- [監督]小泉堯史
- [俳優]藤田まこと
- [俳優]富司純子
- [俳優]ロバート・レッサー
- [俳優]フレッド・マックィーン
- [俳優]リチャード・ニール
- [俳優]西村雅彦
- [俳優]蒼井優
- [俳優]田中好子
- カテゴリ:
- DVD (110分)
- 発売元:
- 角川エンタテインメント (2008/08/08)
- 定価:
¥ 4,935 (税込)- 価格:
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岡田中将カッコイイ!!
戦争時の無残な映像、目を覆いたくなります。
しかしこれらの事実を直視し、後世に伝えなければいけないと思いました。
岡田中将の信念、生きざま、男気、美学を感じました。
混沌とした戦時下、何が正義か悪か罪か、単純に割り切れるものではない。
当時と現在を比較したところでナンセンスかもしれませんが、
現在の政治家、経営者、周りを見渡してもこのような方は、やはり奇特でしょう。
保身、責任転嫁、損得勘定etc....しか頭にない。そんな世の中です。
岡田中将のような自己犠牲も厭わない精神を実践することは容易ではない。
実際の岡田資中将は違ったのだろうけど
生きることに執着が無い人に見えて仕方が無い。
人格者として身を挺して部下を救ったと言う感じがしない。
人物の描き方が誰もかれも薄っぺらく、キャラクターの行動・言動に説得力が無く
シチュエーションで涙を誘うだけの作品に思える。
そして、竹之内豊のナレーションが違和感があり、また下手である。
静の映画が比較的得意な邦画なのに、この程度の作品でガッカリです。
明日への遺言
この作品は、第二次世界大戦におけるBC級戦犯として、死刑に処された岡田資という人物の実話です。
戦後、最高裁判にかけられてから処刑されるに至るまでが描かれています。
岡田資さんが裁判において、終始貫かれた、自分一人が指揮官として責任を追い、部下の減刑を求め命を守ろうとした姿が印象的でした。
本当に人格者であり素晴らしい人が死んでしまったのは、残念なことだけど、彼が周りに与えた影響、そして今映画化され見た者に与える影響は絶大なものだと思います。
是非、見るべき!
この作品を気持ち良く見ることができたのは、岡田資の裁判に関わった米国側の人間も、公正な裁判を行うべく高い志を持つ者達だったからだと思う。また、岡田資の妻の言動も素晴らしかった。
あと、この作品は戦争というものについても深く考えさせる作品であった。
裁判において米国側の無差別殺戮も大きな争点となり、後に米国はこれを認めている。恐らくこの当時、認めたからには反省をしたはずであろう。
しかし今尚、米国は幾つものの国においてまたもこの罪深い無差別殺戮を繰り返しており、そして親米国家となった日本では、主な情報機関ではメディア操作により、この重大な違法行為が罷り通る現状が伝えられてもいないのだ。
地上戦が行われた歴史を持つ日本であれば、そしてもしも現代においても国民がその歴史を具体的に学び、且つこの米国に限らず行われている世界における無差別殺戮の実態を知れば、日本による違法行為に対する疑問の声は大きな力を持つのではないだろうかと思う。
そんな簡単な問題でないことは承知である。
でもやはり感じるのは物事を動かす力の一つは人柄であり、人が人に与える影響は本当に大きなものだと思う。
国境、文化、民族などを越えて通じ合える何かをこの岡田資さんは持っていたと私は思う。
だからこの作品を一人でも多くの人が見て、今世界でおきている無差別殺戮、戦争、そして日本という国に興味を持つきっかけとなれば素晴らしいことだと思う。
以上、長々とここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
旧黒澤組による「戦争犯罪」に対する回答
戦争犯罪についての映画化は難しい。戦争中の殺傷は「犯罪」なのかどうか。旧連合国側と枢軸国側でもその認識は違うし。岡田資は捕虜殺害を重視されて死刑となったが、数百万人の日本人を殺傷した米軍の指揮者・カーティス・E・ルメイは、戦後自衛隊への貢献で勲一等を授与されている。死刑と褒章って、もの凄い差だと思うのだが。小泉監督も善戦しているが、やはり「事実」を追うことに一生懸命で「真実」に近づけていない。世界中で数多製作されている同テーマの作品もほぼ同じような傾向だろう。唯一、チャップリンの「殺人狂時代」で「真実」に近づいた瞬間がある。「一人殺せば殺人者だが、百万人殺せば英雄だ」というこのセリフ。チャップリンはこの作品がもとでアメリカから追放されてしまうが、「戦争の真実」を突かれた悔しさや妬みからだろう。岡田は殺人者でルメイは英雄。この本質を理解しないと、本作は難解なまま終わってしまう。本作は岡田の男気を語る映画ではない。戦争という殺し合いの中で、敗者がいかに裁かれるか、その「真実」の一端を感じ取ってほしい作品である。
『無差別爆撃』を我らはどう判断するかを改めて問う感動傑作。
なぜ、小泉堯史監督はこの作品を今作れたのか。
「雨あがる」「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」は全て傑作。
小泉は残されていた黒沢組をたばねた。
今、小泉は勢いがある。
15年間、自らの脚本としてあたためてきた作品。
勢いのある時期が到来。
おのれの作品を小泉は作った。
主人公は東海軍司令官・岡田資(たすく)中将。戦犯の裁判が東京、横浜で行われていたことを知る。
自己の責任を逃避する軍人たち。その中で、自らの責任を全うに引きうけ、闘う岡田。
