あっちこっち」では160分にもわたる周防監督の密着ドキュメンタリーが観られるのでファンの方には「スペシャル・エディション」をお勧めします。
こんなに恐い映画だったなんて。
[No.47] posted by アンフェア
裁判は真相を明らかにするところだと思ってました。てっきり無罪を勝ち取ってハッピーエンドになるかと思いながら見ていた。しかしラストは…。無罪を言い渡す事が検察に楯突く事で決して裁判官には有益にならないのだと。観終わった後、恐くなりました。裁判官とは被告人を有罪にすることが仕事なのだと知ってとても恐ろしく思いました。あの留置場でも人間として最低の扱いでしかない。あんなとこに入れられたら例え無罪でもここから早く出れるなら、と考えてしまう。
瀬戸朝香の弁護士も最初はいやいや引き受けたが、ある時は女性の視点としてある時は司法を見る視点として新米弁護士役を好演してる。
鹿児島でも富山でも実際に冤罪事件は報じられている。現実に痴漢をデッチ上げ和解金を騙し取ろうとした事件も起きてしまった。もし共犯の女が自首しなければ…。一方で「体臭」で有罪判決の決め手となったり真実は闇の中です。現実には冤罪事件で戦っている人達はもっとたくさんいるのでしょう。日本の現在の司法制度と警察の調べ方に疑問と恐怖を感じました。「疑わしきは罰せず」と教えられたのに。
痴漢冤罪事件を通じて、日本の刑事裁判の実態を映像化している作品だ
[No.46] posted by itchy1976
いろいろと評価の高い作品であるが、それに見合う作品であったと思う。役者陣も地味ではあるが、しっかりとした演技が出来る人が選ばれているように思えるし、その役割を果たしているように思う。
フリーターの金子徹平は、面接試験に向かうため、朝の通勤ラッシュで大混雑する通勤電車に乗った。徹平が目的の駅で降りると、女子中学生から身に覚えのない痴漢容疑を掛けられ、駅の事務室へ連れて行かれる。示談をすれば楽ではあろうが、一貫してやっていないものはやっていないということで、否認し続けることになる。警察の調書作成から、有罪になるようにストーリーを組み立てているように思う。それは違うといっても認められない。裁判所は与えられた証拠から有罪か無罪かを決める場所であるけれども、無実の人を有罪にしてはいけないように思う。
痴漢冤罪事件を通じて、日本の刑事裁判の実態を映像化している作品だ。警察が初動捜査できちんと調べればわかるのだろうが、警察は被害者の意見だけを聞き入れて、痴漢をやっていないという人の意見は聞かない姿勢はよくないように思う。
あまりにやりきれなくて、、、
100.0% (1 / 1)
[No.45] posted by とらまる
周防監督というのは、名前を聴いたことがあるだけで、実際の映画は一つも見たことありません。会ったかもしれないけど、監督が誰かなんて意識していなかったかもしれない、、、。
テーマに惹かれ、映画館で見ました。法学部で多少法律をかじった者としては、弁護士・役所広司の「疑わしき派罰せず」という言葉を頼もしく感じ、そしてそれは裁判官・検察官・警察官には通用しないという現実(取材の結果だと思いますが)を腹立たしく、憤りさえ感じました。
司法研修生たちへの問いかけで「裁判官に最も大切なことは」に対し、研修生達はもっともらしい答えを必死にひねり出します。
裁判官の答えは「無実の人を罰してはならない」
胸がすっとしました。
でも、このような裁判官は冷遇されてしまう。これが本当に日本の現実なのか。どの程度まで現実にあることなのかは分からないけど、切なくなりました。
途中で交代した裁判官役の小日向さん。大好きな俳優だったのですが、この裁判官で、実はこういう人間なのかと大嫌いになりました。と錯覚してしまうほどの迫真の演技。
現実に、こういうとぼけた(としか言いようのない判決を出す)裁判官もいるようです。
(「山形の中学生いじめ殺人事件の犯人の少年達に無罪判決を出した」など。そういう事例を集めた書物もありました)
そんな話しを耳にするたびに、「これはどこまでフィクションなのだろう、、、」と感じてしまいます。
冤罪主張をしていて再逮捕される人もいましたね・・・。
42.9% (3 / 7)
[No.44] posted by saintturquoise
この映画は昨年の作品であるが、2003年に「痴漢えん罪被害者ネットワーク元代表・長崎満の逮捕」の報道を聞いた
時の率直な感想は「冤罪の人はもちろんいるが冤罪主張を利用している人もいるのでは?」という疑念が生まれた。
私も満員電車に乗った経験はあるので当時は「痴漢に間違われたらかなわんなー」と思い手を挙げていたり壁に向かって
立ったりといった意識を持ってた覚えがある。しかし、毎日ではその意識も薄れてゆくのでしょう。
小市民として生活する以上は色々なリスクを背負って生きてゆかざるを得ないとも思ったとともに痴漢をする気持ちは
何としても分からないです、好みの相手を口説いて同意を得て触る方がよっぽど良いなと。
まあ、車で事故したくなければ運転するなというのと同じで、痴漢に間違われたくなければ電車に乗るなってことなの
でしょうか・・・。
せめて、間違って捕まってしまった時のために痴漢関係のエロ本とかDVDは家に置かないように気をつけます。
最後に少なくとも冤罪を主張していて再逮捕される人がいるならば百歩譲ってその人が冤罪じゃないと仮定しても疑われ
そうな不用意とも言うべき行動を取っているのは確実です、普通は二度も逮捕されないですから。
我が国の司法を痛烈に批判!?
