- [監督]クリント・イーストウッド
- [俳優]渡辺謙
- [俳優]二宮和也
- [俳優]伊原剛志
- [俳優]加瀬亮
- [俳優]中村獅童
- [俳優]裕木奈江
- [プロデュース]スティーブン・スピルバーグ
- [脚本]アイリス・ヤマシタ
- カテゴリ:
- DVD (140分)
- 発売元:
- ワーナー・ホーム・ビデオ (2007/12/07)
- 価格:
- ¥ 1,500 (税込)
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アメリカ人が作ったとは到底信じられない出来
Your conviction ? Or your country's conviction ?
信念に基づいて決断するさ、との発言に対し、
「お前自身の信念か?それとも国家の信念か?」という問いかけを返されること自体が私の経験にはないし、
これからもきっとないだろう。たとえ問われたところで、答えに迷うこともあり得ない。
たかだか60年前に、そんな理不尽な疑問が存在したこと。
今でも同じ問いに直面している人がいるであろうこの世界。
そして、ためらいも見せず軍人としての自らの答えを示した、栗林という男。
これまで私は、日本は「敵国」のことを知らないから、己の無力もわかっていないから、
抗おうとしたのだと思っていた。
しかし実際には、栗林中将のようにアメリカに渡り、
アメリカ人もまた一人一人、人間であることを知る人物が当時の日本にもいたのだ。
間もなく上陸する米国と、迎え撃つ日本との歴然たる力の差を感じながら兵を率いる栗林。
その心境はとても想像がつかない。
が、想像がつかないほどの壮絶な想いがあったであろうことをこの映画は教えてくれた。
馬術に長けている西という人物もまた、当時の日本を考えれば信じられないぐらい
視野が開け、懐の広い人間であったようだ。
海外との間を自由に行き来する今の日本で一体誰が、
戦場で敵として出会う見知らぬ外国人を許し、手当てを施すことなどできるだろうか。
あらゆる感覚が麻痺すると言われる極限状態の中で尚、生きたい、生きてほしいという
人間としての意志を失わなかった兵士たち。
そして一方では、意志の許されぬ自決を遂げた者もいる。
そんな姿を見ていると、ノンフィクション作家梯氏の言う通り
2万人以上もが死んだ島、ではなく、彼らが生きた島、としての硫黄島を重く受け止めることができるように思う。
歴史的な意味合いや、終結間際の大戦におけるこの戦いの位置付け、といった点については
知識不足ゆえ踏み込むことができない。
しかし時代を超越して届いたこの手紙には、21世紀の世を平和に生きる私への指針も
ずっしりと詰まっていた。
自分自身の身に起きる悲しいこと以外でこんなに涙が出るものだとは初めて知った。
栗林中将を演じた渡辺謙はこう言っている。
「戦争がよくないということは、誰もがみな、頭ではわかっています。でも、日々を生きる中で
戦争を心の底から憎む気持ちを持つことはなかなかありません。」
日本を、日本人を描いたアメリカ映画。
だがエンドロールを見るまで、アメリカ人が作ったとは到底信じられない出来。
全ての日本人に、
全ての今死にたいと思っている人に、
見せて回りたい最高傑作。
遅ればせながら観ました・・・
まずは日本側の視点から描いたイーストウッド監督を評価したい。
しかし内容的は、リアルな硫黄島の戦いと、人間・栗林中将が描ききれていなく、
美化され表面的であったことが残念でした。
水が出ない不毛の島での篭城的な戦闘は、圧倒的な物量を誇る米国軍を前にしては
絶望的であり、灼熱地獄と硫黄ガスなかでの地下壕づくりとゲリラ戦はまさに地獄であった。
だが本作では、そこはサラリと流していたので、普通の戦闘のように見えてしまう。
あと個人的は、もう少し栗林中将を深く描いて欲しかった。
渡辺謙はハリウッド演技、二宮君はまずまずだったように思う。
概して、何か釈然としないもの足りなさが残った作品であった。
戦争の愚かさ
衝撃的な映像の連続でした。ラストで、本土の家族の元には届かなかった硫黄島の
兵士たちの手紙の束が現代の調査であらわれた時には、思わず涙がこぼれました。
戦争の愚かさというか悲惨さを改めて実感し、胸に応えました。
歴史の上に現代がある。
「硫黄島からの手紙」を観て、壮絶な戦いがあった歴史から目を背けることなく、事実として、我々に問い掛けている映画だ。
栗林忠道(渡辺謙)の「我々の子どもらが、日本で一日でも長く、安泰に暮らせるなら、我々が、この島を守る一日には意味があるのです」という言葉が、脳裏に焼き付いている。
梯久美子(かけはしくみこ)著『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮社2005年)を読んでから、映画を見ました。
歴史の重さを感じる圧巻である。
ちょっと肩透かし
戦争映画だけど、戦闘シーンより、人間ドラマに重きをおいた映画ですね。
1か月に及ぶ死闘を、2時間あまりで描き切るには、どっちか切らなきゃダメなのかな?
