- [監督]シェカール・カプール
- [俳優]ケイト・ブランシェット
- [俳優]ジェフリー・ラッシュ
- [俳優]クライヴ・オーウェン
- [俳優]サマンサ・モートン
- カテゴリ:
- DVD (115分)
- 発売元:
- ジェネオン エンタテインメント (2008/08/06)
- 定価:
¥ 3,990 (税込)- 価格:
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エリザベスもただの女
ひとりの女として、侍女に嫉妬するエリザベス。
銀色の甲冑をまとい、馬上から号令叫ぶエリザベス。
次々とレンブラントの絵画を映像で浮き上がらせる。
映像美を求めた映画。
前作の決意から女王として生きる
映像とかすべて前作を上回っていました。
取り巻きの陰謀やメアリとの確執などとともに、今作はエリザベスの女としての生き方がメインで描かれてました。
恋をしてもキス止まりで、召使いに男を奪われ嫉妬に狂うところなど見物でした。
女王として最後まで立派に生きたのだと思うと続きを観てみたい。
次回作あれば絶対観るだろう。
栄光の陰に隠された「女王の悲哀」が色濃く浮き出された作品。
なんか前作があり、十年ぶりくらいの続編らしいですが、前作は見視聴です。
英国の「処女王(ヴァージン・クィーン)」エリザベス一世の生涯を描いた作品です。
冒頭「当時の世界最強国家はスペインだった」のセリフにまず驚く。
「スペインが世界最強だった時代があったのか!」って。世界史に詳しくない予備知識なしで視聴するにはやや辛いかもね。
「女」としての幸せよりも「女王」として国家の行く末を第一に考えなければならない彼女は凛々しい反面、恋に落ちることも許されずどこか「悲哀」が漂う・・・・・。
重臣たちの策略でする「お見合い」もお坊ちゃん王子と百戦練磨の女王とではまるで「ままごと遊び」のようにしか映らず場は白けた空気に支配される。
当然に女王は不機嫌に。そんな中で女王が出会うのが、野性的な航海士ローリー。女王の胸は高鳴る。
当時、新大陸アメリカが発見されスペインは貿易で大きな利益を得ていた。
英国は民間がそれを海賊同然の略奪行為でスペインから奪うことが繰り返されているというのに、黙認して何ら取締をすることがなかった。
当然にスペインは怒る。
ローリーに想いを寄せる女王だが、女王としての立場から恋は自由にはならない。
ローリーもそんなエリザベスよりも彼女の侍女のベスと成り行きで関係を持ち、そのまま彼女は妊娠。
ローリーにもベスにも裏切られたと思い込む女王はまたも癇癪を爆発させる。
そして、そんな中開始されるスペイン無敵艦隊との海戦。英国は圧倒的な不利をエリザベスの演説での「鼓舞」が効いたのか、水際で勝利を収め、一方敗れたスペインは弱体化の原因ともなっていく。
これ以降、「英国の黄金の繁栄時代」がスタートするわけです。
エリザベス、彼女は実の父親に実の母親を処刑されるなど不遇な少女時代を送り、女王として即位してからも「めかけ腹の女」「処女王」などの中傷を受けてきた。
そんな中で、生涯独身を貫き通した彼女はある意味「英国と結婚した」と言っても過言ではなかった。
王冠の下に「普通の女性としての幸せ」を得られなかった彼女の悲哀が色濃く滲み出る作風は「女性の社会進出」が進んだ現代ならば「時代の寵児」もありなんと、それが叶わぬ「彼女の他者の理解を得られぬ孤独」を浮き彫りにした。
やっぱりはまり役!
