これが本当の「伝説」であり、「メッセージ」の力なのだよ。
50.0% (1 / 2)
[No.8] posted by イッパツマン
ボブ・ディランがプロテスト・フォークのヒーローだった63年から、エレキ・ギターをライブに持ち込みフォークと決別したと言われる65年までの3年に渡るNewport Folk Festivalの記録映像。
最大の売りは、65年にエレキを持ち込んで大ブーイングを浴びて、涙ながらフォークギターを持って演奏を再開し、「It's All Over Now, Baby Blue」を歌ってフォーク・イコンであることから降りたという、ロック史上有名な伝説の演奏が含まれる点だろう。なお、このエピソードについては伝記作家の誇張という説もあり、確かにブーイングは大きいものの、ステージを降りた後に「ボビーの歌をもっと聴きたいかい?」という司会者の繋ぎには大歓声が返ってきている。また、頬を伝っているのも涙ではなく汗のようだし、平気で観客とコンタクトを取っている。しかし、明らかにこのライブで彼は大衆ファンを置き去りにして先に進むことを選んだのであり、涙の伝説の真偽は別として、こんな劇的なエピソードが似合う鬼気迫るライブであることには変わりない。また、こんな大昔の「伝説」を知らないボブ・ディラン初心者でも十分、彼の音楽の素晴らしさは伝わるだろう。(個人的には、興奮した観客を一発で黙らせた「Mr. Tambourine Man」(=フォーク弾き語り)の泣けるような美しさがお気に入り。)
90年代になってから量産されているような、「夢は叶うよ」「諦めないで」の連呼がメッセージ・ソングだと思っている日本の若い音楽ファンには、是非彼の詩を味わってほしい。彼はノーベル文学賞候補になったこともある詩人だが、時間に消費されずに残り続けている詩=メッセージのパワーが漲っている。
この頃のディランは最高にいいです
66.7% (2 / 3)
[No.7] posted by ピー岩山
個人的には星5です。ただディランファンでない、そしてこのフェスでのディランの逸話を知らない音楽好きの人には勧められるかは分かりません。
私もこれまでこのフォークフェスティバルのディランについては、伝説的なことばかり読まされてきました。今このドキュメンタリーを見ると(あくまで私的な見解ですが)ブーイングより圧倒的に拍手が多いし、最後のイッツオールオーバーナウベイビーブルーの「泣きながら歌った」というのも汗じゃないですかね。泣きながら歌った人の声には聞こえません。全然ブレもしないしフラットもしない。
そして改めてというより再発見かなぁ、60年代70年代ディランは歌が「ホントーにうまい」でした。
当時は「声質」が酷いし、「ムニャムニ歌ってる」とかいわれつつも、その詩ゆえに最高のフォークシンガーでした。でも、こんな説教臭い歌をしっかり聞く人の心にぶつけられるのは改めてすごい歌唱力だと思います。最近作を最後まで聴けない私は「やっぱりディランのヴォーカルは波のような引っ張りやね」と再認識させられたDVDでもあります。
なぜ?
50.0% (4 / 8)
[No.6] posted by SONG X
はじめに言っておきますがこの作品自体は星5つです。星5つなんかでは全然足りないくらいです。
問題なのは日本版ということです。
なぜ?なぜ?ディランの歌詞の日本語字幕が出ないのでしょうか?歌詞カードなどいりません!歌詞カードを読みながら動くディランを観るバカはいません。その時はCDを聴きながら歌詞カードを読んだらいいんです。
ボブ・ディランと言う天才詩人が歌う姿を拝むときに字幕が出ないなんて・・。完全版をお願いします!
絶頂期の若いディランがそこに!
80.0% (4 / 5)
[No.5] posted by タンブリンマン
2年前のマーティン・スコセッシ監督のドキュメント映画『ノー・ディレクション・ホーム』の中で64年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの『自由の鐘』と『ミスター・タンブリンマン』を歌うディランの映像が断片的に挿入されていた。 この2曲は初期のディランのライブパフォーマンスの中でもトップクラスだと思う。 その2曲がフルコーラスで見ることができるのだ。 若くエネルギッシュなディランが、1語1語ていねいに、きれいに、誠実に語りかけるように歌っている。 43年前にこんな現実があったことにただ、感心するばかりだ。 ここがこの作品のハイライトだと思うが、65年のエレクトリックの演奏も全てが写しだされている。 あの伝説の真実は? 『ライク・ア・ローリング・ストーン』のパフォーマンスは初めて見させていただいた。 ディランファンは手にしないわけにはいかないですね。
伝説の映像が見られる事に感激
100.0% (4 / 4)
[No.4] posted by burdonquest
サイ&バーバラ・リバコフが書いたディラン・ストーリーを高校時代に読んだ時、ニューポートの伝説のイメージが私の頭の中に生まれた。そして、その文章は長い間ディランのニューポート伝説の主な語り部としてそこに存続し続けていた。
ディランはバターフィールド・ブルース・バンドを引き連れステージに登場数曲のロックを演奏、しかし無理解な聴衆はブーイングをし、彼はステージから降りていく。やがてピーター・ヤーローに説得されて彼は「すべてはおしまい」をアコースティック・ギターを持って歌いだすが、その目には涙が光っていたそうである。
