アンダー・ア・ダーク・スカイ by ウリ・ジョン・ロート

  • [アーティスト]ウリ・ジョン・ロート

カテゴリ:
CD (63分)
発売元:
マーキー・インコーポレイティド (2008/08/20)
価格:
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ディスク1

  1. S.O.S.
  2. テンプス・フージト~時代は過ぎ行く…光陰の如く
  3. ランド・オヴ・ドーン
  4. ザ・マジック・ワード
  5. インクイジション
  6. レター・オヴ・ザ・ロウ
  7. ステイ・イン・ザ・ライト
  8. ベネディクション
  9. ライト・アンド・シャドウズ
  10. タンツ・イン・ディー・デンマルング~落日の舞踏
8,052 位
評価: 4.5
2008
10/04
Sat

壮大で重厚な最高傑作

[No.5] posted by バードシー

9.11を彷彿とさせるサイレンの音からスタートする本作は壮大で重厚な仕上がりとなっている。ウリは暗闇から光を探して宇宙の果てにまで届きそうな、時に暗く重く、神がかったような技巧で高音までスカイギターを奏でる。
オペラ歌手並の技量のシンガー達とウリのギターが絡み、楽曲も全てオリジナルで今までのどの作品よりも完成度が高いと思う。オーケストラのストリングスとウリのギターがとても美しい旋律を奏でる8、9.では哀愁を帯びたウリのヴォーカルは兵士が異国から故郷を思うアイルランドの曲を彷彿とさせる。
彼のギターは好きでもファンがこのアルバムが好きになるとは限らない作品ではあるように思うが、新たな世界を展開するウリとスカイオーケストラは今世紀の救世主と成りえるであろうか。
長年彼のアルバムを聴いて来た自分は最高傑作であると断言できる。

2008
09/27
Sat

12年待ち続けた作品

33.3% (1 / 3)
[No.4] posted by 緑川 とうせい

スカイギターを操るギター仙人、ウリ・ジョン・ロートのアルバム。2008作
序章から12年待った。待望のシンフォニック・レジェンズの第一部の完成である。
人類への警告を含んだメッセージとともにクラシカルに幕を開ける本作は、
壮麗なオーケストラをバックにしたロックオペラ風のアルバムだ。
バンドパートでの男性Voはマーク・ボールズが、女性Voは元SAHARAのリズ・ヴァンダルがつとめる。
古き良きロック風味とオーケストラアレンジが融合した、優雅でクラシカルな作風であるが、
そこに人間的で温かみのある演奏を聴かせるのはさすが。ウリの奏でるスカイギターはときに優しく、
ときに人類を叱咤するように激しく、宇宙における地球の物語を悲しみと希望の音によって織りなしてゆく。
メタル的なモダンさを求める若いリスナーには、あるいは古くさく感じるかもしれない。しかしこれがロックであり、
これが本物の音楽なのだ。音の向こうに世界が見えるかどうか。紡がれるメロディの意味を感じるかどうか。
18分の大曲のラストは唐突だが。類まれな天才の手による、音楽と世界の融合がここにまたひとつ完成した。
ブックレットにおけるウリ自身の解説も、人類と地球に対する奥深い指針をはらんだ内容で必読である。

2008
08/22
Fri

個性が横溢、しかしながら。。。

5.3% (5 / 94)
[No.3] posted by primejive

ここ数年のウリ・ロートは、もはや孤高の存在であり、その音楽世界も、まさに小宇宙を構成するかのようである。

本作は、ここ数作続いたトータルコンセプトに基づくシンフォニック・ロック・アルバムであるが、今までで最もオペラ、クラシック色が強い。特にオープニングからの10分は、全く以ってオペラが展開される(大仰だがポップ的ではないクワイヤーのようなボーカルに、ティンパニを多用した響くリズム処理が顕著)ので、正直ロック的な世界からウリが逃避したのかとビックリした。

3曲目からは、ゲスト・ボーカルのマーク・ボールズやリズ・ヴァンドールの歌声や、クッキリしたドラムのビートに、お待ちかねスカイギターの天駆けるソロも登場するが、それでも完全にロック的とも言えず、壮大ともいえるし、ロック好きからすると抑揚に欠ける展開が続く。

聞き込めば味が出てくるのは間違いないし、ウリの個性が横溢しているという意味で合格点ではあるが、ちょっと私個人の嗜好からは離れすぎてしまったという印象。

2008
08/22
Fri

長い年月をかけた作品

83.3% (15 / 18)
[No.2] posted by tak

長い年月を掛けた作品だけあって、容易には理解できません。
わかりやすいメロディーがあるわけではなく、英語でない(何語?)歌詞も
登場するため数回聞いただけで理解するのは不可能です。

根気と忍耐力を要求する作品です。

2008
08/20
Wed

真の傑作であると断言する

60.0% (15 / 25)
[No.1] posted by カオリモ

序章「PRELUDE TO THE SYMPHONIC LEGENDS」より
十年以上の時を経て、ウリの新譜が届く。
「The Legend Of Avalon」三部作の第一部である。

主題である宇宙そして人類の諸行…時空を超えるエネルギー。
人類が遭遇した奇跡、形而上学的示唆、魔術、狂気。
手塚治虫「火の鳥」を彷彿とさせるものがあり、そこにはドイツの文人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの長編の戯曲『ファウスト』からの影響が強く見て取れ本作もモティーフとしての流用は否めない。
15世紀から16世紀頃のドイツに実在したと言われる錬金術や占星術を使う黒魔術師であるという噂に包まれ、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散されたという奇怪な伝説の主人公ファースト博士。
誘惑の悪魔メフィストーフェレスは神とファウストの魂を悪の道へと引きずり込めるかどうかの賭けを持ちかけ神は容認する。
メフィストはファウストに、あの世での服従を交換条件に、現世で様々な人生を体験させてくれるという約束をする。
皇帝を戦勝に導き、海を埋め立てる大事業に取り組むが、失明して死する・・テーマらしいテーマもなく何の奥儀も示さぬままに…という終わり方は本作にも共通するところであろうか。

音楽的側面からこのアルバムを語ると、先ず言えるのは
この作品はただロックアルバムであるとするには言葉が不十分、言うならば完全無欠の「プログレッシブ・ロック・アルバム」というのが案外しっくりくるのでは。

楽曲は欧州、中東、東アジアと世界を駆け巡るだけでなく
天上界から一気に地獄へ駆け下りたかと思えば人間界に浮上する。
ギターも無駄な音はけずられ必要十分程度の歪みと、完全にコントロールされたフィードバック奏法の新境地、仙人ウリは「不死鳥」。枯れて尚且つ燃え盛り、暗闇で激しく泡立つ精液の如し!!そんな感慨深い、真の傑作であると断言する。




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