時代考証の微妙な誤りはさておき、男でもないカソリック教徒でもないエリザベスが、一国のリーダーとして君臨する強さと、限られた人にしか見せないその弱さを演じきったケイト・ブランシェットがものすごく輝いている作品だ。前作の時にも思ったが、まさに「はまり役」。
老いが落とす権力への影は、子を持たないバージン・クイーンにとっては切実な問題である。現代女性にも通じる悩みがかの時代にあったということ、それが作品の中でかくも自然に感じられるのは、もちろん脚本の力もあるが、それだけエリザベスのなりきれる環境がそろっていたからである。脇役の「若さの輝き」に負けるでもなく、勝ちすぎることもない等身大のエリザベスがそこにいる。ケイト・ブランシェットの「エリザベス」ファンが満足すること請け合いの作品だ。
個人的な難点は、メアリー・スチュアート。イギリスのテレビを中心に活躍するサマンサ・モートンの起用には疑問が残る。「美貌のメアリー」の役は重すぎたのではなかろうか。出番が少ないとはいえ、重要な役だったので、もう少し味のある役者を使って欲しかったと思う。
女優の迫真の演技には感服するしかない
前作に衝撃を受けてDVDを買いました。あれから10年、ケイトの気迫のこもった演技をまた見られるとは思いませんでした。メアリーとの確執やスペイン艦隊との激突は、あっさりしていて物足りないという人もいますが、それだけで映画が1本作れてしまうほど奥深い事件です。本作はエリザベスの人生をたどった通史ですから、あの程度で充分です。あれ以上深く掘り下げたら、全体とのバランスを失することになったでしょう。
エリザベスの人生は、危ない橋を綱渡りで渡る連続でした。カトリックが価値観のすべてだった時代に、父王ヘンリー8世が独立して英国国教会を創設したのが、そもそも人間離れした偉業でした。しかしカトリックに戻そうとする勢力は強く、いつひっくり返されてもおかしくなかったのです。メアリーとの立場が逆転する可能性も充分あったし、エリザベスも腹をくくって覚悟していたのでしょう。結局エリザベスは父王の素質を受け継いでいたのだと思います。その女版ゴッドファーザーの姿を、ケイトは見事に演じきっていて感服しました。
ただしこの映画は、反宗教改革のリーダーを自認するスペインのフェリペ2世が、カトリックに逆らって自立しようとするエリザベスをつぶそうとする話でもあります。フェリペの野望は打ち砕かれるのですが、彼はこの17年ほど前、トルコ艦隊を壊滅させることに成功しています。(レパントの海戦)まず東方でキリスト教圏を脅かすトルコを叩き、次いでカトリックに逆らうエリザベスを討伐して、カトリック復権を目論む一連の流れの中で起こった出来事です。だからスペインとイギリスの争いだけを抜き出すと、歴史の大きな流れを見逃すことになります。正義のエリザベスVS悪党のフェリペ2世、みたいなナレーションが流れていましたが、その点だけは違うと思いました。しかし映画自体が素晴らしい成功作であることに疑問の余地はありません。
得難いこの雰囲気
10年ぶりのエリザベス。名優ケイト・ブランシェットの当たり役になりました。何よりも王朝映画ならではの、この雰囲気に圧倒されます。メイキングで良く解りますがセット、小道具、衣装には前作以上の経費が投入され、英国王朝の豪華絢爛さが溢れ出ています。権謀術数は良く描かれているのですが、私的にはもう少し、暗さ、怖さ、おどろおどろしたところがあった方が、より歴史の香りがしたのではないか、と思います。でも、ホームシアターなどでどっぷりつかりながら見るには、最近にはない、得難い雰囲気を持った映画です。
全体的に悪い意味でお上品
予告を見て感じた印象とかなり落差のある作品でした。
エリザベスの強い女っぷりが楽しめる映画かと思ったら、実際はほとんどその真逆の部分に焦点があたっていました。
前作を観ているか、ある程度歴史の勉強をしていないと唐突に思える箇所がいくつかあるのも難点。
お話が進んでるんだか進んでないんだかわかりにくい状態が小一時間に渡って続き、その間の人間ドラマも陳腐過ぎて、私には特に見るべき点も共感できる点もなく、ただの「雑談」としか感じられませんでした。
万人受けを狙い過ぎたのか、面白く出来る要素はいくつもあるのに、ひとつも活かせていなくて薄味なままで終わってるのが残念です。
題材が題材なだけにもっと濃厚に描いても良かったはず。
ビジュアルと同様の強烈さが作品の内部にも欲しかった。
画面に映るだけで威圧感を感じさせるケイト・ブランシェットの存在感は特筆すべきものですが、エリザベス自体の凄さは伝わってこない映画でした。
絢爛豪華な宮殿と衣装の映像美 そしてケイト・ブランシェットの神々しさ
