- [アーティスト]One Day as a Lion
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- CD
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- Epitaph (2008/07/22)
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ディスク1
- Wild International
- Ocean View
- Last Letter
- If You Fear Dying
- One Day as a Lion
シンプルだけど、それが魅力的
2008年二月の幕張メッセ、八月のロラパルーザでのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは再結成したバンドとは思えないくらいに現役感たっぷりで、バンドが放つ熱も解散前のそれとまるで変わらなかった。そんなライブだからこそRATMの新曲が聞きたくて仕方が無いのだが、今の所は新作がリリースされる話は聞かない。
トム・モレロのナイトウォッチマンはRATMとは全く違った方向を向いていた。バンドに懲りたと言う事でもないだろうが、あのフォークサウンドは RATMファンのニーズを満たすものとは言えない(そもそも曲の出来もニーズを満たすものではないと思う)。その割にモレロ本人はRATMよりナイトウォッチマンに本腰を入れているようで、それがますますRATMファンを不安にさせている。
その一方で「出る出る」と言われてお蔵入りになったRATMのフロントマン、ザック・デ・ラ・ロッチャのソロ作品の行方にRATMファンは期待をしていた。このOne Day As A Lionはそのお蔵入りとなったソロとは違うと思うがそれでもRATMファンのニーズへ充分に応える事ができる作品となった。
サウンドの感触としてはRATMの"Evil empire"に近い。もともと"Evil-"はザックの色が一番出ていたアルバムだし、ザックがやるのであればこうしたサウンドが一番似合っている。ドラムのジョン・セオドア(元Mars volta)もテクニックを聞かせるのではなくてしっかりとリズムを刻む事に専念しているし、ミキシングに関わっているマリオ・カルダートJrはザックに内包するヒップホップの側面を存分に引き出してファンキーな音に仕立て上げた。
One Day As a Lionがこれだけで終わるのはもったいない。極端にシンプルな構成だけにこれから先の展開は難しいところもあるだろうが、果敢にこのバンドを続けて行ってもらいたい(もちろんライブも見たい!)。
金持ちなのにDIY
このEPの価値は、Killing Jokeとかから始まって、NINがWith Teethでさらに大きく切り開いた「ラウドシンセ+フィジカルドラムという編成でヘビメタをやる」という様式を前進させたことだろう。
キーボードは誰が弾いても音程が固定されるので、整形金満ポップスっぽく聞こえてしまい、マッチョイズムをアピールしたいメタルやパンクのツールにはなりにくかった。そして、その固定っぷりはデジタルビートと相性がいいと考えられているからか、ギターロック⇔シンセエレクトロという形で断絶してしまっていた。(その断絶の谷間で鳴ってる音が一番美味しいとこだと思うけど。)
ザックは素人っぷりを発揮して、シンセをことさら平板に鳴らす。そのことでジョンセオドアのドラムの自在なうねりが全面に押し出される。か、かっちょいい。(でも正直芸域が狭いので、一気に聴くのはしんどい。)
ザックがDJシャドウやトレントレズナーらとのコラボをそれぞれ一曲ずつだけリリースしただけで、残り全部捨てて探したサウンドは、高いクオリティではなく素人臭いリアリティだったことがよく分かる。レイジでさんざん儲けたくせに、大量消費グローバリズムにアンチの姿勢をアピるためには、ビンボー臭さを偽装する必要があったのだ、きっと。Kornは儲けた金を何億$もつぎ込んで、金でアルバムを作ったと批判されたが、このEPを聴くと、誠実なのがどちらだか分からなくなる。ただでアルバムをばらまくNINはどうだ?ライブエイドに自家用ヘリで乗り付け寄付を募るU2はどうだ?
金がなきゃ音楽は制作も流通も出来ない。ミュージシャンが金について考えるのは仕方がない。突然儲けすぎたミュージシャンがテンパるのも仕方がない。突然のあぶく銭を何に使う?ドラッグ?寄付?女?(ワイン蔵立てた人もいたなあ)。でもそれらは、楽曲の価値とは、あんまり関係ないんだよね。
確かなのは、このEPもKornもNINもU2もみんなサイコーのサウンドだということと、トレントやDJシャドウとの合作フルレングスも聴きたかったということだ。もったいないじゃーん。きかせてよー。
ライオンは腰が重い動物だから
2000年にレイジが解散して気付けば8年、ずっとザックの新作が出る出ると言われていながら、彼が世に出すことのできた曲はわずか2つ。
1つはDJシャドウと組んだ“March Of Death” 、もう1つはNINのトレント・レズナーと組んだ“We Want It All”。どちらも組み合わせこそ豪華だし、悪い曲ではないし、両者の才能が合わさったらこうなるだろうなという期待を裏切るものではなかったけれど、「これがザックの本当にやりたい音なのか?」という疑問符は消えることがないまま、そしてザックはその答えを出すことがないまま、レイジは再結成を果たしてしまった。だから、てっきりソロ活動は諦めて「レイジのザック」としてまた活動を再開するんじゃないかとか思っていた。
でもそれは違っていた。むしろ、ジョン・セオドア(元マーズ・ヴォルタ)という超人と出会ったことで、このユニットの方向性が、そしてザックの描いていたヴィジョンがようやく見えてきたからこそ、「レイジのザック」を受け入れることができたんじゃないか、と今は思える。
余りに完成されたスタイルの下4人の怒れる男が大暴れしていたレイジに比べて、One Day As A Lionはザックのラップとセオドアのドラムを軸としたあくまでコンパクトで自由度の高いヘヴィ・ロック。レイジを凌ぐ「発明」とは到底思えないけど、「レイジの反動」を企図した音として十二分に手ごたえを感じる。
そして、何よりこのザック・デ・ラ・ロチャという人のマグマ、とにかくそれに尽きる。どんなサウンドであっても、この強烈な揮発性があれば残らずレベル・ミュージックになってしまう。長い時間がかかったし、今後このユニットにどれだけポテンシャルが残っているのかも分からないけど、このまま迷走せずに世界を「狩って」欲しい。
ザックのソロとは別なのか…?
