東京物語

  • [監督]小津安二郎
  • [俳優]笠智衆
  • [俳優]東山千栄子
  • [俳優]原節子
  • [俳優]杉村春子
  • [俳優]山村聡
  • [俳優]三宅邦子
  • [俳優]香川京子
  • [俳優]東野英治郎
  • [俳優]中村伸郎
  • [俳優]大坂志郎

カテゴリ:
DVD (136分)
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Cosmo Contents (2007/08/20)
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2,091 位
評価: 4.5
2008
11/09
Sun

半世紀前の日本人と日本

[No.14] posted by シロツグ

この映画を観る前の認識は、
「小津安二郎の最高傑作で、世界の歴代映画ベスト100をやると必ず入る映画」
でした。

パンアップの切り替えを多用とか、コンテを切ったとか、50mmのレンズだけを使ったとか、キャメラを低い位置で固定とか、そういう技術的な話は置いておきます。

まず、半世紀前の日本人と日本を観ることが出来ます。(それに、大好きな尾道が舞台。)
戦後8年目(1953年)に公開された映画ですが、もうこの時点で核家族化による大家族の崩壊が描かれています。

熱海で相模湾を眺めている老夫婦のショットの物悲しさ。
あの黄昏っぷりは、本当に心苦しくなる。

笠智衆が
「あんたが一番わしらによくしてくれた。ありがとう。」
と言って、原節子が泣くところでは、涙が出てきました。

今半世紀以上経って、この映画を観て理解できない日本人は、かなり多くいると思います。
この映画を日本人が観る時は、ヴェンダースの「東京画」と併せて観なくてはいけない。

2008
09/22
Mon

親の心子知らず

0.0% (0 / 2)
[No.13] posted by かなり悪いオヤジ

海外での評価も高い小津安二郎の代表作『東京物語』をNHK・BSで再見した。いわゆるホームドラマのパターンを形作ったといわれるローアングルと、独特の空気感を産み出す切り返しショットは、小津作品と一目でわかるオリジナリティ。尾道の老親(笠智衆、東山千栄子)が東京に住んでいる子供たちの家を訪ね歩くといった一見平凡な風景の中に、核家族化に伴う親子関係の分断という現代にも通じるえぐいテーマが何気なく据えられている。

町医者(山村聡)の長男宅に泊まっても孫には避けられるし、長女(杉村春子)が営む美容室ではあからさまに邪魔者扱いされ、行きたくもない熱海へ追い出されてしまう。唯一2人に親切に接するのが、死んだ次男の嫁(原節子)という血のつながっていないあかの他人である。その原節子演じる紀子の存在によって、文句を一切口にしない老親に対する「親の心子知らず」な子供たちの冷たさがいっそう強調される演出は見事である。

映画は、とみ(東山千栄子)の急死という形で非常に後味の悪いエンディングを迎える。母の危篤で尾道の実家に久しぶりに集まった子供たちであるが、ここでもまた親の死よりも自分たちの仕事や家庭を優先させる血も涙もない姿が描かれる。近年『歩いても歩いても』や『トウキョウソナタ』など崩壊する家族関係をテーマにした作品を数多く目にするが、昭和28年(55年前)にその兆候をすでにかぎつけて映画化していた小津の慧眼には恐れ入る。

「孝行をしたい時には親はなし、さればとて墓に着物は着せられぬ」

2008
08/03
Sun

これぞマスターピース

33.3% (1 / 3)
[No.12] posted by どんべえ

昔の映画はスローだ。 でも、この映画は退屈しなかったと言うより むしろ、最初の風景からすぐ引きずり込まれる。 おずさんの風景の描写の美しさ、音楽の効果、原さんの天使の様な美が魅力的なのは言うまでもないが、私たちが忘れている心を思い出させてくれるのがこの映画だ。 地方の方言、そして昔の標準語これだけ美しかったかと思い知らされる。  人の死を前にしての切なさを温かく描いてある。 見ると海外で絶賛されている理由がわかる。 この映画を見て感じる感情は万国共通だという事。 そして、登場してくる俳優さん、全員がすごくいい。 この値段で損はない。 購入をお奨めします。  

2008
05/21
Wed

日本映画の至宝をこの廉価で入手できる幸せ

50.0% (1 / 2)
[No.11] posted by ともぱぱ

日本映画の誇る、世界の映画史に輝く大傑作。親子の関係、老夫婦の情愛と淡々と現実を受け入れる姿、まだ陰を落とす戦争の影響、地方から人を吸収する大都市での庶民の生活等、今も変らぬ人間関係の真実を見据える視点が本作を小津映画でも別格のものにしている。名場面だらけで一瞬たりとも目を離せないが、眠れぬ熱海の夜を過ごした夫婦が海岸の防波堤に佇んで朝日の中でお互いをいたわる場面、そして原節子演じる義理の娘・紀子(娘が生まれたらこの名前にしようと決めていたのですが、、)が感情を爆発させ泣きくずれる場面は邦画史上不滅と言っていいでしょう。ロウ・アングルでの撮影等の技術面は既に語り尽くされているので私が付け加えることは特にありませんが、主要場面の合間に煙突、看板等を何気なく映す小津節のリズムが何とも心地よい。映画が呼吸している。