100.0% (1 / 1)
[No.43] posted by popstar
おかしな書き出しになるが、レビュータイトルにしたことだけが、
この映画のテーマではないと思う。
その職に就いている人たちが、どう言った履歴書を持ち、
またどのような毎日を送っているのか。
語弊はあるが、たとえるならば、「忙しすぎる裁判官」、
「嘘つき、悪人ばかりと付き合わなければならない警察関係者」、
「勝ち負け勝負の弁護士」と、様々である。
被告人に対し、「同情すべき事情を考慮する」だけでは上記の職業は勤まらない。
そうなってしまっては、世に悪人がはびこるばかりである。
真実は、実は簡単に一つとは言えないし、それぞれの立場からすれば、
この国の司法ばかりをそこまで批判することはできない。
「それでもボクはやっていない」
こう言った冤罪者が実際に世の中にはいる。
人が人を裁くということについて、あなたはどう思うか。
結局犯人と言うのは、ドラマにあるようには簡単に割り出せない。
犯人が誰なのかを知っているのは、つまるところ、
罪を犯した犯人自身であり、
冤罪の被告や被害者でも裁判関係者でもないのだ。
本編もよいが、特典映像が出色
50.0% (2 / 4)
[No.42] posted by katsuya30
ロマンポルノ、お坊さん、相撲、社交ダンスと風変りな題材を映画化してきた周防監督が、11年ぶりにメガホンをとった。そのテーマはまたしても誰も映像化しそうにない「痴漢冤罪事件」である。今回、画面から笑いは消え、日本の警察や裁判制度をシリアスに痛烈に批判するストーリーには、刺し違えても、というくらいの迫力が感じられる。この11年の間に、イキのいい後輩監督も続々と現われており、もはや周防監督も巨匠の域になってしまった。でもこの巨匠は50歳になってもニッチな題材への挑戦をやめない。日本のオリヴァー・ストーンみたいだ。作品評はたくさん書かれている通りの傑作であるが、特典映像のほうも出色の出来栄えだ。東宝のDVDでは珍しい(笑)。特に大長編の周防監督キャンペーン日記には爆笑必至。ヘタなメイキングよりも100倍面白いので、お見逃しなく。いつもの竹中直人も特典ディスクでのみ全開である。
最高によかった
71.4% (5 / 7)
[No.41] posted by きらら
電車に乗って、痴漢行為をしてなくても、「この人に痴漢されました」って訴えられたら、冤罪でも裁判までいくと99%の確立で負けるんですね。
今の裁判制度のあり方がわかって勉強になりました。
痴漢してなくても「しました。と言って、さっさと罰金払って釈放される方がいい」っていろんな人が
言ってましたが、この主人公は「やってないものは、やってない」と信念を曲げず、正義は勝つと思い、裁判までいき、裁判官を信じ、法の裁きを受けましたが、負けてしまう・・。
必ず、無実の人が勝つとは限らない。
非常に考えさせられる、痛烈な批判を浴びせた作品だと
思いました。
最後まで飽きさせることなく、ひきつけられる作品に仕上がってるのは、周防監督の腕なんでしょうね。
凹んで立ち直れません
78.6% (11 / 14)
[No.40] posted by しいなぁ
痴漢だけでなく、窃盗にしろ殺人にしろ沢山の犯罪はある。裁くのは、確かに難しい。誤って罪を犯すのと同じくらい、誤って裁くこともある。だから、冤罪も絶えない。死刑判決まで覆されているけど、これはきっと氷山の一角で、これまで死刑にされた人にも冤罪の人がいるはず。今裁いてる側にも罪悪感があって、裁判員制度を作って無理やり素人にまで後ろめたさを背負わせようとしてる。
冤罪の当事者にさせられるのも不幸だが、真犯人が別にいれば、当事者でない人々も安心して生活できない。被害者も、見当違いの人を怨まないといけなくなる。冤罪は、当事者たちだけではなく社会全体にとって、それこそ『罪』。
しかも、冤罪をうむ土壌を作っているのは、自分たちという気もする。自分たちの社会が不安定なために犯罪が増え、増えた犯罪が裁く人々を忙殺し、犯罪を憎むがあまりに慎重さにかける捜査をさせてしまう自分たち。
とにかく現実的過ぎる。っていうか、現実はもっと厳しいと思う。あまりに夢も希望もなくて、疑心暗鬼になります。とにかく凹む作品ですので、元気のないときや、夜寝る前には決して観てはいけません。精神衛生上好くないです。