- [監督]ラオール・ウォルシュ
- [俳優]ジェームズ・キャグニー
- [俳優]ヴァージニア・メイヨ
- [俳優]スティーヴ・コクラン
- [俳優]エドモンド・オブライエン
- [脚本]アイヴァン・ゴッフ
- [脚本]ベン・ロバーツ
- カテゴリ:
- DVD (114分)
- 発売元:
- ワーナー・ホーム・ビデオ (2007/12/07)
- 定価:
¥ 1,500 (税込)- 在庫状況:
- 在庫なし
完全にイカレた主人公
この作品の凄いところは、何といってもジェームズ・ギャグニー演じるコーディ・ジャレットのイカレッぷり。近年まれにみるイカレたキャラで観る者を圧倒する。さすが、アメリカ映画協会選出の悪役ベスト100の26位にランキングされるだけのことはある(2003年に選んでいるのに1949年の映画がこの順位を獲得するとは如何に観るものに強い印象を残しているかがわかる)。
ある意味犯罪アクション映画の悪役のキャラをこれだけ丁寧に描いている作品も珍しい(最近のハリウッドの作品はこの辺がお粗末なものが多いからそう感じるのか)。
凶暴でマザコン、そして頭痛の発作に悩まされるギャグニーの演技は凄みがあり、特に刑務所の食堂のテーブルの上をのた打ち回る姿やラストでガスタンクの上で「ママ、世界一になったよ」と叫ぶシーンは圧巻。他にこのキャラを凌ぐ悪役はない。イカレたコーディの一味に潜入する刑事ファロン(エドモンド・オブライエン)もなかなか良い。何度も正体を見破られそうになるが機転をきかせて乗り切っていくところ(刑務所に郵送される連絡員の女性の顔写真をコーディら見られるところは特にドキドキもの)が単純なアクション映画とは違ってサスペンス性も楽しめる。
イカレた悪役コーディの魅力と彼を追う警察側(特に潜入刑事)との駆け引きを楽しめるフィルム・ノワールの傑作だ。
ところで、ラストの襲撃に向けて準備をするコーディらを見ていると、なぜか「レザボア・ドッグス」を思い出してしまうのは私だけだろうか(タランティーノもこの作品から影響を受けているのか)。
あらっぽいが単純なギャング
ジェイムズ・ギャグニーは現金強奪を得意とするあらっぽいギャングである。よろこんで悪事のかぎりをつくすが、母親には頭があがらない。
その母親がジェイムズ・ギャグニーの上をいく悪党であるのもおもしろいではないか。ジェイムズ・ギャグニーが刑務所にいる間に、愛人と跡目を狙う子分がずらかろうとする。それを阻むのが母親で、彼女の悪知恵は本作の一番の見所である。
彼らには罪の意識はさらさらない。ある意味では単純な人種である。思うに、現実の社会はさらに複雑でもっとわるい。ジェイムズ・ギャグニーがかわいらしくさへ見える。
さて、捜査の方はといえば、予定外のことがおきたりして順調とはいえないが、警察はすこしずつギャング団を追いつめていく。このあたりは緊迫感もあって興味深い。そして派手なエンディング。