硫黄島の戦闘における最大のミソ、洞窟掘りが割愛されてたのには驚きました。
硫黄島なのに硫黄の気配を窺うことも出来ませんでしたし。
二宮君の演技は、評判通りだったけど、女房役の人と立つと幼く映りました。
英霊
戦争を経験せず、戦場に言ったこともない人間が、戦争を知っているかのようにふるまって、戦争を語る。
それは、私に関しても言えることでありました。現実を知らない日本人の一人だからです。今の日本は理想の塊です。戦後生まれの人間が、かつて日本がしていた戦争の議論をすることは無礼です。ましてや戦没者を侮辱するような発言も決してしてはなりません。
戦後60年以上も経ち、戦争を経験した貴重な人たちが、徐々に少なくなってきています。できるだけ、そういう方たちの話をたくさん聞きたい!純粋な意見を聞けると思います。戦争の肯定否定をできるのは、そういう方たちしかいないからです。
「靖国という異常な歴史観」とか言う議員がいらっしゃいますが、我々は、何の上に生かされているのか?どういう要因でこの世に生を受けたのか?ということを肝に銘じて頂きたい。
映画だけでは伝わりきれません。ドキュメンタリーや本とかで、より理解を深める必要があると思います。芸人の江頭さんも、そういうことをおっしゃっていました。
イーストウッドの意気込みを買いたい
イーストウッドはアメリカ人であるが故に、日本に不公平とならないような反戦映画を作りたかったのだろう。ただ、その意気込みはわかるが、あまりにも戦争は悲劇なんだ、両方に残虐性があるんだということを強調したいが故に、説教臭くなってしまったのが残念である。また日本の家屋なども、セットとはっきりわかるようなもので、鑑賞に耐えない。もう一つ残念な点は、渡辺謙の演技である。俗にいう「臭い」演技で、ハリウッドで評価されているのかもしれないが、わざとらしくて見ていられない。
誤解のないように書いておくが、アメリカ人の中には常にアメリカが正義だと思っていない人間も多々いることを忘れてはならないだろう。アメリカの反戦運動を見ればそれがよくわかると思う。それから日本人には優れた戦争映画が撮れないと思っている人に、市川崑監督の「野火」を是非薦めたい。戦争映画としては、恐らく映画史上最高の作品だと思う。とりあえず、この作品にはイーストウッドの意気込みを買って、星4つとした。
終止、震えが止まりませんでした
本当は生きて帰って来てほしい
そんな願いは、日米どちらにも通じる
人間として当たり前の感情であったのだと痛感しました。
何より、この映画がアメリカで製作されたことが有り難い。
戦時中はお互い、偏見と蔑視の対象でしかたかった同士が
やっと公平で冷静な視点で認め合える時代になったのだと思いました。
できればこれを、第二次世界大戦で戦ったすべての国で観てほしいと感じています。
国家とは、正義とは、
栗林忠道中将を指揮官とする硫黄島での戦闘をクリントイーストウッドが監督として映画化。
以前、栗林忠道からの手紙(講談社 週刊現代ムック)を見て、栗林氏のノブレスオブリージュ的エリート像は認識していた。戦争など無ければ日本の中枢を担う様な人物であろう。
映画的には、よく出来ているのだと思う。戦争と言うゲームの悲惨さや人間の卑しさ、やさしさを上手く表現していたと。
国家とは何か、民族とは何か、そして家族とは何か。そして正義とは。
日本もアメリカも多くの死者とそのご家族の悲しみの上に現在があることは間違いない。
戦争を知らない世代が確実に増える今後、戦争という仕事だけは増やしてはいけないと思った。
寝る前に見るな
寝る前に見てしまって暗い気持ちになりました・・・。
戦争の爪痕、玉砕とは何か、改めて過去の歴史をリアルに
痛感しました。
二宮の演技もいいけど、やっぱ渡辺謙の演技はスゴイわ。
自然な演技を越えてほんとうにその当時の人の気持ちになりきって
いる演技な気がする。
戦争は絶対にしてはいけない。それをこの作品が手紙として
残してくれたと思います。くれぐれも寝る前に見ないように。