日本国各地を無差別爆撃した米国は国際法違反。ヒロシマナガサキにおける原爆投下は違法である。横浜で空襲し、落下傘でおり捕虜となった米軍兵士に対して岡田が行った命令はおかしいのか。
岡田は、「処罰」することを命じた。日本刀で処罰する最高の名誉ある処置を部下達は行った。
軍事法廷が横浜で行われる。
「報復」か「処罰」か。断じて「処罰」であると言い切る岡田資。
米国の弁護士たちは岡田の軍人としての意志に共鳴。
裁判官は岡田にあらためて確認する。岡田は「報復」ではなく、「処罰」であると言い切る。
現在、岡田資を演じる役者は藤田まことしかいない。妻は富司純子。部下達の姿。
岡田の生き方に共鳴した米国司法者たち。拒否し 絞首刑になった岡田。
この作品の価値がわかる日本人がいてほしい。必見。
出演者たちの演技へのオマージュ
個人的に印象に残った点を記す(商品としてよりも作品として)。
・"コメディアン"藤田まことの起用は、黒澤作品での伴淳三郎、植木等、いかりや長介、所ジ
ョージを想起させ、必殺シリーズファンの私もかなり期待したが、抑揚をきかせ枯れた感じ
を出しながらも、気骨を失わない主人公を見事に演じていてとても良かった。劇中で何度か
歌うシーンもあり、うますぎる感がなくもないが、藤田ならではと思った。
・本作品の最大の収穫は、フレッド・マックィーンが見られたことだ。個人的には一番光って
いたと思う。全く父親を偲ばせる風貌(特に眉・目・唇の雰囲気)には感動した。法廷で岡
田中将から「Good Morning, Major!」と言われて一瞬見せた笑顔が忘れられない。日本映画
で外国人の俳優が印象に残った稀有な例として記憶されるべき作品だ。
・死刑台へと静かに歩む岡田中将が満月を見上げるシーンで、照明がTVドラマ並みに明るすぎ
ると思った(DVDで見たので余計にそう感じたのかもしれない)。黒白映画並みに明暗のコ
ントラストをもっと強調してもよかったのではないか。
・最後に、エンドロールに流れる音楽について一言。最後に主題歌がながれるのは日本映画に
よくあるパターンだと思うのだが、TVドラマではないのだから、映画作品としてオープニン
グからエンディングまで一貫したトーンをストリクトに保ってほしかった。本編が良くても
エンディングの主題歌で全体の雰囲気がガラリと変わってしまう作品が結構あると思う。
ラジオドラマに絵をつけたような映画
良心的で丁寧な撮影に好感が持てますが、ラジオ・ドラマみたい。目をつぶっていても内容がわかります。立派な人物の立派な行為を立派に描いても、面白い映画にはならないのでは。命令を下した上官に責任があって、部下には責任がないというのであれば、アメリカ空軍の無差別爆撃も実行した飛行士たちには責任がない、それなの処罰したのはおかしい、という論理になるのではないでしょうか。
考えた
産まれてからの自分の行動の全ては善いことも悪いことも含めて自分自身に責任がある。
つい人に責任を擦り付けてしまう弱い自分が情けなくなった。
人に優しくして生きたい、もっと自分に責任を持とうと思う。
映画は受動的なもので観る人で感じかたは違います。感動って色々な意味がありますからね。
おしい!
あらすじや評価はすでにレビューで記されているとおりで、私自身としてはこのような立派な人物になりたいと思っております。
ただし冒頭の無差別爆撃に関するシーンで、「日本が無差別爆撃をやった」という中国人監督によるヤラセ記録映画の1シーンが使用されていた(駅で赤子が泣いているシーンである)ことに対して私は遺憾の意をあらわす。内容がとても良かっただけに、その1部分だけの過ちが残念でならない。これでは日本人が、あのヤラセを認めたようなものであるからだ。
矛盾した論理かもしれないが…
毎年夏になると何故か“戦争映画”に目が向いてしまいます。
本作は,単純に“戦争映画”で片付けられるとは思いませんが,あの第二次世界大戦の悲劇が題材となっていることは間違いありません。
本作では,第二次大戦下の名古屋空襲の時,不時着した米兵を斬首した罪でB級戦犯とされ,絞首刑となった岡田資(たすく)中将の裁判の様子が描かれていますが,岡田中将は,本裁判で「責任はすべて司令官である自分にある」としながらも,一貫して「無差別爆撃をした米軍もまた国際法違反である」という主張を論理的に訴えた人物です。
裁判の中で岡田は,名古屋空襲は無差別爆撃であり,軍事施設への爆撃のみを認めたジュネーブ条約違反であると主張し,搭乗員たちは捕虜ではなく戦犯であるから処刑はやむをえないと断じ,さらには,無差別攻撃を行った責任はたとえ直接爆撃したわけではない無線員であっても負わねばならない,それは連帯責任であるからと述べ,バーネット検察官から「操縦士でも爆撃手でもない,単なる無線士であっても戦争犯罪人だと言うのか? 基地で搭乗を命じられて彼が拒否できるとでも?」と追及されますが,岡田は「確かにそうだが,それでも空襲は搭乗員全員が有機体となって行われたことだから」と反論します。
しかし,この主張と「斬首の指令を下したのは自分であり,責任はすべて自分にある」と強調して斬首を実行した部下の命を救おうとしたことは矛盾した論理といえるかもしれませんね。
本作は,大岡昇平原作の「ながい旅」に感銘を受けた小泉尭監督が,15年の歳月をかけてあたため,満を辞して映画化されました。岡田資の誇り高く生きる姿に込められたメッセージはまさに次世代への“遺言”とも言える作品です。
ちなみにバーネット主席検察官を演じたのはスティーブ・マックイーンの息子さんです。いかついところがよく似ていますね。