エリザベス女王を演じたケイト・ブランシェットの圧倒的な存在感がこの映画の格調の高さにつながっています。役作りというレベルではなく、乗り移っているように感じました。これぞ名演技と言えるでしょう。迫真の演技に対して、アカデミー主演女優賞のノミネートも当然だと思いました。
画面一杯に繰り広げられる絢爛豪華な16世紀後半の宮殿内部の姿や、当時の服装にも関心がありましたし、歴史絵巻とも言えるその華麗な舞台は、見事な映像美につながっていました。
底流には、プロテスタント対カトリック、イングランド対スペインという対立構造があり、CGを駆使してのアルマダ海戦は、映画の後半を大きく締める出来事でしたし、処刑された異母妹メアリ・元スコットランド女王とエリザベスとの複雑な家族関係もまた骨格をなしています。この対立を経ることで、英国での宗教の統一の意味も見えてきます。
映画のクライマックスでは、エリザベスが白銀の甲冑を身にまとい、白馬に乗って劣勢のイングランド軍を鼓舞するシーンは実に神々しく、感動的なセリフが飛び出します。
「私も、あなたがたと生死を共にしてイングランドのために戦います」と叫んだ声は、リーダーのあるべき姿の象徴のように受け取りました。悲壮感もありますが、自ら死地に飛びこむことで活路を見出すと言う迫力に満ちており、英国国民でなくとも感動するシーンです。凛としたケイト・ブランシェットからは後光が差していました。
エリザベスは独身でしたので、後継者には処刑したメアリ女王の息子を指名しています。このことにより、プロテスタント対カトリックという血で血を争う悲惨な内紛が終了したのもまたエリザベスの功績なのでしょう。
ヨーロッパ歴史物ファンにはこたえられない傑作。「エリザベス」の再発売も歓迎。
約10年ぶりにケイト・ブランシェットがエリザベス1世を演じた作品ですが、豪華な衣装に目を見張り、建築物の壮大さとその中での自在なカメラの動きに興奮し、ケイト・ブランシェットの女王としての品格と貫禄十分の演技に圧倒されました。国に身を捧げたヴァージン・クィーンの使命感と人間性を描ききった作品ですが、特に女王の人間的な側面が侍女を巻き込んだ事件に発展し、自身がうろたえる様はこの名君にして抑えられない心の葛藤があることを見事に示し、脚本の素晴らしさと見応えある俳優たちの演技に感服しました。ヨーロッパ歴史物ファンにとっては必見の作品でしょう。
欲を言えば、スペインの無敵艦隊を撃破する海戦シーンがあっさりしていることと、この時代の歴史に疎い人には本作で何故スコットランド女王メアリー・スチュアートがイングランドにいてエリザベスの頭痛のたねなのかがわかりにくい点が、惜しいと思います。しかし、戦争の場面に関しては甲冑に身を包み、髪をなびかせ、白馬の上から軍に檄をとばす女王の姿の凛々しさで十分補っているし、後者に関しては青木道彦氏著・新書「エリザベス1世」(私のお薦めの本です)等を事前に読んでおくと、時代背景や映画が史実をどのように脚色しているかがわかり、より本作を楽しめるでしょう。なお、本作はスペインとの緊張が続いた時期に焦点をあてており、女王最晩年の「黄金の演説」まではカバーしていません。
「エリザベス」と本作を両方観た者としては、ケイト・ブランシェットの「エリザベス」以後の女優としての経験の蓄積と映画の中のエリザベス1世の女王としての存在感の増大が呼応するように感じられました。「エリザベス」のDVDも再発売されるようで、楽しみが2倍になりました。
圧倒的な存在感と美しさ
UK盤HD DVDを所持しています。
一応史実をベースにしてますが、
映画としては、女王個人の心の葛藤や、
側近、言い寄ってくる権力者との関係など、
人間ドラマの部分に重点を置いてあるので、
フランス、スペイン、イングランドの国名くらいの
知識があれば、8割方楽しめます。
歴史を知ってると1割り増し
さらに前作を見てると1割り増し、で楽しめます。
主役のケイトさんのパワーも凄いですが、
セットや衣装も凝った造りで見所は多いです。
さらに楽曲の素晴らしさが非常に盛り上がりを演出しており、
映像の雰囲気を壊さない、メロはゴシック風でありながら
今風のアレンジを聞かせます。
(サントラもお勧め)
ちなみに
5月23日の時点で、アナウンスは無いのですが、
前作のDVDが10年位前発売されたっきり、
廉価版も発売されていないみたいなので、入手が難しい上に
今の水準のDVDより、画質がかなり醜いので、お勧め出来ません。
前作のUS盤HD DVDは恐ろしく美しい出来だったので、
そのマスターでDVDを作れば、かなり良い物が出来そうなんですが・・・・。