この話から、私はディランが自分の新しい音楽がニューポートの聴衆に拒絶された事に失望し打ちひしがれた様になって再びステージに上がったものと理解していた。しかし、このドキュメントから読み取れる彼の表情はザ・バンドとのイギリス公演での反応と近く、かなり落ち着いた表情をしており、むしろふてぶてしさも見て取れる。ようするに、彼は冷めた気持ちでニューポートに決別の歌を歌ったと言う方が正しい状況判断のように思えた。彼はあの時点で十分なプロフェッショナル・シンガーであったと言う事なのだろう。
こんな事が見て取れる事自体が当時からすれば驚きに値する事であるし、そんなフィルムが今まで眠っていた事にも口惜しい気持ちがする。
最近ではアルバートホールでの「ジュダ!」事件もフィルムが公表された。こうして昔からのディランの伝説が一つずつ不確かな包みを解いていく時代になったようだ。あれからもう40年以上が過ぎたにも拘らず、60年代の伝説はまだまだ我々に興味と驚きを提供し続けている。それだけ素晴らしい時代だったのだろう。
本作は幾つかの既発表場面を含んでいるにも拘らず、意外と明るく軽いのりも見せてくれるディランが映っていたりして、ファンにとっては必ず手にしていたいアイテムになるはずである。
すごい
87.5% (14 / 16)
[No.3] posted by モジョ
私たちが生きている時代にディランがまだ生きて活躍しているということ。
それは、シェイクスピアや、モーツァルトやなんかと同時代に生きていることと同じかもしれない。
63,64,65年のパフォーマンス。
デビュー2年目、まだまだフォークの新人だった63年は、終始なごやかなムードです。いかにもフォークのイベント。
64年、ファンたちの熱狂ぶりは凄まじいです。アンコールの嵐。司会者が「次の出演者が詰まっているからもう無理」との言葉にもファンは聞く耳持たず、ディラン本人が出てきてその場を収めることに。
65年、「ディランはもう社会に受容されて体制になったじゃないか」という若いファンの批評。でも、このときのディランはその体制=フォークという縛りから抜け出そうとした。
フォークフェスでバンドをしたがえ、大音量でエレキを使ったんだ。
エレキを使ったことに関してさまざまな逸話があるというこの時のパフォーマンス。
フォークという体制にエレキを持ち込んだんだから、リハの時の司会者も面白くない様子。
あまりのうるささにピート・シーガーがPAケーブルを斧で叩き切ったという話も。
「やらかした」ディランの結末は是非見てほしい。
それは涙なのか。
63年当時、22歳。65年で24歳。たった2年で彼の表情は全く別人に見えたのは私だけでしょうか。
あっという間の83分。見ごたえ十分。ずっしり重い、大満足の1枚でし
ギターも「そんなに色々なモデルを使っていたの?」と感じた。ギブソンのニック・ルーカスモデルとJ50だけではない。ギターに興味がある人はそんな楽しみもあります。
音楽史の決定的瞬間に立ち会える喜び
100.0% (20 / 20)
[No.2] posted by ともぱぱ
以前、同じ監督の「ニューポート・フォーク・フェスティバル」のDVDを購入した時、PP&M等もよいがやはりディランの演奏に心惹かれ、折角の演奏場面が断片的に映画の要素として使われていたことを惜しく思ったものだが、ここに同フェスでのディランの演奏だけ(全演奏ではないが)を集めたDVDを入手できて夢のようだ。イントロのオール・アイ・リアリー・ウォントを除くとどれもフル・レングス・パフォーマンス。63年からは第3次世界大戦を語るブルース、しがない歩兵等のプロテスト・ソングを主に6曲。ステージにジョーン・バエズ、PP&M等をあげて風に吹かれてを歌う場面はディランのフォーク時代の頂点といえよう。64年からは悲しきベイブ、ミスター・タンブリンマン等移行期の4曲。自由の鐘がこの年のベストだろう。他に少しだがジョニー・キャッシュがくよくよするなよを歌う場面やバエズによるディランの物真似瞬間芸も含まれている。65年の6曲が本作のハイライト。昼間のソロ・アコースティックではラヴ・マイナス・ゼロに感激。そして歴史に刻まれた夜の部へ。ディランがエレキ・ギターを手にバンドで演奏するマギーズ・ファームとライク・ア・ローリング・ストーン、ステージに呼び返されたディランがアコギとハーモニカだけで演奏するイッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー等2曲は圧巻。伝説のブーイングはどの程度だったのか、最後の曲でディランの頬をつたうのは涙かは実際に本作で確かめて下さい。こうしてディランは同フェスを卒業する。
余裕がある人は「ニューポート・フォーク・フェスティバル」で時代背景、同フェスの意義・全体像を掴んでおくことを薦める。ディラン関係の作品ラッシュであるが、次はいよいよケイト・ブランシェット等6人がディランを演じる伝記映画とサントラ盤。楽しみはまだまだ尽きない。
最高!奇跡です
94.7% (18 / 19)
[No.1] posted by 兼やん
Bob Dylanが1963年、64年、65年の「ニューポート・フォーク・フェスティバル」で歌った奇跡のDVDです。63年、64年のボブも最高ですが、65年のロック転向の聴衆のブーイングや、PPMのピーター・ヤロウの説得で再度一人で2曲歌う姿を見れるこの凄さ、彼の目から流れるのは涙なのか、汗なのか、正に鳥肌ものの映像です。音は以前ブートで聞いてはいましたが、映像でその状況を見れることの感激。出来たらノーカットのフルバージョンを見たい。ブートレグシリーズでいずれ発売されるのでしょうか?