ミニー&モスコウィッツ

  • [監督]ジョン・カサヴェテス

カテゴリ:
DVD (115分)
発売元:
キングレコード (2008/09/10)
定価:
¥ 5,670 (税込)
価格:
¥ 4,510 (税込)
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5,883 位
評価: 4.0
2008
09/15
Mon

孤高のフィルム・メイカーが自身のなりそめをモチーフに描いた佳作。

60.0% (3 / 5)
[No.1] posted by hide-bon

これは、大都会ニューヨークの片隅で生まれたもう若くない男女の恋物語。と言っても、洗練されたヤッピーでもセレブでもグリニッジビレッジの芸術家でもない、男はダウンタウンの場末のレストランの駐車係で粗野で直情的。女は美術館勤務でインテリ、妻子ある男との不倫に終止符を打ったばかりで神経脆弱で人間不信に陥った対人恐怖症。どう見てもタイプがまるで違うふたりが、出逢って4日間で結婚するまでの顛末を、さりげなく、しかし濃密に描く。
ジョン・カサヴェテス映画だけに、硬質でドキュメントな感覚、文学性も感じさせるドラマの緊密さ、剃刀の刃のような切れ味鋭い肌触り感は窺えるが、今作がコメディ(人間賛歌)と評されるのは、作品に流れるシニカルなユーモアと、どうにも噛み合わないもどかしい感情表現のあやと、その先にある温かみのある包容力からではないだろうか。
作品紹介の通り、今作は、カサヴェテスが愛妻にして同伴者のジーナ・ローランズとのなりそめをモチーフに撮り上げた映画だと言う。それ故か、今作でのローランズを凝視するカメラは、いつもにも増して、より悦楽的に思えるし、事実、彼女は美しい。
ラストの互いの母親との会食シーンで、カサヴェテスとローランズの実の母親が出演しているのはご愛嬌だが、モスコウィッツの母が息子のダメさ加減を愚弄し、ミニー母子に結婚への再考を促すのが、果たしてセルフ・パロディだったのか気になる処だ。
特典として添付されている、撮影の合間のローランズと、彼女に向け自らシャッターを切るカサヴェテスを仲良く収めたポスターがクール。やはり、"絵"になるふたりである。


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