先日タワレコにて1,000円で売られていたEP。
何だこれは?と手に取って見るとポップには「ザック」と「レイジ」の文字が踊る。
要はザックの新バンドだと…ちょっとまて。
ソロは?レイジは?…といろいろ考えが巡る。
確か、ソロは既に完成したとの情報が今年の前半にあった。
じゃあこれがソロなのか?いや、どうも違うらしい。
とにかく情報が少ない。エピタフの傘下のレーベルから音源が出てるってことぐらいしか
今の段階ではわからない。
レイジは昨年復活して1年以上たった。
だが新曲はやらない。
これは最近XJAPANのYOSHIKIが発言していた内容だが
「レイジのプロデューサーが知り合いで
昨年復活した時に3月にとりあえず一度ライヴを演ってみようってことで
演ってみて、うまくできたら彼らは今後も続けてみようって話があったらしい」
3月のライヴで好感触を得た彼らは再び、ライヴ活動を続けていく。
しかし最近レイジのライヴ記事を読んだ時思わず共感したのだが
「昔の曲の勢いは十分通用している。だが、何か足りない物足りなさ。
それは彼らが新曲をこの1年間全く演っていないことだ。」
まったくもって新曲に着手しようとしていないのはなぜなのか?
One Day As A Lionの存在はレイジの中ではどうなのだろうか。
今後のザックから目が離せなくなった…。
さて、このEPはザックがフロントとして魅せる確かな新バンドである。
バンドワークスで作られた曲ではないだけに、これがザックのソロプロジェクトだと
思いたいのだが…。
キーボードでRAGE AGAINST THE MACHINE
ザック・デ・ラ・ロッチャとジョン・セオドアのプロジェクトがついに解禁!!
音源としては2003年のDJ SHADOWとの共作「March Of Death」以来5年半ぶりとなる新たなる声明です!
プロジェクトの発表からわずか3週間でのリリースに、いろんな噂や期待と不安が飛び交いましたが、個人的には「お帰りザック!」と声高らかに叫びたい秀作です!
ギターはありませんが、ザックはボーカルのみならずキーボードも担当し、ジョンの強靭なドラムと相まって、RAGE AGAINST THE MACHINEを彷彿とさせる、あのうねるようなヘヴィネス・グルーヴを聴かせてくれます。
ただ、こうなるとやはり本家での動きや、制作中のままのソロが気になるところです。
次はあんまり待たせないでね。
冷静。
一言でいうなら、冷静って言葉が何よりぴったり。
レイジのときはガツガツ怒りをぶつけまくるような展開を見せてたのに対し、
こちらは単調な感じさえさせる。いい意味で。
サウンドの幅はお世辞にも広いとは言えないものの、
ストイックだとかタイトだとかの言葉が似合うカッコよさ。
エコー等のエフェクトも彼の歌声と合わさるのは新鮮で心地いいくらい。
まぁCypress Hillをよりへヴィでノイジーにしたと言えば分かりやすい。
個人的には#2のリズムが頭を離れないです。
たった5曲、20分ほどだけどかなり刺激的。フルレンスに期待ですね。
。
長いブランクの後ですが、ザックは衰えを知りませんでした。
重低音中心の音作り。ギターが前面に出ていたRATMとは対照的ですが、見事に調和しています。
未だ減ることを知らぬザックの怒りを乗せたボーカルをスポイルしていません。
「千年を仔羊として生きるより、ライオンとして一日を生きる方が良い」
の通りに、躊躇い無く思いをぶつけています。
myspaceで試聴できるWild internationalが気に入れば、買って損の無い一枚でしょう。
RATMは?
Zack de la Rocha(ザック・デ・ラ・ロッチャ)とジョン・セオドア(元マーズ・ヴォルタのドラマー)のプロジェクト「One Day as a Lion」
公式サイトで「Wild International」が聴けます。
http://onedayasalion.org/
「Wild International」1曲しか聴いていませんが、ヘヴィです。ただし、レイジのようにギター、ベース、ドラム、ヴォーカルで作り出すヘヴィネスではなく、スタジオワークのヘヴィネスとでも言うんでしょうか。音の感触はDJ SHADOWとの共作「March of Death」に近いと思いました。
ちなみに公式サイトによるとザック(ヴォーカル/キーボード)、ジョン(ドラム)とのこと。個人的には久々にザックの新しいラップが聴けてうれしいかぎり。
