- [アーティスト]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ラトル(サイモン)
- [作曲]ムソルグスキー
- [作曲]ボロディン
- [指揮]ラトル(サイモン)
- [演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- カテゴリ:
- CD (75分)
- 発売元:
- EMIミュージック・ジャパン (2008/01/23)
- 定価:
¥ 2,500 (税込)- 価格:
- ¥ 2,375 (税込)
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ラトルはこんなものなのか?
優秀なオケ、ドライブの利いた指揮による管弦楽人気曲の名演。ビギナーにはまさにぴったり。しかし、その分この作品のどうしょうもない退屈さが明らかとなるディスクだ。
これはラトルのせいではないといえばその通り。絢爛豪華、バブリーなゴージャス感がある演奏でもないし、抉りまくった演奏でもない。ここもあそこも優秀妥当な高偏差値演奏である。
『展覧会』はオルフの『カルミナ・ブラーナ』やガーシュインなどとともに、ラトルとすれば取り上げざるを得ない人気曲なのだろうが、天下のベルリン・フィルを考えれば、まずは、いやそろそろブラームスのシンフォニーやブルックナーの第5、第8、第9あたりで勝負して欲しいものだ。ブラームス『ドイツ・レクイエム』、ブルックナー第4、シューベルト『グレイト』といったドイツ物が既出だが、いずれも凡演、駄演。EMIの録音への不評もあって旗色が悪い。一定の評価を得たショスタコーヴィチのシンフォニーでも、評者には不満しか残らなかった。
当ディスクでも敢えて挙げるなら「サムエル・ゴールデンベルク」などは、大いに不満だ。純音楽的な路線なのかもしれないが、優等生過ぎるとでも言おうか・・・。
これはやっぱり録音のせいなのか?
「キエフの大門」はなるほど盛り上がっているかもしれない。随分お上品だが。実演で聴けば大興奮するのかもしれない。
録音技師とか時代による技術的な違い、再生機との相性などはまるで知らないが、同時に購入した同じEMIのジョルジュ・プレートル指揮『プーランク・オーケストラ作品集』(輸入盤)はメリハリのある高音質だった。演奏も素晴らしい。楽器の出し入れ、思い切った鳴り、バランス・・・・。やはり指揮者の力量が大きいのかとも思われるのだが。
クラシック初心者にも安心して薦められるCD
これからクラシックを聴こうという人に『展覧会の絵』のCDを1枚勧めるとしたら、私ならこれを勧めるだろう。冒頭のテンポも、場面転換の鮮やかさも、「サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ」のやり取りのテンポのよさも、「キエフの大門」の鐘の音とともに響く祝砲のような音も、申し分ない。ゲルギエフ/ウィーン・フィル盤は期待ほどではなかったし、ムソルグスキー作品で固めたアバド/ベルリン・フィル盤も原典版『禿山の一夜』以外は退屈だった。チェリビダッケ盤はファースト・チョイスには向かないだろう。その点、これは安心して薦められる。日本語解説も、各場面や聴きどころの詳しくわかりやすい説明や、使われている楽器についての解説など、懇切丁寧で初心者に親切だ。併録のボロディンの交響曲第2番と「だったん人の踊り」も良い。録音も、音質の悪さで悪名高いEMIにしては良い方だと思う。(もちろん、オーディオマニアには不満かもしれないが。)
ラトルの秀演
2007年に行われたベルリンフィルのジルベスターコンサートの展覧会の絵。久々に聴き応えのある展覧会の絵だ。ベルリンフィルの機能美、名人芸が遺憾なく発揮されている。
キエフの大門からラストの盛り上げ方などラトルの指揮も見事だ。華麗な演奏の中にロシア臭さもある。私は展覧会の絵はショルティ、シカゴ響のものがベストワンディスクと思っているがそれに続く優秀ディスクの登場だ。