1953年公開の映画は「ローマの休日」等傑作が多いが、著作権満了を目前にして映画の著作権を延ばそうとした政府が歴史的な立法ミスをし、そのために著作権が満了してしまった。本作をこの価格で入手できるのはその事情が大きく影響しているのだろう。複雑な気持ちだが、価格破壊は歓迎だ。松竹が出していたDVDを観たことがないのでそれとの比較はできないが、画質は昔銀座並木座等のスクリーンで観たものより遥かに良い。音もドルビー・デジタルだ。「晩春」よりもS/N比は良い。よって廉価版だからと敬遠する必要はないだろう。ただし、パッケージの中にはディスクが1枚入っているだけで、裏カバーに印刷されている数行の文章がこの映画に関する解説の全て。しかし、この映画についてはいくらでも本やネットで評や参考情報を入手できるから、不便さはないでしょう。この不朽の名画をじっくり味わって下さい。

2008
03/25
Tue

テーマは普遍的で

0.0% (0 / 1)
[No.10] posted by ムーヤン

戦後直ぐに撮られた映画であるが、親子の絆という普遍的なテーマを扱っている為に、ストーリー自体はいささかも古さを感じさせない映画だ。広島の尾道から子供たちの顔を見ようと当時としては一世一代の大旅行の果てにたどり着いた東京で子供達に受けた扱いは、決して歓迎されたものではなく、実の子供以上に長男の嫁や長女の婿など義理の子供が逆に気を使っている有様。その伏線の後に次男の嫁の未亡人の原節子が実の子供に代わって甲斐甲斐しく世話を焼く。厳しい現実と向き合いまじめに生きている長男と長女を単純に非難することは出来ないが、その対比の構造が最後まで貫かれているが、救いは笠智衆が同郷出身の東野栄二郎と飲みながら語る「欲を言ったら限がない。我々は幸せな方だ」と自分にも言い聞かせる様な台詞はなかなか説得力のある印象に残るシーンだった。

2008
03/04
Tue

折にふれ、この映画にもどってきます

0.0% (0 / 1)
[No.9] posted by デコトム22号

日本人で、映画好きであれば、はずせない映画です。小津映画で一本だけおすすめはと聞かれれば、この映画をおすすめします。 私自身、何回見ているかわかりませんが、家族というもの、老い・人生というものを深く考えさせられる映画です。終戦後の東京の様子もわかりますし、この値段でこの名作が手に入るのが信じられません。原節子も香川京子もとっても綺麗ですし、杉村春子もいい味出してます。

2008
03/03
Mon

日本の聖女といわれた女優、原節子。

0.0% (0 / 1)
[No.8] posted by 麗しのタカリナ

内容は知らないけれども題名だけは知っているという方が多いのではないでしょうか?、小津監督の代表的な作品です、田舎から東京で働く子供たちを尋ねた老夫婦、でも、子供など所詮は薄情なもので、たらいまわしにされる、そんな中、喜んで自分らの世話をしてくれたのは、戦死をした次男の嫁だけだった、一見、おっとりとしている様で総てを知り、そして、総てを受け入れようとしている様な彼女の演技が素晴らしい、私、もう、歳をとらない事にしたんです、私はずるい女なんです、など、心に残る名台詞も多い名作でしたね。

2008
02/22
Fri

大切な一本になりました。

0.0% (0 / 1)
[No.7] posted by マギー

数年前に初めて観てから、もう何度も観ています。
もともとは「有名な映画だから・・」という理由で観ただけだったのですが、自分にとって本当に大切な1本になりました。

飾り気の無い登場人物たちの淡々とした日常、日々を暮らしていく「現実」・・、その間で揺れる老いた両親の姿が切なく、そんななかで原節子が演じる紀子がとても清らかなのですが、実はそんな彼女も葛藤していたりと、様々な人間模様が静かに描かれます。
観終わった後にはすっかり心が洗われているのを感じました。

2008
02/21
Thu

0.0% (0 / 2)
[No.6] posted by トヨ様

終戦から間もない日本で、この時代知らないのに懐かしいというか、現代日本の原風景やなあこれはって感じ。


外国で人気あるのもわかるわ。カメラの目線が畳に座ってる目線だから低い低い。外人さんはこの目線が新鮮に映るそうな。


遠くの親戚より近くの他人、時代が変わっても人間って変わらんなあ。


たとえ東京大阪間が2時間25分で行ける時代になっても現代日本人の98%がこの映画に共感する気がする。

2008
01/10
Thu

素晴らしい映画です

100.0% (7 / 7)
[No.5] posted by 小菊

「日常を切り取った」作品なのですが、見終わったあと、ずっと心に残る
内容でした。
老いてゆく両親、それぞれの生活に追われる子供たち。
誰にでも訪れるであろう現実を、淡々と綴っています。
自分自身も、「今」は「親の面倒を見るのは当然」と思っていても、それは
まだ独身だからで、生活が変化すれば、この子供たちのようになってしまうのだろうか…と
つくづく考えてしまいました。
最後の方で原節子さんが末娘に諭す言葉が心に沁みます。

原節子さんの上品な話し方、立ち居振る舞いを見るだけでも勉強になります。


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